こんにちは!
ライターのユリナーシュカです。
『シン・ゴジラ』、流行っているので観てきました! でも、そもそも「ゴジラ」って何なの? 今まで、たくさんシリーズが出ているけど、どうして突然、黒い怪獣が出てくるの? Web上に映画の感想はたくさん書いてあるけれど、ゴジラが何者であるのかは誰も追及していません。
そこで、今日は「ゴジラって何なの?」ということについて調べてみようと思います。
流行っているけど、ゴジラって何なの?
ゴジラは作品によって、誕生の理由が違う!
ゴジラは「放射能の影響で生まれた生き物」という認識が通説です。しかし、実はゴジラは作品によって誕生の理由が異なり、同じゴジラと呼ばれる存在でも、個体どころか種族自体が全く違うことがあるそうです。初代のゴジラは1954年に公開されたのですが、当時、ビキニ環礁の核実験が社会問題とされており、ゴジラの存在は水爆実験で住む場所を奪われた古代生物の生き残りとされています。当時、観客動員数961万人を記録しました。
「平成ゴジラシリーズ」と呼ばれる、ゴジラが他の怪獣と戦うシリーズではラゴス島という架空の島に生き残っていたゴジラザウルスという恐竜が上記の水爆実験の影響で突然変異を起こしたとされ、2001年に公開された『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の劇中では、ゴジラは太平洋戦争で死亡したすべての人間の怨念の集合体であると言われていました。その3年後、『ゴジラ FINAL WARS』が公開されますが、ゴジラは環境破壊により目を覚ました怪獣という設定でした。
つまり、ゴジラというのは「人間がおそれる何か」の概念的存在なのです。ゴジラ作品の大前提は、「人智を超えた驚異的な存在が、人間の前にあらわれた時、どうするのか」ということ。恐怖の対象は原子力、天災、死者の怨念など世相によってニュアンスが変わっているのです。
ゴジラはどうして人間を襲うの?人間を襲って何の意味があるの?
ゴジラは一体、どうして人間を襲うのでしょうか? あまりにも理不尽なのですが、種族が違えば、人間を襲う理由も異なるはず!
1.核というエサを求めている説
ゴジラは核実験で生まれました。そのため、ゴジラエネルギーの源は核エネルギーなので、原発を襲おうとするというもの。山の中に住む熊やイノシシが、エサを求めて人里に下りてくるようなイメージです。84年に公開された『ゴジラ』では、この理由だと明言されています。
2.人間に対する憎悪説
ゴジラが自分を生み出した人間に対して、何らかの理由から憎悪を抱えているというもの。1999年に公開された『ゴジラ2000 ミレニアム』や、その翌年に公開された『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』では人間の作るエネルギーに対する憎悪から原発やエネルギー施設を襲撃しています。さらに2001年に公開された『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、戦没者の怨念の権化となって、戦争を忘れた現代人に復讐に来ているとされています。
3.ゴジラ、自然災害説
ゴジラが日本に来るのは、地震や台風が日本に来るようなものという考え方。ゴジラに限らず、「理由はどうあれ巨大生物が歩くだけでとんでもない被害が出る」のが重大なんです。昭和ゴジラシリーズ中盤や、平成ゴジラシリーズ初期では、ゴジラを自然災害的に捉えています。つまり、理由はないのです。
実際、ゴジラのどの作品を見ても、人間が食べられているシーンはありません。ゴジラが人間を襲う、というよりは人間がゴジラに巻きこまれていると言ったほうが的確かもしれませんね。
最新作『シン・ゴジラ』をまだ観ていない人のために、ネタバレは控えますが、ゴジラ誕生の原因や街を襲撃する理由にぜひ注目して映画を観てみてほしいです!
それではまた!