こんにちは!
ライターのユリナーシュカです。
今年の9月に、「前略プロフィール」がサービスを終了するようです。そこで、今日は「前略プロフ」の歴史を振り返ってみようと思います。
覚えている?「前略プロフ」
どんなサービスだったっけ?
あらかじめ用意された質問に答えていくだけで自己紹介ページができ、TOP画面に自分のプリクラや写真を多くの利用者が載せていました。ページの最後にはリンク集をつけられるので、お気に入りのページや友達のページをリンクすることができます。
外部リンクには、短い文章を記録する「リアルタイムブログ」(通称、リアル)を貼っていた人が多く、現在のTwitterのように使われていた印象があります。
共通の趣味を持つ友人を見つけることができたのですが、出会い系の温床になっていることを指摘され、社会問題にもなりました。
どうして流行ったの?
足跡機能なども存在しないため、会員同士がサイト内を検索し、見つけた相手の掲示板に書き込みでもしなければ、互いのやりとりは発生すらしないのですが、大ブームだった2007年には総会員数は445万人以上、そのうちモバイル会員数は315万人を超えるという巨大サイトへ成長します。
各携帯電話会社がパケット定額制を導入し始めたこともあり、宣伝などはおこなっていなかったにも関わらず、中高生の間で口コミでどんどん広がっていきました。当時はSNS自体、他にあまり目立つものがありませんでしたが、その後、mixiが登場し、ユーザーを奪われてしまいます。
ちなみに、mixiはコミュニティ内での交流は現在でも活発で、同じ趣味や考え方の人たちが頻繁にやりとりしています。
今、前略プロフはどうなっているの?
2000年代に流行した前略プロフですが、mixiの登場により、急速に勢いを失っていきます。「前略プロフィール」は以前楽天によって運営されていましたが、2012年にザッパラスに事業譲渡されて、ユーザー同士がインタビューできる機能やニュースコーナーなどができました。
その後、13年3月には「痛い過去を笑いに変える」イベントをスマホサイト限定で実施し、公式で「痛い」と認めています。痛い単語をまとめた「イタイ単語帳」や、「痛友掲示板」といったコンテンツを用意し、会員以外にはハンドルネームとトップ画像を閲覧できなくする「黒歴史を葬る」機能なども登場しました。
現在、アクセスランキング上位者の1日のアクセス数は800~1500。決して大規模とは言えないですが、根強いファンがいることが明らかです。
前略プロフの進化系?カップルアカウントとは
前略プロフが流行っていた時、ページの最後に恋人のリンクを貼っている人がとても多かったですが、現在はそれに近いものとしてTwitterやMixChannelのカップルアカウント(以下、カップル垢)をあげることができるかもしれません。
カップル垢を作ることで、カップルどうしのコミュニティが形成されます。例えば、♯全国のカップルさんと繋がりたい、♯カップル共同垢というハッシュタグなどを通して、カップル同士でダブルデートをすることもあるそうです。
また、遠距離恋愛や年の差恋愛など同じ状況にいる人同士で悩みを相談しあったりすることもあるのだとか。ネット上では、「カップル垢を作るなんて、すぐ別れそう」や「デジタル黒歴史だ」などどいう声も散見されていますが、10年以上前から同じようなことをやっていたんですよね。
前略プロフはすっかり忘れ去られていましたが、いざサービス終了と聞くと少しだけ寂しいですね。8月いっぱいはまだ登録できるみたいなので、懐かしさに浸ってみるのも良いかもしれません。
それではまた!