こんにちは、メディア事業部、部長の紳さんです。
突然ではございますが私、竹内紳也は2013年4月12日に入籍をいたしましたので、ご報告させていただいます。
会社の公式ブログを通じて、このような私的な報告をさせていただく事に感謝しつつ、30年間彼女という存在を手に入れる事が出来なかった僕が、それらのプロセスを全て飛ばして結婚するに至った経緯を公開させていただきます。
ことの始まり
様々な嘘、ネタで盛り上がりを見せるエイプリルフール。我々はあえて嘘をつかず、本気で僕の嫁を募集するという記事を発表いたしました。
紳さんこと、株式会社LIGメディア事業部・部長の竹内紳也が嫁を募集します。
画像ではかなりフザケていますが、記事の内容としてはなるべく真面目に、誠実に、本気でお嫁さんを募集したつもりです。
嫁に求めたいもの
- 20歳〜35歳の女性の方
- 将来、長野県の田舎で一緒に暮らせる方
- 300万円を超える借金をもっていない方
歓迎する条件
- 会社の広報担当の方
- おっぱいが大きい方
- 美味しいホワイトソースが作れる方
こんな条件を偉そうにも提示したにも関わらず、なんと総勢14人の方からご応募をいただく事が出来ました。
30年間、女性とは無縁の生活を送ってきた僕にとって、これは本当にびっくりしました。ウェブってすごいと。
14人のお嫁さん候補。運命の出会いへ
個人的には、僕なんかのお嫁さんに応募が来る訳が無いと思っておりました。
一通も来なければ、それはそれで面白いのでネタにでもしてやろうか…と思っていたくらいです。
結婚のご提案
しかし、その予想は良い意味で裏切られました。なんと14人の女性から応募があり、みんな、こんな僕と前向きにお付き合いを検討してくれている方々だったのです。
そして、その中で唯一、パワポで作られた提案資料を送ってくれた人がいました。
その資料のタイトルは「結婚のご提案」。
嫁を募集するという僕からのアプローチに対して、これ以上無いくらいのお返事だと思いました。
しかも、記事を公開したその日の深夜に送られてきました。
如何に僕の事が好きかが書かれていました。
僕が求めるものは全て満たしているようでした。
真面目な話。
そして、提案書の後半では「真面目な話」として、以下の文章が書かれていました。
これまでも、正直結婚のチャンスがなかったわけではないですが、「結婚が人生においてプラスになる」とは思えても、「結婚が仕事においてプラスになる」とはどうしても思えないまま、いろんなことを、うやむやにし続けて、28歳になりました。
人生における仕事のプライオリティーが、他の女子よりも、たぶんちょっと高い私は、そういう生き方にも納得し、ここしばらくは彼氏も作らず、それなりに充実した日々を送っていたと思います。
そんな時、元気だったはずの祖母が入院をして、お医者さんに「持ったとして、あと1年」と言われました。今年の2月のことです。私は高校の時に、父親もガンで亡くしています。他界する直前に、父親が祖母にかけた言葉は、「天国に来る時は、◯◯(私)のウエディング写真をもってきて」という一言だったそうです。「天国にいる父のためにも、祖母にウエディング姿を見せたい」そう思った時に、今まで遠い存在だった「結婚」というものが、ぐっと近づいてきました。
とはいえ、どうすればいいかわからないでいた私の前にあらわれたのが、今回の募集です。竹内さんとだったら、家事や育児で、物理的な「時間」を費やすことになっても、そういったこととは違う形で、仕事にプラスの影響を与えられる、と感じました。仕事も、家庭も、充実させて、結婚を本当の意味で「プラス」にできると思いました。私は、自分の直感には、とっても自信があります。というより、「直感」で選んだものを、自分の力で「正解」にしていくことが得意なんだと思います。生まれ故郷だった九州を出て上京した時も、他の企業の内定を辞退してトレンダーズに入社した時も、自分の選んだ道が正解だったのかと考えるよりも、自分の選んだ道を正解にするにはどうすればいいかを考えてきました。
竹内さんとの結婚も、正しいのかどうかはよくわかりませんが、竹内さんがこの気持ちにこたえてくれるのであれば、一緒に2人だけの正解を作っていきたいなと思っています。私は本気です!エイプリルフールネタでないことを信じてます・・。
恋に落ちました。
こんな素晴らしい提案書を貰い、僕は涙が出るほど嬉しかったのです。
そして何より、僕のこんな一般的にはフザケているとも取られる企画に、ちゃんと真剣に向い合ってお返事をいただけた事が何よりも嬉しかったです。
この時、僕は恋に落ちました。
そして、僕の嫁募集にご応募いただいた他13名の方へは丁重にお断りの連絡をさせていただきました。本当に申し訳ない気持ちと共に、こんな僕との付き合いを本気で考えてくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいでした。
僕からも、結婚を提案させていただきました。
すぐに僕もパワポで提案書を作り、お返事をさせていただく事にしました。
結婚についてのご提案。
今回の記事の反応について。
誓いの言葉。
一度も会わぬまま、結婚の意思を確認したのです。
こうして、僕達はお互い一度も会わぬまま、結婚する意思を固めたのです。
しかし、そこに不思議と迷いはありませんでした。会ったことも無い人に対して、どうしてここまでの感情が生まれたのか…。それは今でも分からないのですが、使い古された言葉で表現するならば、「運命」だったのかもしれません。