うぬらこんにちは!
カリカチュアの帝王、田中ラオウ(@raoutanaka)です。
お花見って最高
もう春ですね。春といえば、そう!お花見ですよね。
お花見って最高。満開の桜を見ながら仲間たちとお酒を楽しむなんて本当にステキな文化ですよね。ゴキゲンに歌なんか歌っちゃって! お酒の勢いで隣のシートに座ってる女性たちと仲良くなっちゃったりして! もーお最高っ!!
まあ僕お花見やったことないんですけどね。
お花見の時期ってまだ寒いじゃないですか。僕末端冷え性なんで寒いのダメなんですよね。なんかすごいトイレ混みそうですし。
3回目の田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座は、春にお花見やら送別会やら歓迎会やらで太ってしまったよドスコイ、といった方をイラストで描かなくてはいけなくなった方必見の内容となっております。
太っている人と痩せている人の描き分け方
今回は太っている人と痩せている人の描き分け方を解説します。今までの人物イラスト講座と併せてご覧いただければ、あらゆるモデルに対応できるようになると思います。 田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座 vol.1 田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座 vol.2
太っている人は体を太く、痩せている人は体を細く描けばいいだけかと思われるかもしれませんが、より精度を高めるためのコツがありますので紹介します。
太っている人の輪郭の描き方
まずはありがちな失敗例から。
あまり失敗しているように見えないかもしれませんが、思いきり太った人の描き方としては、実はこの絵は十分ではありません。
こちらの図をご覧ください。
いかがでしょう?右の絵の方が太って見えると思います。注目すべきはアゴの位置と首です。
太っている人はアゴの位置と輪郭が分かれています。これは以下の図のような人体構造に起因するものです。
太っている人は骨格の周りに大きく脂肪がついていますので、下顎骨に沿って描くアゴと、顔の脂肪のボリュームを描く輪郭線は直接つながりません。
これが太っている人が二重アゴになる人体構造上の理由です。
もう一つのポイント、首について
太っている人は顔が体に埋まっているイメージと考えていただくとわかりやすいかもしれません。
首を描いた途端に痩せて見えるので、首を描かないことがポイントです。耳の下あたりから肩が生えているイメージで体の位置を調整してみてください。
痩せてる人の描き方
痩せている人はできるだけ骨格に沿って描いていきます。
頭蓋骨の凹んでいる部分には影を入れたり、輪郭をハッキリかくかくとした線で描き切ると、脂肪の薄い骨ばった顔を表現できます。
体の描き方
鼻スジの描き方にも言えることですが、幅が細いものは長く見え、太いものは短く見える性質があります。
この性質を活かして、細い人は体を長めに、太い人は体を短めに描くと、より描き分けがハッキリします。
まとめ
いかがでしたか? 太った人の描き方がうまくなれそうですか?
太った人を描く場合も痩せている人を描く場合も、僕が頭蓋骨を基準にして描いているのがわかるかと思います。
これは今までのシリーズ全てに一貫して言えることで、人物イラストに説得力を持たせたい場合は、ある程度人体構造を把握しておくと描きやすいです。
この絵は僕が昔描いた頭蓋骨の絵です。僕は顔の絵の専門家なので特に頭蓋骨については日々研究を重ねています。
田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座シリーズは今回でひとまずおしまいです。シリーズを通して人物を描く際の基礎を解説しました。描き方に迷ったときは見返してみてくださいね。 田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座 vol.1 田中ラオウの絶対に絵がうまくなる人物イラスト講座 vol.2
このシリーズが少しでもうぬらの技術向上のお役に立てていれば、書いた甲斐があります。
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