こんにちは、LIGのヨシキ(@moriri_nyo)です。
人物紹介:ヨシキ 株式会社LIGでライターをやったり編集をやったり企画をやったりしている。マルチタスクの化身。 |
映画プロモーションの企画の関係で、ここ1ヶ月間ほど宇都宮のホテルの一室(事故物件)で仕事をしています。 本当に怖いの?宇都宮に事故物件オフィスを開設しました【期間限定/1月31日まで】
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会社からは「それが終わり次第すぐ戻れ」と言われているのですが、事故物件での生活が快適すぎて、正直もう帰りたくありません。
だからこのまま居座る気でいたのですが……
後輩のディレクターが、僕らを連れ戻しに部屋まで来てしまいました。
事故物件に居座り続けることは難しいらしい
さっきからずっと、マジなトーンで詰められています。
人物紹介:もえこ ヨシキの後輩で、事故物件シリーズのディレクター。上司の部屋に勝手にペッパーと檜風呂を設置する話など、何かと大変なネタ系企画を大体なんとか実現してくれる。マルチタスクの権化。 |
「ヨシキさん、いつまで会社の経費で事故物件に居座る気なんですか。だいたいこの企画、最初から3人も必要なかったでしょ。」
(※事故物件滞在中の社員たち。写真左から菊池、ツベルクリン、ヨシキ)
「まぁ、ほら、3人によるユニット活動的なコンテクストが・・・」
「そんなもんありませんよ。そういえば、他の2人はどこ行ったんですか。まだ就業時間中ですよね?」
「この時間なら、近所のガストにいるんじゃないかな」
「・・・3人とも仕事なめてんすか。」
もえこの怒りはハンパではないようです。どうやら僕らが勝手に宿泊延長しようとしているせいで、ホテル側とややこしい話し合いも発生しているみたいです。
ディレクターって本当に大変な仕事ですね。
事故物件で働いて気づいた5つのメリット
しかし、僕らとしてもせっかく見つけた「事故物件」という名の楽園。そう簡単に帰るわけにはいきません。
ここはビジネスマンらしく、「事故物件で仕事する5つのメリット」をプレゼンして、納得してもらうしかありません。
1. 都合が悪い会議への参加を避けられる
人が集まれば、どうしても無駄な会議は増えてしまいます。しかし最初からオフィスにいなければ、会議に呼ばれる回数は激減します。これで業務は大幅に効率化。
もちろんSkypeやハングアウトなどを使ってのビデオ会議には出席しますが、面倒くさい内容の場合は通信環境のせいにすれば、不参加や途中退席し放題。これで時間もストレスも大幅に軽減されます。
「ビデオ会議なら、途中で逃げても物理的に追いかけられないからね」
「完全にクズの発想ですよね。」
2. 煩わしい人間関係から解放される
オフィスで仕事をしていると、周囲の話し声などが気になってしまい集中できないことがあります。
しかしオフィスにいなければ、「いまこのタイミングでそんなこと聞く!?」という相談に巻き込まれることも、「コミュニケーション総量を増やすことが使命」とばかりに開催されるイベントなどに強制参加させられることもありません。常に自分のペースで仕事ができます。
「まさにコミュニケーションの断捨離、ミニマル化」
「これもう、単純に会社員生活が向いてないだけですよね?」
3. Wi-Fiがとにかく速い
事故物件とはいえ、高い回転率を誇る人気ホテルの一室。各種サービスやアメニティはもちろん、各フロアでWi-Fi環境が充実しています。しかも速い。
平日の夕方に部屋でネットやってる宿泊客なんて僕らぐらいしかいないので、通信ストレスゼロです。
「ぶっちゃけ、LIG本社よりWi-Fi環境よいと思う。どういうこと?」
「それ、私じゃなく管理課とかに直接文句言ってください」
4. 清掃が毎日入るので、常に清潔・快適
オフィス兼居住空間だった今回の事故物件。個人的に一番大きかったのが、(ホテルなので)清掃が毎日入ることでした。
ベッドメイキングやアメニティの入れ替えなど、常に最高に清潔な環境で仕事と生活ができるというのは、精神衛生上とても重要でした。
「部屋が汚いとお互いの心も荒むと思う。共同生活を送るうえで、これは大きかった」
「たしかに3人とも、オフィスのデスクも生き方も何か汚いですもんね」
5. 徒歩0秒という最高の立地
起きてから寝るまで、全ての時間で仕事ができるという最高の労働環境。ベッドも風呂もトイレも徒歩0秒なので、普通に会社に泊まるより、はるかに清潔ではるかに快適な生活です。
寝る以外の全てのパラメータを仕事に振り分けられます。もう最高。
「朝5時まで働いても、朝10時に目が覚めれば睡眠5時間で19時間稼働できる! 嬉しい! 最高!」
「上野に帰ったら一回一緒に病院行きましょう。」
甘くて美味しい「とちおとめ」を食べさせてみる
・・・頑張ってプレゼンしてみたものの、あまり納得している様子ではありません。
こんなときは栃木名物「とちおとめ」を食べさせてみましょう。
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「うん、甘くて美味しい。」
「よかった」
「で? デメリットは?」
「え?」
「事故物件で働くことのデメリット教えてください。無いわけないですよね? それで公平に判断しましょ?」