「自分の心に正直に生きたかった」屋久島に移住したアラサー女子が再生に挑む、民宿”すぎのこ”とは?

のっち


「自分の心に正直に生きたかった」屋久島に移住したアラサー女子が再生に挑む、民宿”すぎのこ”とは?

こんにちは。ライターののっち(@nocci_84)です。先日から、屋久島に遊び仕事にきています。

屋久島の自然を味わうのも楽しいけれど、せっかくなら面白い人に会ってみたいなーと、いろいろ訪ねてみたところ「東京からふらりとやって来て、民宿の再生をしている女性がいる」と、とある女の子を紹介してもらいました。
 

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それがこちらの民宿「すぎのこ」の若女将、上口 遼(かみぐち はるか)さんです。

ic 人物紹介:上口 遼(かみぐち はるか)/通称:はるちゃん
屋久島にある民宿「すぎのこ」の女将さん。東京から屋久島に突然移住してきたパワフルで活動的な女性で、この取材をキッカケに、一緒に「電源OFFデイ」もやってみた。

 

ウワサによると、なんと1度も屋久島に来たことがないまま移住を決め、宿の若女将になったんだとか。
これは訳ありのにおいがプンプンしますよね。
 


 

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……ということで、面白そうな話が聞けそうだなぁと胸を踊らせつつ、屋久島の名所「もののけ姫の森のモデルとなった、白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」をお散策しながら、さっそくお話をうかがってみることにしました。

民宿「すぎのこ」について聞いてみた

まずは民宿についてのお話を伺ってみました。

屋久島に1度も足を運ばずに決まった移住と、民宿「すぎのこ」の再生プロジェクト

ー はるちゃん、よろしくお願いします! まずは現在取り組んでいることについてカンタンに教えてください。

はい、よろしくお願いします。わたしは東京から2016年2月に、民宿の「再生プロジェクト」に関わるため、屋久島に移住してきました。今29歳で、今年で30になります。再生プロジェクトもやっと落ち着いたので、現在は屋久島の安房(あんぼう)地区にある民宿「すぎのこ」で若女将を務めながら、フリーのWebデザイナーとして働いています。
 

ー さっそくですが、民宿の「再生プロジェクト」って、どんなプロジェクトなんですか?

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「再生プロジェクト」は名前の通り、宿を生まれ変わらせよう! というプロジェクトなんです。当時、今現在わたしが女将を務めている民宿「すぎのこ」の元オーナーがご高齢で、運営を続けるのが困難になってしまって。多くの人に愛され続けてきた場所なので、どうにか継続させたいなぁと思い、わたしを含む何人かで運営を引き継ぎさせてもらったんです。
 

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だけれど予想以上に、宿が大変な状態で。前の女将さんが物をとても大切にする方で、民宿がとにかく物であふれかえっていたんです。リビングからは何年前から置いてあるのかわからないお酒が出て来たり、廊下には剥製が所狭しと並んでいたり。あらゆる場所が、人生でこれまでに見た中で、「最も散らかった部屋」でした。
これは、「ただ宿の引き継ぎではなくて、宿自体を再生する必要がある」ということで、「再生プロジェクト」と名付けて、宿の大掃除からスタートしました。
 

ー そんな中でも当時、運営は続いてたんですよね?

そうなんです。言葉を選ばなければ「一体どうやって運営していたの?」と不思議なくらいでした。そこで「みんなの力で、宿を再生させよう!」ってSNSを使って呼びかけたら全国から学生の子や、屋久島が好きな方が集まって、助けてくれたんです。
 

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現在はここまで綺麗に再生しました。近所の方も、最初は「何やってるんだろう……」と遠巻きに見ていたんですけど、徐々に打ち解けていって。今では差し入れをくれたり、わざわざ様子を見に来てくれたりと、とてもよくしてもらってます。4月の中旬から実際の運営も、再開しました。
 

リビングのフリーWi-Fiやシェアキッチンで、自然に人が集まる場所を実現したい

ー宿のリニューアルで、何か大切にしていることはありますか?

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大切にしているのは「人が自然と集まりたくなる場所をつくる」です。地元の人と外から来た人間の間に、交流を生みたいんです。いろんなコミュニケーションが生まれることを期待して、リビングにWi-Fiを設置したり、キッチンをフリースペースにしているので「手料理のシェア」なんかも楽しんでほしいです。
 

ー はるちゃんが「すぎのこ」でいちばん気に入っているポイントはなんでしょう?

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なんといってもこのお洒落な共有スペースですね。ダイニングとリビングは、私たちの描くコンセプトが伝わるようにデザインを一新しました。壁紙からインテリア、照明までデザイナーさんと相談しながら、こだわってセレクトしたものばかりなんです。リビングの琉球畳も、屋久島の畳屋さんに特別オーダーしたものを使用しています。
 

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また、立地の良さも特徴のひとつですね。特に屋久島観光の王道、縄文杉へのアクセスが、かなり良好です。縄文杉までの往復時間は平均して9時間ほどかかります。出発が早朝のため、登山口が近い安房エリアは縄文杉登山をしたい方の滞在先にはぴったりなんです。近くに登山用品のレンタル屋さんもありますし、早朝弁当の手配も可能です。そこを目当てに宿泊してくださる方は、とても多いですね。
 

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すぎのこを拠点にすると、今回訪れている「白谷雲水峡」がある北部へも、「平内海中温泉」がある南部へも、周遊を楽しめることも強みですね。近くに「ヤクスギランド」や「千尋の滝」などの観光地もあるので、雨の日でも楽しめるスポットもご案内できます。

屋久島移住と女将業について聞いてみた

次に、女将である、はるかさんのバックグラウンドについてお聞きしました。

女将業は「キャリアチェンジをした」よりも、できる仕事が増えた感覚に近かった

ー 移住前も、もともと宿関係のお仕事をしていたんですか?

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宿運営は屋久島に来てからはじめて携わりました。移住前は通販サイト、ECサイトの運営をやってましたね。結構大きめの会社だったんですけど、ECの部門自体は割と新しくって仕事がいっぱいあって。デザイナーのような立ち位置でお仕事することも多かったです。
 

ーECのデザイナーから宿の若女将。思いっきりなキャリアチェンジですね。

知人にもよく言われます。「はるちゃん、屋久島で何やってるの?……え?宿!?」みたいな。当の本人はあまり、キャリアチェンジしたぞ! って実感はないんですよ。というのも、宿の管理業務はPCを使用する場面が多くて、フリーでデザイナーやライターのような動きもしているので、ECサイトの運営をしていた頃とPCを使う頻度は変わらなかったりするんですよ。なので、「キャリアチェンジした!」というよりは「宿の仕事もできるようになった」の方が近いのかも?
 

ー 宿をやりたい!というよりは、どうしても屋久島に住みたくって、その手段として宿があったのでしょうか?

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うーん。いやー実は、移住を決めたときは1度も来たことがなくって、わたし。移住が決まってから初めて訪れました。「へ〜ここが屋久島かあ」みたいな。
 

ー へ〜。って、大胆すぎません?(笑)

屋久島って好きで移住する方多いですよね。「年何回も来てるし、もう移住しちゃえ!」みたいな。でもわたしの場合、場所は正直どこでも良くって。とにかくどこでもいいから、東京じゃない、自然の中で暮らしたかったんです。そしたらたまたまたどり着いたのが屋久島だった感じですね。

「30歳」という節目の歳。目の前の安定よりも、自分の心に正直でいたかった

ー 今年で30歳とおっしゃってたと思うのですけど。そういう微妙な年齢って「このチャンスに飛び込むかどうか」悩むじゃないですか。はるちゃんは躊躇なく、飛び込めたんですか?

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躊躇なくではないけど、結果飛び込んじゃいましたね(笑)だってめちゃくちゃワクワクしたんです。移住もそうだし、宿の運営も。

もちろん不安がないかと言われるとそんなことは無いんですけど、スティーブジョブズは、毎朝鏡の前で「今日が人生最後の日だとしたら、本当にやらなきゃいけないこと、やりたいことは何か」を問いかけることを習慣にしているんだそうです。それを知ってから私も大きな選択肢で迷った時には、今日が最後の日だとしたら、どっちをとった方が後悔しないかな〜と自分に問いかけて、決めるようにしてるんです。
 

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そう考えたら、年齢のせいにして動けないでいるのって格好悪いなって。別にその選択をしたところで死なないし。もちろん今も不安でいっぱいですが、後悔はしてないですね。

民宿「すぎのこ」は、芯の強い女性が支える暖かい場所だった

いかがでしたか? はるちゃんの素敵なバックグラウンドも、すぎのこに込められた想いも、聞いていてとても心がワクワクしました。

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 屋久島に遊びにいった際には、ぜひすぎのこに遊びにいってみてください。そして、将来についての話や、リモートワークの未来についての話に花を咲か
せてみてください。はるちゃんがくれる元気パワーと、沢山の出会いが、屋久島での思い出を、さらに深いものにしてくれることでしょう。

それでは、また♪

屋久島民宿「すぎのこ」

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名前 民宿「すぎのこ」
アクセス 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房825-23
(安房港から宮之浦港、または空港方面行きバスに乗車後、「磯部」で下車徒歩約2分。)
料金 サイトをご確認ください
Webサイト http://www.yakushima-suginoko.com/
すぎのこの特徴やサービスまとめ
  • リビングにWi-Fi完備
  • 屋久島観光の王道、縄文杉へのアクセス良好
  • 個室に清潔なバストイレ完備
  • フリーキッチンあり(手料理シェアを楽しめます)
  • レンタカーの予約受付、早朝弁当の手配可能
  • 近隣で夕食におすすめの飲食店を多数ご紹介
  • 英語マニュアル完備。海外対応可能。
  • 屋久島観光のアドバイスから、プライベートな相談まで乗ります!

住み込みスタッフを募集中です!

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また、すぎのこでは、滞在しながら日々の業務を手伝ってくれるヘルパーを募集中しています。業務は1日数時間なので、屋久島観光も楽しめるという特典付き。屋久島好きな方、要チェックです!

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