世界的ダンサーs**t kingzのoguriが語る「夢を生きる人生で得たこと」【ロングインタビュー】

世界的ダンサーs**t kingzのoguriが語る「夢を生きる人生で得たこと」【ロングインタビュー】

キャシー

キャシー

 
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こんにちは、ライターのキャシー(CK_livi)です。

みなさんは今、夢見ていた人生を生きていますか? 人生は一度きり、どうせなら好きなことで生きていきたいですよね。夢を叶えた人は、どのように夢にアプローチし、どのような人生を送っているのでしょうか?

本日は、数々の著名アーティストと競演してきた日本を代表する世界的ダンサーであり、高校時代の友人でもあるs**t kingzoguriさんに、「夢が叶うまでの道のり」と「好きなことで生きて行く人生」についてお話を伺ってきました。

スクリーンショット 2016-06-17 18.56.13 人物紹介:oguri(s**t kingz)
早稲田大学在学中の2007年10月にダンスチームs**t kingzを結成。アメリカのダンスコンテスト「BODY ROCK」で2010年・11年と二年連続優勝を果たす。マライア・キャリー、三浦大知、BoA、BIGBANG、Hey!Say!JUMPなど、数多くのアーティストの振付やバックダンス、著名なアーティストと競演するとともに、世界各地でパフォーマンスを行っている。
Webサイト:http://shitkingz.jp/

 

「ダンスを捨てて会社員になる勇気がなかった」プロダンサーになるまでの道のり

 
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ーお久しぶりです! 高校時代以来の再会ですね。あの頃既にダンスをしていましたが、どのような経緯でプロダンサーになったんですか?

高1から2年間がっつりダンスをやっていて、高3のときに受験に専念するためにダンスを1年間我慢していました。そのときにキャシーと会ってたから、かなりもっさくてダサかったはず(笑) 大学でダンスサークルに入ってからは、受験で我慢してた反動で大爆発しましたね。毎日踊りまくって。だから1年生では7単位しか取れませんでした。凄いと思いませんか?

 
ーそれはある意味凄いですね。どのタイミングでプロのダンサーになることを決意したんですか?

大学1年の頃からダンスのお仕事を頂いていたので、漠然と、きっとプロになるんだろうなとは思っていました。でも親には当然反対されて……「ちょっとだけ待ってて。ちょっとだけダンスで生きさせて」って説得しました。LAに尊敬しているダンサーがいて、その人が日本に来たとき僕と両親を交えて話す機会を設けてくれまして。「s**t kingzはこれから有名になっていくから」って言ってくれたんです。その直後から、良い出来事が次々と起きて、プロのダンサーになれました。運が良かったんですね。

 
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ーoguriさんは先の保証がなくても好きなことを突き進む道を選ばれた。その決意や勇気がかっこいいなと思って……

僕は逆に、ダンスの道を諦める勇気がなかったです。自分が毎日電車に乗って会社勤めをするイメージも全然できなくて、ダンス以外は選択肢がありませんでした。「経験として就活してみなよ」って言われたりもしましたが、結局中途半端な気持ちで何しに行くんだろう? って。だから就活はしてません。

でも、今は割と、別の道もありだったと思うときがあります。きっとどの道を進んでも悩むことはいっぱいありますから、ダンスもダンスで悩むことがいっぱいあって。壁にぶち当たったときに、「ああ、こういう人生じゃなくてほかの人生もあったのかな」と思うことはあります。

 

「やればやっただけ、ちゃんと形になる」プロダンサーとして積んだ経験

 
ープロダンサーになって最も感動したことは何ですか?

チームでコンテストに初めて出たのがアメリカの「Body Rock」というダンスコンペなんですけど、2010年に初出場で優勝したときの感動は一生忘れられません。「あ〜生きてて良かった!」って思いましたもん。ここに出るために、かつてないくらいチームで練習したので、その結果が得られて良かったなって。

 

BODY ROCK 2010 s**t kingz初優勝パフォーマンス

 
ーoguriさんは努力家ですか? 天才肌ですか?

自分を天才とは思いませんが、努力するのはあまり好きじゃないんです。でも、センスは自分なりに磨いてるつもりです。いいものを見ていい刺激を受け、ダンスに生かせられたら嬉しいなって。努力しなきゃと言うよりも、「やればやっただけ、ちゃんと形になる」という経験をしてきたから、逆にやらないでステージに立つのは不安です。

 
ーダンス以外でしているインプットは何ですか?

お芝居を観に行ったり、音楽を聴いたり。映画も好きですし。あとは酒飲んで、わーー!!ってしたり。

 
ー毎日めっちゃ楽しそうじゃないですか(笑)

楽しそうでしょ(笑) なんか喋ってるとしょーもないですね。でも、働いてるって感覚はないんです。仕事としてダンスをしてるんでしょうけど。好きなことをしてそれがダンスに良い影響を与え、好循環が起きて……。その逆のときもありますけどね。悪循環が起きら、寝不足だなと思って寝ます。寝れば解決! あと、天気が良ければ解決!

 

世界中で活躍中。日本と海外との仕事の違い

 
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ー世界中を飛び回っている印象が強いのですが、仕事上での日本と海外との違いってあるんですか?

海外と言っても、仕事というよりはふれあいの感覚ですね。例えば、韓国に行くときは芸能事務所に行ってアーティストに振付を教えるって感じなんですけど、ほかの国ではレッスンやワークショップがメインです。単純にタダで旅行に行けてご飯食べさせてもらって、時間があったら観光できて……。海外すごく楽しい。幸せ!

 
ー良かった国と期待はずれだった国はどこですか?

一番良かったのはスウェーデン。ショッピング場所とかおいしいご飯屋さんを把握してるから、自分なりに好きなコースがあって楽しいです。韓国もめっちゃいい! 基本サムギョプサルとかチキンばっか食べるんですけど、飯めっちゃうまいですよね。期待はずれだった国は特にありませんが、メキシコは毎日タコスだったのでちょっとキツかったです(笑)

 
ーアーティストたちとの交流はあるんですか?

よく振付をしてるのが三浦大知や韓国のEXOやSHINeeですね。実際にダンスを教えに行ってます。BoAは何度かライブの振付をs**t kingzでやりました。プライベートの付き合いはそれほど多くないんですけど……。そういえば昔、BIGBANGのSOLと恵比寿のラーメン屋さんに行ったなぁ。

 

s**t kingzがバックダンサーを務める 三浦大知「Unlock」

 

s**t kingzが振付を担当したSHINee「D×D×D」

 

ネガティブをネタにした、ポジティブな性格です

 
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ー苦労した経験と、oguriさんなりに苦難を乗り越える方法を教えてください

苦労、、、うーん、特にないですね。

 
ー世界的に有名なダンサーじゃないですか、そうなるまでには人一倍の努力や苦労があったはずだと思うのですが……

 
 
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うーん、僕いちいちしんどくなるんですよ。例えば、レッスンやるのに何も準備してないときとか、めちゃくちゃしんどくなるの。「あーこの世の終わりだー!」って。でも終わってしまえば、「ハッピー! 万事OKー!」ってなります。振付も、「アイデア全然浮かばねーな、俺才能ないのかな、ダンスやめようかな」ってなるんですけど、終わってしまえば「最高じゃん! ハッピー!」って。あまり、あとを引かないんです。

 
 
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だからこれといった苦労は、特にないですね。

 
 
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ーなるほど。いや、だって、勝ち進んで、選ばれて、ここまで有名になられたわけですよね。oguriさんは相当な努力や苦労を積み重ねてきたんだろうなと思っている読者の方も多いはずです。じゃなきゃ、なんか不平等じゃないですか。イケメンで頭も良くてダンスは世界レベル。何か大変だったことないんですか?

 
 
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うーん、、アメリカでぎっくり腰になって大変だったんですけど一週間で治ったし……。

 
 
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人様に堂々と語れるような苦労はないです。

 
 
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ーじゃあ、、スランプの経験は?

 
 
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スランプと思ってる時期はずっとあって、でもひどいスランプじゃないです。「なんか最近ぱっとしねーなあ」くらい。気持ちの問題ですね。なんだろうな、大学のときはずっと自己啓発本とか読んでたから自分のことネガティブだと思ってたんですけど、本当はネガティブをネタにしたポジティブなのかもしれないです。

 
 
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ーいや〜、相変わらず正直な性格がいいですね!

 

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ライター兼日本人ぽい外国人のキャシーです。 今生きているこの世界は、魂が体験している一瞬の夢でしかない。という考えのもと生きています。趣味は換気です。

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