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2016.05.10
第4話
調べてみた

故・渡辺淳一の代表作『失楽園』で久木と凛子は何度交わっているのか調べてみた(上)

ナッツ

こんにちは、ライターのナッツです。

みなさんの好きな作家はどなたですか?
同じ北海道出身ということもあって、僕は2014年に亡くなられた渡辺淳一氏が好きです。学生時代に読んだ渡辺淳一氏の代表作『失楽園』は、「エロいいなぁ〜」と思いながら、読み込んでました。

失楽園(上) (講談社文庫)
失楽園(上) (講談社文庫)

単行本は300万部以上のミリオンセラーを記録する大ヒット作。
『失楽園』をご存知でない方のために簡単にあらすじを説明すると、50代の既婚おじさん・久木と30代の人妻・凛子が不倫……というよりセッ◯スしまくる話です。

そこで今回は、その『失楽園』上巻の中で久木と凛子が何回交わるのかを調べてみました。

※久木と凛子がはじめて交わってからの回数ではなく、あくまでも小説内で明確に表現されている箇所のみをカウントしています。

久木と凛子が交わったシーン(上巻編)

1戦目:七里ヶ浜ぞいの小高い丘にあるホテル

小柄だが均整のとれた軀(からだ)はふたつに折り畳まれ、その上を男の広い背がおおっている。

一瞬、 “ふたつに折り畳まれた軀” がどういう状態が想像できず、「どんな体位だろう?」と考えこんでしまいました。正常位ですね。
ページをめくって早々現れる情事シーン。『失楽園』は1995年から96年にかけて日経新聞で掲載されていたのですが、朝から悶々としてしまいそうです。

否、悶々としました。

2戦目:七里ヶ浜ぞいの小高い丘にあるホテル

ベッドの上の嵐を知っているのは、枕元にかすかに残っているスタンドの明かりだけである。(中略)いままさしく、二人は軀と軀で語り合ったようである。

“ベッドの上の嵐”



嵐!

最近、荒れ狂うような激しい交わりを僕は忘れていたかもしれません。

3戦目:七里ヶ浜ぞいの小高い丘にあるホテル

充分すぎるほど充分、受け入れる準備が整ったところで、男はゆっくりと、少し戸惑い、逡巡するがごとく入っていく。

50代の久木は、自身の体力の限界を熟知しています。それゆえ、相手が絶頂を迎えるために、自分自身の入り込むタイミングを探りながら交わっていきます。

僕も、男女の交わりを達観できるよう、余裕のあるオトナになりたいです。

3.5戦目:七里ヶ浜ぞいの小高い丘にあるホテル

意を決して、すでに赤くふくらみきった花園へ侵入する。

営みを達観する久木は、一度の交わりで必ずしも果てません。次への余力を残して終えることもあります。
それがひとつ前の3戦目。凛子が絶頂を迎え、一度行為を終わらせます。そして、時間を置いて3.5戦目に挑む久木。

なんというホスピタリティと体力!

4戦目:箱根・仙石原のホテル

まさしくここだけは文明も介入しえない、生身の男と女が裸で触れ合っている、一代かぎりの知恵であり、文化である。
「そうだろう」
久木は心の中でつぶやきながら、温かく潤っている凛子のなかへ入っていく。

これぞ、オトナの余裕。
挿入する寸前でありながらも、冷静に状況を客観視しています。

同じ体位でも、相手によって変わる快感度合い。文明も介入しえない……的を射た表現な気がしてきました。一代かぎりの文化を発展させていきたい限りです。

5戦目:箱根・仙石原のホテル

朝の光を遮光したベッドのなかで、久木はいつにも増して凛子を責め、果てるとも果てぬともつかぬ境界をさ迷わせ、

前日の夜に一戦交えた数時間後の朝、久木はふたたび責めます。
その時刻、7時半過ぎ。二人だけの時間がもう間もなく終わってしまうことに焦りを感じてしまう様子は、もはや「10代かっ!」とツッコみたくなるほど。

夢から目覚めたくない、そんな朝を二人は過ごすのです。

6戦目:箱根・仙石原のホテル

「危ない……」
そんな言葉が久木の脳裏を横切るが、それも言葉にならず、そのまま二人は再び、互いに貪り尽くす愉悦の花園のなかに落ちていく。

10代のような朝を過ごしたその夜、ホテルを延泊しての6戦目。
朝あれだけ「もう二人だけの時間は終わりか」と思っておきながら、結局帰らずに延泊するという。いいですね。

まさに「愉悦の花園のなかに落ちていく」という表現が適切なワンシーンです。

7戦目:みなとみらいのホテル

まさしくいま、二人は獣の形で結ばれている。

そして、とうとう二人は一線を越えてしまいます。

それは、凛子の父親の通夜の後。
不謹慎であると分かりながら、嘘がつけない軀。

凛子は「ダメ」と思いながら、そしてすぐに通夜に戻らなければいけない状況の中、和装のまま交わります。

8戦目:みなとみらいのホテル

ついいましがた、あれほど逆らっていたのが嘘のように、凛子は声を洩らし、身悶え、髪ふり乱して満ちていく。

姫始(ひめはじめ)、新年初の交わり。
一線を越えた7戦目と同じホテルへ二人は泊まります。

7戦目をキッカケに、おとなしい凛子の内面の変化が徐々に現れてきます。

8.5戦目:みなとみらいのホテル

いま、凛子は自ら、心が軀に負けたことを知り、それを認めた瞬間からすべてが解放され、空高く、愉悦の花園に舞い上がっていく。

8戦目を終えてわずか数十分〜数時間後、ふたたび盛り上がる二人。
またしても久木のホスピタリティと体力を読者に見せつけるワンシーン。そう、このインターバルを乗り越えるために、久木は8戦目であえて果てずに終えているのです。

それが功を奏して迎える8.5戦目。
凛子は愉悦の花園へ舞い上がってしまいました。

9戦目:みなとみらいのホテル

久木はシーツを除け、凛子の秘所が充分潤っているのをたしかめてから、腰の下に手を添え、横からゆっくりと入っていく。

朝の情事。
またもや、昨晩の一戦からわずか数時間でスタートします。

それにしても、9戦目は特に官能的な表現ではないですね。普通のセッ◯スしてます。

10戦目:真冬の日光・中禅寺湖近くの旅館

男はそれに煽られたように腰を寄せ、女の両肢を軽く持ち上げ、さらに左右に開いたところで、ゆっくりと入っていく。

前夜は飲み過ぎて交わらなかった二人。
朝に目覚て、二人は交わるのですが、その時間……なんと6時。

モーニングショットを決めます。

11戦目:真冬の日光・中禅寺湖近くの旅館

久木はその手も左右に除けさせ、おおうものはなにもない形にしたところで、繁みの下を手で分けて、徐々に入っていく。

凛子の夫の姪の結婚式があるにも関わらず、大雪により帰路を断たれた二人。このときの体位は騎乗位のようです。
久木は手をうまく使うのが得意なんですね。僕は繁みの下を手で分けないタイプだったので、参考にします。

12戦目:渋谷に借りた二人の逢引部屋

もはや会社のことも、家のことも忘れて、いや、むしろ忘れるために、余力のかぎりを尽して快楽に溺れ、いつかまた眠る。

『失楽園』(上)での最後の情事は、これまでのホテルとは違い、渋谷の1LDKの部屋。家賃は月15万円。そう、久木はホテルに通うよりも安いと、二人の逢引部屋を借りるのです。

つまり、毎月15万円以上をホテル代に使っていたのですね。
金と時間がないと不倫はできないということを、あらためて実感させられました。

【結果】『失楽園』(上)では、12回+2回、久木と凛子は交わっていた

ということで、久木が果てずに終わった回が2戦、久木も果てたと思われる回が12戦ありましたので、すべてをカウントすると

14回

久木と凛子は交わっていました。
※『失楽園』(上)のみ

次週は『失楽園』(下)を調べてみたいと思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

▼下巻編を公開しました!