「平和維持に貢献したい」東大卒・マジで日頃からふんどし一丁で生活する2人に話を聞いてみた

「平和維持に貢献したい」東大卒・マジで日頃からふんどし一丁で生活する2人に話を聞いてみた

キャシー

キャシー

 
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こんにちは、ライターのキャシー(CK_livi)です。

本日は、株式会社ふんどし部の代表・星野さん(右)と、取締役・野田さん(左)がLIGに遊びに来てくれました。

株式会社ふんどし部とは
株式会社ふんどし部は、日本の伝統的下着「ふんどし」の世界的展開を目標とし、ふんどしの製造・販売・プロモーションを行う営利組織。過去に前例のない、ふんどし一丁のモデルを軸にし、国内外で広報活動中。

 
 
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マジで日頃からふんどし一丁で生活するお二人に、その理由や今後の展望などを根掘り葉掘り聞いてみたいと思います。

 
 
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手土産をいただきました。とても礼儀正しいですね。

※中身はインタビュー中にご紹介します。

 
 
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星野さん-name
LIGさんに来れるのが嬉しくて、美味しいお土産買ってきちゃいました! よろしくね!

 
 
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キャシー-name
何卒、よろしくお願い申し上げます。

 
 
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ふんどしで生きる二人の人生観に迫る

 
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キャシー-name
会社名が株式会社ふんどし部ですが、「ふんどし部」って何ですか?
星野さん-name
ふんどしの製造販売、ふんどしマンのプロモーション、ふんどしに関する講演、執筆など。基本的には日常生活のふんどしにまつわる問題をワンストップで解決しています。
キャシー-name
ふんどしマン?
野田さん-name
2年前に友人が「日常の中の非日常」というアート作品として“ ふんどし男15人で新宿駅を歩く ”というイベントをやったのがそもそもの始まりでした。その時にふんどしで日常生活を送ることに刺激と面白みを感じ、それから趣味で「ふんどしマン」と名乗ってふんどしで街を守るヒーローとして活動していました。まさかそれが仕事になるとは……

 

ふんどしで生活することは、一つの自己表現

 
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星野さん-name
伝統文化に興味があってイタリアのスーツを学ぶために1年間イタリア留学をしました。その間ヨーロッパの人々を喜ばせたくて、以前から野田のふんどしマンの活動に興味を持っていたので、僕も現地でふんどしで歩いてみました。すると、イタリア人はそれをファッションとして捉えてくれて凄く驚きました。もしかしたら、日本人がファッションとして感じていないであろうふんどしを、印象が変わるようにファッショナブルにしたり用途を変えられれば一つの面白いインパクトになると思い、帰国してすぐに起業しました。
キャシー-name
海外に行ったからこそ、生まれた発想だったんですね。
星野さん-name
ファッションイベントや生地の展示において、「いいオーダースーツを着よう」というイタリア人の空気感の中、突如ふんどしマンが現れたら新しい表現として認識してくれて。イタリアは自己表現することを奨励する国なんだなって。それは一つのきっかけになったし、考え方も性格も少し変わったような気がします。
野田さん-name
ふんどしは一応伝統的には下着じゃないですか。でも、下着で堂々と捕まりもせずに歩いて生活できるって、ふんどしならではの理由があると思うんです。どんどん改良すれば、下着ではない別の新しいファッションが生まれるんじゃないかなと思っています。

※下着で歩くことは法に抵触してないようです

 

エリート人生に疑問が生じ、ふんどしにたどり着いた

 
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キャシー-name
お二人の生い立ちや経歴を教えてください。昔から自由な発想で生きていたんですか?
星野さん-name
子供の頃は特に意識はしませんでしたが、大学の頃から外国人とコミュニケーションを取るにつれて、徐々に日本人はもっと自分をさらけ出しても良いのになって思うようになりました。ふんどしが流行って日本人がつけるようになったら、日本人のアイデンティティというか、これをつけることがかっこいいという認識になるかもしれないし。これは日本に対して影響を持てたらいいなと考えているので、プライドを持ってやってます。
野田さん-name
僕は東大に現役合格して、ある程度の成績はとっていたので客観的に見たらエリートコースだったかもしれません。そのまま研究者の道を進むつもりだったんですけど、なんとなく大学院に進学したら「肌が合わない」感じを受けたんです。同じことをずっとやって、結果出るまで待つみたいな。それが嫌になって、意識高い系のイベントに行ったり、インターンに参加したりするうちに、アカデミアからはみ出して人と違うことやりたいと思い始めました。それが極端に走ってしまってふんどしに辿り着きました。
キャシー-name
ご両親や周りの人たちの反応はどうだったんですか?
野田さん-name
真面目なサラリーマンの父と、安定志向の母の元、保守的な家で生まれてるので最初は残念がられました。小さい頃から僕に「絶対公務員になりなさい」と口やかましく言っていた母は泣いてましたね。でも今は家族みんな応援してくれてます。父なんかは今年NTT西日本を定年退職して地元でインバウンド系の新しいビジネスを始めているので、これから徐々に息子のふんどし事業ともコラボしたいとも言っています。

 

ふんどしで平和維持に貢献したい

 
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キャシー-name
どこにいても目立つと思うのですが、傷つく言葉を言われて心折れそうになることはないですか?
星野さん-name
警察に捕まると思われがちですが、こんなに堂々と胸を張ること自体はむしろ「すごいね」って言われます。要するに普通の人が体験してないことをいざやってみると、全然ネガティブな現象なんて起きないってことです。人は年齢を重ねると社会的な位置や精神的なブロックで出来ないことが増えてくじゃないですか。そういう意味では20代後半以上の社会人が面白がってくれていますね。
野田さん-name
ふんどしで生活したり、課題にチャレンジする姿を見て、結果的に好意を持って応援してくださる方が多いんです。
星野さん-name
ふんどしで目立つからこそ、世の中のためになることをやって行きたいという思いから「ふんどしゴミ拾い」などのCSR活動も進めています。ただ単にゴミ拾いをするのではなく、ふんどしを締めて行うだけで「日本は平和だな」とか「あそこまで淡々とやるとカッコいい」などといった声も飛び交ってくるんです。そうした人々の認知に強く訴えかける道具としての、ふんどしという独自のウェアの可能性に注目しています。
野田さん-name
将来的には、オリンピックで警察やALSOKなどと協力して、日本の平和に貢献したいと思っています。

 

この活動は世界にとっての善だという雰囲気すらある

 
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キャシー-name
ふんどし生活を始めて、鍛えられたり得られたことって何ですか?
野田さん-name
得られたものは、「視線」ですね。ただの移動時間が面白くなるっていうのは結構あります。今は慣れちゃってあまり面白くないんですけど、初期の頃は色んな方から視線をいただいて、何考えてるんだろうとかどんな反応なんだっていうのを見ながら毎日楽しく暮らしていました。
星野さん-name
そうすると普通の悩みがどうでもよくなります。
キャシー-name
自分を変えてみたら、世界が変わったと。
野田さん-name
あとは、普段からずっと見られているので、悪いことできないですね。誰かが常に見てるっていうのがあるので人に悪態もつけないし。
星野さん-name
ふんどしマンは人に悪態をつかず、コンプレックスを持たず、社会に対して負のエネルギーを吐きません。例えば「服着てるのダサいからふんどしにする」とか、そういうアンチのものを持ってきちゃうと一気に汚れる感じがしますし。要するに“ やりたいからやる ”ってことです。
野田さん-name
幸いなことに、精神的にキツいというのは今のところないです。
星野さん-name
そういう意味ではふんどしはみんなに応援されてるなって感じています。アンチが居たり、ライバルによるなんとかとか、そういうの一切ないですし、これを軌道に乗せることは世界にとっての善だなと思われてる雰囲気すらあります。

三万円のパソコンで十分な人が十数万円のMacを買う必要がないように、ふんどしを買う意味なんて本当はないと思ってます。でも買ってくれる。本当にみんなふんどしの機能性を求めてお金払ってるのかな? って思うと、必ずしもそうではないんです。

 
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野田さん-name
あと、昔は乾燥肌で寒がりで、末端冷え性だったんですけど、ふんどし生活を始めたら体質が改善されました。開放感と鼠蹊部(そけいぶ)を締め付けない心地よさが魅力です。
星野さん-name
たまに服着ることもあるんですけど、服着ると逆に「病は気から」って風邪ひいちゃうんですよ。服の着どころが難しいです。
キャシー-name
たまに服を着る時は、どんな服を着るんですか?
野田さん-name
ダサいチェックのシャツ着てます。

 

本当に伝えたいのは「自分をさらけ出すこと」

 
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星野さん-name
我々が本当にしたいのは、ふんどしを通して「自分をさらけ出すことを奨励する文化を育むこと」なので、人並みですけど自分がやりたいことを仕事としてきちんと軌道に乗せることが、背中で体現することになると思っていて、そういう人たちが今僕たちのお客さんです。自分を出すことによって世界に貢献するようなコミュニティを作る最初の入り口が、ふんどしになればいいなって。
野田さん-name
ふんどしを言い訳にするってことですかね。体鍛えたいと思ってるけど一歩を踏み出せない、そんな時僕らの存在を知って、興味を持って好きになってもらえて「じゃあオレも一緒にふんどし履く!」って言い訳を作って筋トレに取り組んでもらうとか。
星野さん-name
オレ身体鍛えてんだよって言って脱いだらただのナルシストですが、ふんどしマンになりたいという理由でマッチョになってたらモチベーションの生まれ方が、面白いなぁ、と。僕たちも別に身体を見せたいからふんどし履いてるとは思われてないんですよ、ここまでやりきると。

 

人を喜ばせることを追求していきたい

 
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キャシー-name
今日いただいたお土産。六本木のスイーツ店の箱にコンビニ食が入っていて……いい意味でサプライズですけど、日々相手を楽しませることを意識しているんですか?
野田さん-name
もう、習慣化していますね。ふんどしで出ること自体サプライズですし。それは単純に僕らがセンス持ってるとかじゃなくて、試行錯誤する回数が違うんじゃないかなと。
星野さん-name
ふんどしで歩いていると、喜んでる人、驚いてる人、ムカついてる人、強制的にそのリアクションがきちゃいますから。普通だったら人に会うときの丁寧な対応ってお土産渡したりだよな〜、スイーツかな〜。でもそれって普通だから面白くないよねって考えて。それだったら逆に全然お土産っぽくないコンビニの蕎麦とか入れちゃおうかなって。一瞬のためだけに頑張ってます。
野田さん-name
やっぱり人を喜ばせるためにふんどしやってるんで、そこは追求していきたいですね、常に考えておきたいです。

 

予測できない人生の中で結果を出したい

 
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星野さん-name
我々、体にまだスペースが余ってるんですよ。毎日出歩くだけでこれだけ人の視線が集まるのに、体のスペースを広告で満せてないのはもったいないなって。ふんどしも体もモニターです。なので、これを読んでるイケイケの企業の方、ふんどし広告のご依頼お待ちしております。
キャシー-name
視線が集まる人の体に広告をつける、というのは面白い発想ですね!
星野さん-name
海、祭り、太鼓とかいろいろやったらいいじゃんって言われますけど、そっちよりは、就活したり、合同説明会に行ったり、脱衣麻雀大会にいるとか。普段ふんどしがそぐわないような場にいることが僕らの価値かなと思っているので、そこはブレずに追求していきたいです。
野田さん-name
僕たち非合理路線しかいってないので、脱衣麻雀でいきなりふんどしになったら負け確定してしまう、そういうツッコミの要素を入れたいんですよ、人生に。なので僕の経歴で例えば東大からマッキンゼーに行っても……
キャシー-name
予想できる人生になってしまう。
野田さん-name
はい。失礼ですけど(笑) 逆にギャップがある中で結果を出したいです。僕らがちゃんと、ふんどし関連の仕事で10億円とか稼げたら堂々と言えるじゃないですか、だから早く実績をつくっていきたいです。
星野さん-name
ふんどしはもしかしたら、自分たちがここに生きてるよっていうのを示したいがための事業かもしれないし、自己表現という意味では別に官僚になっても政治家になってもいいと思います。少なくとも僕たちは自分の意志でやっているので。でもこれだけ目立っちゃったら、これをちゃんと形にしないと自分らしさは仕事にならないよねってなりかねないです。
野田さん-name
極端な話、このふんどし事業を形にするために一般企業に修行しに行ったりするのはアリだと思っています。ただ、そこで安住してしまったら意味がないし、逆に好きなことで独立してすぐ潰れてしまっては本末転倒ですね。ふんどしがダメだったから諦めて大企業に就職、とかもう最悪。一生起業のつもりで頑張ります。
キャシー-name
なるほど。ふんどしを履いて生活することがゴールなのではなく、ふんどしを通して自分をさらけ出し、人々を喜ばせ世界平和に貢献していくことをゴールとしているのですね。人と違うことをするからこそ、それを納得させられるような強さと信念を持っていなければならないんだなと感じました。日本で生活しながら知らず知らずのうちに身についた「右へならえ」の精神、安心・安全・楽だからという理由で便利なものだと思っていましたが、自分を表現するために必要なものは何なのかを、誰かの真似ではなく自分の本心と向き合って考えたいなと思えました。

 
 
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キャシー-name
ふんどしマーン! ありがとうございました! お気をつけて〜!

 
 
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ライター兼日本人ぽい外国人のキャシーです。 今生きているこの世界は、魂が体験している一瞬の夢でしかない。という考えのもと生きています。趣味は換気です。

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