こんにちは! LIGのセブ島開発拠点・CODYの安藤です。
最近フィリピンに拠点を移したばかりの私なので、今回はお隣の国、かつて暮らしていたマレーシアでの経験を振り返ってみたいと思います。
IT業界・DXをというスピード感のある環境で、多様なバックグラウンドを持つ仲間と働く中で私が見つけた「グローバルに働くためのエッセンス」をお届けします。
多様な歴史が混ざり合う国、マレーシア
▲マラッカの街並み / Photo by Valeriano G on Unsplash
いきなりですが、みなさんはマレーシアの歴史をご存じでしょうか?
マレーシア、特に古都マラッカは、その戦略的な位置付け(マラッカ海峡)から古くより波乱万丈な歴史を歩んできました。
もともとは土着の強力なマラッカ王国が支配していましたが、大航海時代以降、ポルトガル、オランダ、イギリス、そして一時的には日本と、次々に支配勢力が変わっていった場所でもあります。
街を歩けば、その名残は至るところに。
たとえば、日本でも有名なフランシスコ・ザビエル。彼もマラッカを拠点に活動していた一人で、街には彼の名を冠した「聖フランシス・ザビエル教会」が今も美しくそびえ立っています。
また、ペナンにはかの有名な東インド会社の拠点があり、今もその美しい建築が残ってシティホールとして使われています。
「アジアの縮図」で目撃した、多彩な日常
マレーシアは「アジアの縮図」と呼ばれるほどの多民族国家です。マレー系(約60%)、中華系(約25%)、インド系(約10%)の人々が共生し、さらにはフィリピンなど近隣諸国からの移住者もたくさんいます。
ここで働くということは、毎日が「グローバル会議」のような状態です。
オフィスではマレー語、中国語、英語が飛び交い、ときには「片方が中国語で話し、もう片方が英語で返す」なんていう高度な(?)コミュニケーションも日常茶飯事。
日本でどっぷり働いてきた私にとって、最初は「頭の中はどうなってるの!?」と驚きの連続でした。ふつうの会話の中で、言語を切り替える・同時に理解していくなんてカオスな環境です。
多国籍チームで働くときに大切にしたこと

そんな環境で私が大切だと気づいたのは、意外にもシンプルな2つのことでした。
1. 「理解し合うまで聞く」という姿勢
よくよく観察してみると、マレーシアの人たちは同じ国民同士であっても、相手が何を言っているか徹底的に聞き返していました。
日本語や英語圏だと失礼にあたりそうですが、会話の途中途中に「Did you get my point? / Do you understand?(俺の言ったことわかってる?)」とか、「What do you mean?(何言ってんの?)」「Sorry what?(ごめん何?)」というフレーズがしばしばありました。
英語の流暢さよりも、「背景が違うから、ズレて当たり前」という前提があるみたいです。
私も英語が得意だったわけではなく、ときには英単語がわからなかったのですが、それ以上に「内容が理解できていないこと」にフォーカスして聞き返すようにしました。
これが意外にも、「自分の話を聞いてくれている」という印象を与えることにつながってきます。
2. 「伝えたいこと」を正直に、まっすぐ伝える
また、日本人の感覚だと「こんなことまで要求していいのかな?」と遠慮してしまう場面でも、思い切って素直にお願いすることにしました。
私がどちらかと言うと気を使われる側の取引先の立場の場合でも、たとえば取り決めていた打ち合わせの30分前に「悪いけど、本日の打ち合わせキャンセルさせて」と連絡が来ます。すでにそちらに向かっているのになぁ、と思いながら「Yes」と返していました。で、結局近場のカフェで少し時間つぶしたり……。
典型的な日本人だった私には、これができるようになるまで少し時間がかかりましたが、まずは思い切って同じような要求を、他の場面で流用してみることにしました(笑。日本に戻った際にはやりませんが)。
でも、伝えてみてわかったのは、「できないことは相手も『無理』と言ってくれる」という清々しさです。断られても「わかった!」と返せば、後にわだかまりが残ることもありません。
こうやって以心伝心で「やってほしいなぁ」という希望ではなく、ひとつずつ着実に物事を進めていくことにつながっていきます。
結局、大事なのは「コミュニケーションの意思」
歴史も人種も言語もバラバラ。そんな環境で最後に頼りになるのは、小手先のテクニックではなく、「あなたと意思疎通をしたい」というシンプルな姿勢でした。
今、フィリピンという新しい地で活動する中でも、このマレーシアでの学びが私の根底に流れています。
場所が変わっても、大切にしたいことは変わりません。これからも、目の前の相手と向き合い、対話を積み重ねていきたいと思います!