おつかれさまです。最近いろんな病気にかかるようになってきたデザイナーのみやっちです。
最近、縦書きのテキストを上手に使ったウェブサイトを見かけるようになってきました。通常のウェブサイトは、横書きがデフォルトなので、パッと見のインパクトや落ち着いた雰囲気を醸している不思議な印象を受けます。今回はそんな縦書きを取り入れているウェブサイトをいくつかまとめましたので、この魅力にどっぷり浸かっていきましょう。
1. 三度目の京都 Sando Me No Kyoto
京都のカメラマン中島光行さんが運営されている、京都の寺院の魅力を閉じ込めたウェブサイトです。まるで雑誌を読んでいる気になってくるキレイなレイアウトもさることながら、ともすれば見逃してしまうようなシーンを切り取った素晴らしい写真がとても印象的なサイトです。
この写真の世界観、空気感、情緒を縦書きのテキストがより醸し出しています。1 節 1 節を区切るような行間・文字量は、ゆったりとした時間の流れを生み出してサイト全体の雰囲気を創り出しています。細かく区切っても読みづらくならないのは縦書きのメリットだと感じるサイトでした。
2. クロニクル、クロニクル!
http://www.chronicle-chronicle.jp/
アートスペースとして生まれ変わった大阪の名村造船旧大阪工場跡で開催されていた展覧会の告知サイトです。タイトルとコピーを縦書きで大胆に配置したレイアウトは、一見するとフライヤーのようなデザインになっていて、一度見ると忘れないようなインパクトがあります。コピーを体現したような『同じ展覧会を2度、始まりと終わり 2 回、繰り返し開催する』という面白い試みを、タイトルにも落とし込み、サイト全体にも落とし込んでいます。
誇張するための縦書きですが、繰り返しを採用したレイアウトの区切りとなっていて、要素が多いのに煩雑になっていない上手な使い方をしていると感じました。
3. ヤヱガキ酒造株式会社 【姫路の銘酒 八重垣】
http://www.yaegaki.co.jp/sake/
ヤヱガキ酒造株式会社から販売されている純米酒「八重垣」の商品紹介サイトです。白背景にコピーが大胆に置かれた潔いデザインで、商品に対する自信が伺えます。パッケージのデザインと相まって歴史と伝統の重さを縦書きテキストが醸し出している良いサイトだと思いました。
4. 超特撰 白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸 山田錦/白鶴錦
http://www.hakutsuru.co.jp/tenku/
純米大吟醸「白鶴」の商品紹介サイト。こちらも日本酒の紹介サイトですが、こちらは暗めのトーンにテキストを載せて先ほどとは違った手法で高級感・特別感を出しています。縦書きにした時に読みやすく・テンポの良い洗練された文章量ですね。じっくり時間をかけて醸造する日本酒の落ち着いた懐の深い雰囲気を醸している良いサイトだと思います。
5. 西尾維新オフィシャルサイト
小説の世界観をそのまま踏襲したようなサイトで、縦書きがより没入感を演出しています。読ませるというよりは世界観の醸成に終始していて演出としての色が強いですが、これ以上無い見せ方で見る人を引きつける不思議な力のあるサイトだと思いました。
まとめ
ウェブでは通常あまり見慣れない縦書きのため、あしらいとしての要素が強く、かなり大胆に使用しているサイトが多い印象です。これからどんな使われ方をしていくのかが楽しみな手法ですね。
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