車検いらず！趣深い排気量250ccクラシックバイク5選

趣深い排気量250ccクラシックバイク 5 選

それでは独断と偏見で選んだ、クラシカルな 250cc モデル 5 台をご紹介します。

ホンダ GB250 クラブマン

1983 年から 1997 年まで製造されたホンダのクラシックツイン。ホンダには「 CB 」という有名なシリーズがあり、当初このクラブマンも CB シリーズに属するモデルとして扱われる予定だったのですが、正常進化を基本とする CB シリーズに対し、このクラブマンは古き良き 1960 年代のクラシックネイキッドスタイルを踏襲したバイクだったので、別枠としてこの「 GB 」が設けられたとのこと。

そのコンセプトどおり、まだカラーテレビが普及し始めた当時のモノトーンなイメージを彷彿させるクラシカルなマシン、クラブマン。シンプルなツインショックフレームとタンク & シートのデザインなど、進化の逆を行くスタイルが特徴的です。

グラフィックもギラギラしたものではなく、深い色合いのものをベースに、レーサーを思わせるフレームまで赤い仕様など、カラーバリエーションで楽しませてくれるバイクと言えます。

現行モデルではないので、手に入れるなら中古車のみ。リサーチしてみると、一桁万円のものからフルカスタムされた 100 万円台クラスと、まさにピンからキリまである状態。レアモデルとして人気が高いので、あまり安すぎる中古車には手を出さない方がいいでしょう。安心できる金額は 30 万円オーバーのものか。それ以下だと、かなりの走行距離に及ぶものやあまりメンテナンスされていないものである可能性が高いです。「自分でメンテナンスぐらいできらぁ！」って人は安い中古車でも問題ありませんが、バイクいじりに慣れていない、不安があるという人は、プロの手によってしっかりメンテナンスされた ある程度の販売価格のモデルにしておきましょう。

ホンダ CB223S

2008 年から 2016 年まで販売された CB シリーズのモデル。先ほどのクラブマンの出自を見ると、「これも GB じゃないの？」と思っちゃうところですが、いわゆる”似て非なるバイク”なのです。

エンジンは同メーカーのオフロードバイク SL230 のものが、ホイールなどはトレールバイク FTR の前後 18 インチスポークが使われていますが、フレームやサスペンション、タイヤは専用設計となっているネオレトロバイクです。約 9 年間、マイナーチェンジを繰り返しながらラインナップを飾り続けたこの CB223S 、丸みのあるフューエルタンクやシンプルなデザインのシートなど、クラシック志向に他ならないモデルとしか見えませんが、現代の道路事情に適したモダンスタイルの太いロードタイヤを用いているところなどは、クラシックの定義と一線を画するところ。どこかトレールバイクのエッセンスが薫るバイクだと言えるでしょう。

カラーリングに目をやると、単色 & HONDA ロゴのものや、往年の名モデルから取り入れたデザインなど、完全にクラシックスタイルを意識したものになっています。走りを支える足腰は新型化していつつ、スタイルはクラシックをベースとするなど、「ネオレトロ」なるカテゴリーにふさわしいまとまり方のバイクがこの CB223S。小気味良いライディングが楽しめるストリートモデルであることに疑いの余地はありません。

中古市場における CB223S はまだまだ新顔なので、後期モデルの価格はさほど下がってはいません。その分走行距離がわずかなものだったり、後期モデルゆえの人気の高さ（バージョンアップを繰り返した改善モデルであること）などがその理由ですが、イコール信頼性とも言えるでしょう。

キャブレターモデルでありながら、「エアインジェクション」と呼ばれる排気ガス再燃焼機構を取り入れてシングルエンジン特有の鼓動感を楽しませるモデルとなっている CB223S。最寄りのお店にタマ（中古車）があるなら、エンジンをかけさせてもらってそのトルクを確かめてみたいですね。