29旅目
旅と音楽

「ワイワイ騒ぐだけが音楽の楽しみ方じゃない」Chilly Sourceの考えるChill Outとは

野田クラクションべべー


「ワイワイ騒ぐだけが音楽の楽しみ方じゃない」Chilly Sourceの考えるChill Outとは

こんにちは。ラッパーの野田クラクションべべーです。

 

皆さんは Chill Out(チルアウト)という言葉を知っていますか?

いろいろな意味がありますが、簡単に言うと「落ち着く」という意味があり、より日本的な表現をすると「まったりする」というニュアンスがしっくりくるかもしれません。

音楽においても Chill Out Music という表現があり、盛り上がる音楽というよりは、ゆったりとしていて、落ち着くスローな曲が多いのが特徴的です。実際に聞いてもらえるとイメージしやすいと思うので、ぜひ一度聞いてみてください。

 

こちらの映像は、Chilly Source(チリソース) という「Chill Out」カルチャーを広めているチームの作品。現在は、毎週日曜日に 1 時間の DJ ミックスとメンバーが厳選して選んだセブンセレクトというミックスを放送するChilly Source Radioを配信しております。

また、LIG で人事をやりながらもトラックメーカーとして活動をしているAKITOがChilly Sourceのメンバーの立ち上げメンバーでもあるので、彼らの想いや私生活についてインタビューしました。

 

 騒ぐことが目的になりがちなクラブシーンに違和感を感じていた

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thumbnail-krosan 人物紹介:KRO
Chilly Sourceの創設者であり、DJ、ビデオグラファーなどもこなす。YouTubeで【日本語ラップMIX】を公開し、300万回再生数以上されたことのあるすごい人。
thumbnail-akito 人物紹介:AKITO
Chilly Sourceの共同創設者であり、LIGで人事として働いている。また、DJ、トラックメイカーとして活動をし、いつも「Chill、Chill」言っている。
thumbnail 人物紹介:YAS
毎週日曜日放送の「Chily Source Radio」にて、ええ声でナレーションをする人。ハーフっぽい顔だけど、ハーフじゃないというややこしい。

ー Chilly Source の活動をはじめた理由は何でしょうか?

thumbnail-krosan 「元々はブレイクスルーレコードというレーベルを、YAS、そしてトラックメーカーの illmore と 3 人で組んではじめたんだけど、3 人とも活動がバラバラでうまくできなかったんだ。そこで出会ったのが AKITO なんだよね」
thumbnail-akito 「そうそう。みんながそれぞれ活動をしていたけど、中途半端だったから何か世に残したい。となったときに、騒ぐことが目的になりがちなクラブシーンに違和感を感じていて、新しいシーンを作りたいと思った。」
thumbnail-krosan 「なんか、今までのクラブってお酒を呑んで女の子ナンパしてワイワイして楽しかったね〜で終わりだったと思うんだよね。でもちょっと明け方虚しかったりもして(笑)それはそれで一つの楽しみ方かもしれないけど、選択肢を作りたいっていうことだね。クラブじゃない場所で、お酒だけじゃなくて、コーヒーを呑みながらまったりしつつも、流れている音楽が心地よいな〜と感じてもらえると嬉しいね」

ー なるほど。現在は、Chilly Source 主催の イベントやLIVE はあったりするのでしょうか?

thumbnail-krosan 「はい。現在は、大きく分けて 2 つやっていて、1 つは BeatDown というイベントで solfa(東京・中目黒)というクラブでラッパーやトラックメーカーによる LIVE をおこなっています。目的としては、自分たちの音楽のスタイルやアーティストの個性を打ち出していきたい、と。
もう 1 つは CITAN(東京・馬喰町)というゲストハウスで定例でやっているイベントで、Chilly Source のコンセプトどおりゆったりChillな曲を流して心地よい空間を提供していますね」

ーコンセプトがしっかり分かれていていいですね。ぜひ、遊びに行ってみたいです。現在、Chilly Source のメンバーはどのくらいいるのでしょうか?

thumbnail-krosan 「現在は、20 人くらい。DJ とトラックメーカーが8人、ラッパーが1人、カメラマンが1人、ビデオグラファーが2人、現代アートのイラストレーターが1 人います。あとは、WebやSNSの管理などをする4人のチームもあります。」

ー すごいですね……! 何でもできるじゃないですか!(笑)

thumbnail-krosan 「そう! 基本的に自分たちで何でもやりたいんだよね」
thumbnail-akito 「そうそう。組織も大きくしていくつもり。今は、マネタイズやブランディングコンセプトを手伝っている COO 的な人もいるんだ」


※こちらの作品も Chilly Source のメンバーのみで作られている。

ー ちなみに、現在は仲間募集はしているんですか? また、どんな人が来てほしいですか?

thumbnail-krosan 「しているよ! Chill Out という概念を世に広めたい人なら基本誰でも大丈夫。特に欲しいのはスタッフだね」
thumbnail-akito 「そうだね。ラジオやイベントの運営を手伝ってくれる人がいたら嬉しいよね」
thumbnail-krosan 「他にも、DJ、トラックメーカー、ラッパー、シンガーを募集していて、特にラッパーとシンガーは大歓迎です!」

 

あの時代の音楽は「Chilly Source」がイケてたよね。というカルチャーを作っていきたい。

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ーちなみにChilly Sourceの名前の由来ってなんですか?食べ物のチリソースですか?

thumbnail-akito 「食べ物のチリソースとは実はあまり関係なくて、Chill = 落ち着く、ゆったりまったり、Source = 源、根源。ということで、「Chillな音の源」という意味を込めて、Chilly Sourceという名前をつけたんだ。僕らがいいなって思う音楽を一言で表す言葉がなくて、ずっと考えていた時に、一番しっくりきたのが、チルアウトという概念だったんだよね。」

ー素敵! 今後の展望はどう考えていますか?

thumbnail-akito 「今は Chilly Source の活動をどんどん広めていきたいと思っていて、ライブやフェスなどで Chill Out な空間を作っていきたい」
thumbnail-krosan 「そうだね。Chilly Source というカルチャーが日本のカルチャーになったら最高」
thumbnail-akito 「うんうん。日本はハードコアな音楽はあんまり合わないと思うんだよね」
thumbnail-krosan 「それこそ、Nujabes みたいなジャジーなヒップホップが好きな人が多いと思うし、日本人ならではの感性だと思うんだよね」

ー 確かに、フリースタイルダンジョンなどの影響でヒップホップというカルチャーが少しずつ認知をされてきてると思います。ただ、ハード系でゴリゴリなヒップホップはまだまだ好き嫌いが別れますよね。

thumbnail-krosan 「そうそう! まさにそれ。Chill Out 系のヒップホップはスッと入りやすいジャンルだと思ってる」

ー 自分自身も KRO さんの日本語ラップのミックスを聴いてから、ヒップホップ系の音楽を聴くようになりました。

thumbnail-krosan 「おお! ありがとう。個人的には、敷居を低くしたいって考えてて、ミックスを作るときもアングラ気味の音楽だけではなく、みんなが知っている曲を挟みつつやることを意識しているね」

 

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ー確かに KRO さんのミックスはキャッチーな曲が 1 発目にくるイメージがあります。TOKYO NIGHT GROOVE の『今夜はブギーバック』からはじまるのはズルいです(笑)。

thumbnail-krosan 「ごめんね(笑)」

ー ミックスを作るときはどのように作っているんですか?

thumbnail-krosan 「僕の場合は、テーマを決めて作るかな。春っぽい雰囲気だったらそういう曲を集めるし、夕暮れだったらそういう情景をイメージして作るかな。AKITO は?」

 

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thumbnail-akito 「似てるかもしれないけど、シュチュエーションは意識しているかもしれない。例えば、夜疲れて帰ってきて少し癒やされたいな……とか、失恋中で人肌恋しいな……みたいなイメージで作っているかな。とにかく、癒やしたいんだよね」

ー なんかエロいっすね(笑)。

thumbnail-krosan 「AKITO はエロと R&B 系の音楽が多いね。しっとり系というか……」
thumbnail-akito 「俺は、ベッドに女の子と一緒に添い寝をしているようなミックスをイメージしている」
thumbnail-krosan 「Chilly Source のメンバーのなかで誰よりもチル野郎だな(笑)」

ー チルってますね(笑)。やっぱり、女の子が好きなんですか?

thumbnail-akito 「好きだよ! めちゃくちゃ好き! だから、ジャケットの写真も女の子を使っているんだよ。」

 

radio schedule 47
※ジャケットには女性が使われます

ー そうそう気になってたんですよ。あのジャケットの女の子たちはナンパして捕まえた子とかですか?

thumbnail-akito 「ナンパは Chill じゃないからしないよ!」

ー じゃあ、もしも「写真の素材がなくなってヤバイ……」ってなったらどうしますか?

thumbnail-akito 「するね」
thumbnail-krosan 「それはしよう」
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「絶対にしよう」

ー すんのかよ。表情が笑顔というよりは、アンニュイな雰囲気が多いと思うのですが、意識しているんですか?

thumbnail-krosan 「そうだね。笑顔というよりは Chill 。とにかく Chill な雰囲気でお願いしている」

 

Chilly Source png logo blackのコピー

 

ー ロゴもカワイイですよね。これは誰が作ったんですか?

thumbnail-krosan 「これは Kureino っていうアートディレクターが作っているよ。日本をイメージして、波と山が際立つようなデザインにしてもらったんだ。他にも、沖縄出身の唾奇 × HANG って言うラッパーの新曲 『ame』のジャケットも手がけたりと、精力的に活躍しているんだ

 

ー Chilly Source の映像は誰が撮られているんですか?

thumbnail-krosan 「僕です。」

ー めちゃくちゃ Chill な映像になっていて、素敵ですよね。使っている機材や設定などを教えていただけると嬉しいです。

thumbnail-krosanソニーα 6500PILOTFLY H2 のスタビライザーを使って 60FPS で撮っているよ」

ー スローの映像が特徴的ですが、意識して撮っているんですか?

thumbnail-krosan 「Chill とスローって相性がいいんだよね。ただ、ラップパートの部分などは普通に撮ったりするよ」

ー今使っている機材でオススメはありますか?

thumbnail-krosanAIAIAI TMA-2 MODULAR DJ Presetのヘッドフォンはすごくいいね。パーツごとにカスタムができるから、汎用性があっていい感じ」

 

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ー オススメの Chill スポットはありますか?

thumbnail-akito 「そうだね。長野の LAMP と東京の CITAN-HostelNui. HOSTEL はオススメのChilly スポットだね」
thumbnail-krosan 「昔はラジオの放送でもChillスポットを紹介してたな〜。」

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ーなるほど……AKITO さんはどんなときに幸せを感じますか?

thumbnail-akito 「Chill してるときかな。幸せ = Chill だし、Chill しているときが幸せだし、その幸せを Chill て呼ぶのかな?」
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「間違いないね」

ー いや、違うでしょ(笑)。ちなみに、好きな食べ物とかはありますか?

thumbnail-akito 「基本的には Chill な食べ物が好きだね」

ー ちゃんと答えてください。

thumbnail-krosan 「真面目に話すと、ハーブティーが好きな人が多いかな。僕はコーヒーが飲めないんだよね」

ー Chill 感がすごいっすね。普段から Chill しすぎててちょっと笑いました。3 人のオススメのアプリってありますか?

thumbnail-akito 「SoundCloud」
thumbnail-krosan 「Facebook」
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「メルカリ」

 

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ー YAS さんフザケてますよね(笑)。ちなみに、今欲しいものってありますか?

thumbnail-krosan 「モノじゃないんだけど、サウンドエンジニアの仲間がいないから欲しいね」
thumbnail-akito 「確かに、そうだね。音の部分は自分たちで完結できてないから、クオリティの向上も含めて協力してくれる人がいたら嬉しいね」

ー 最後に、ファンの方などにメッセージなどはありますか?

thumbnail-krosan 「いいな〜と思うミックスなどがあればシェアしたり、友達に広めたりして欲しいね」
thumbnail-akito 「そうだね。Facebook とかでイベント情報も更新しているから積極的に遊びにきて欲しいね。空間を Chill な雰囲気にするのも Chilly Source にできることだから」
thumbnail-krosan 「僕たちは、ムーブメントを起こしたいと思っているんだよね。メンバーとかメンバーじゃないとかはあんまり関係ないんだけど、時代のシーンを築いていきたいと思っているんだ。ヒップホップブームやお笑いブームがあるように、Chilly Source が創り出すカルチャーが時代に影響を与えられるように活動を続けたい」

ー 素敵なお話をありがとうございました。Chill という文化を理解できたような気がします。

 

最後に

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自分自身も、昔は「ヒップホップ」というジャンルに対して苦手意識を持っていたのですが、KRO さんの Chill で聞きやすいミックスを聴いてからガッツリハマりました。なんでもそうですが、 “きっかけ “が重要です。その選択肢が、多ければ多いほど共感しやすくなると思うし、好きになるきっかけに繋がるんじゃないかと思います。

Chilly Sourceの作り出す世界観に興味のある人は、ぜひチェックをして欲しいです!

 

情報はこちらから
ホームページ:http://chillysourcetokyo.com
Facebookページ:https://www.facebook.com/chillysourcetokyo/?fref=ts
SoundCloud:https://soundcloud.com/chillysource
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCTy5egPnCiEor1746_MBmDA

以上、野田クラクションべべーでした。

 

野田クラクションべべー
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