「未来を想起させるものにはやがて価値が出る」5年で127のスマホアプリを制作する開発会社| ガラパゴス

「未来を想起させるものにはやがて価値が出る」5年で127のスマホアプリを制作する開発会社| ガラパゴス

まゆこ

まゆこ

いいことしたら50円玉あげるってやってみたんですけど、駄目でしたね(笑)

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フレックス制、コアタイム制などの制度も積極的に取り入れているガラパゴスですが、社員との関係性については、中平氏の独自の考え方があるそうです。

中平
満員電車が嫌だったんですよね。何かドキドキするじゃないですか。遅刻しそうなときとかって。それは嫌だなって。嫌なことをなぜか続ける。多分、理由があるんですけど、続けなくてもいい理由もあるはずだから。

とにかく何か自由な方が、人間いいんじゃないかなって。そっち方面に振ってみたいんです。服装とか髪型とか、自由な方に。拘束する時間とかは、極力もう、最低限にしたいなと。

「逆に自由じゃないことって何かあるんですかね?」と語る中平氏は、組織として困難を乗り越える際に、心がけていることがあるとのことでした。

中平
どうやって笑わそうかみたいなのはやっぱり、僕はマネジメントするときに必要だと思っていて。いいことしたら50円玉あげるっていう仕組みやってみたんですけど、駄目でしたね(笑)

現金じゃないから、やっぱり。ありがとうって言うとか、冗談を言うとか。やばいときは、そばにいるとか。寄り添う、みたいな。

プロダクトのような“目に見えるもの”ではなく、それ以外の要素で成り立っている組織。そのつながりを保つために、どのような取り組みをしているのでしょうか。

中平
週に1回、プロジェクトの現状報告と状況報告をしてもらってるんですけど、そもそも会議は少ないんですよ。定例会みたいなのもあんまりないし。

俺だったらどうかなっていうのはよく考えます。僕が社員だったらこれ(会議)はないほうが嬉しいな、とか。どっちかっていうと、そういう基準ですね。同じように並んだときに能力高いのに相手にされない(外国)人は、たぶんいっぱいいて。

もともと池袋で創業したガラパゴス。現在、東大前の本郷に拠点を移した意外な理由について、中平氏が語ってくれました。

中平
学生アルバイト募集したら、東大生が入ってきて、その東大生に友達連れて来いって言ったら10人ぐらい集まって。これいいじゃんっつって。で、僕らが池袋でふんぞり返って東大生使うのは失礼だと思って、本郷に場所を移して。

情報系の学科があって、そこの学生は、とりあえず3年生になると集団でガラパゴスに面接に来るっていう謎の流れができたんです。先輩が10人ぐらい後輩を連れて集団面接して、大体いい子たちなので全員採用ってやっていくうちに、最大で30か40ぐらい集まって、東大生ばっかり。

また、ガラパゴスでは、外国人の積極的な採用も大きな特徴です。

中平
4分の3は縁故採用です。はじめはスペイン人が1人。中国人は普通に募集で入ってきて。ベトナム人は、もともとインターンでいた東大生が入ってきて。韓国、ベトナム、インド系の人もいたし。

このような外国人採用に対して、「意図はないです。ただおもしろいじゃないですか」と中平氏は語ります。しかし、外国人を採用することに対しては、いろいろと課題も多いのではないでしょうか。

中平
(リスクは)ないですよ。だって日本語しゃべれるし。日本人だって、あんま変わらないです。変な人いっぱいいるじゃないですか。そういうのはウェルカムな会社なので。

やっぱり日本の企業って、外国人にビビるんです。ビビるから(優秀な外国人に)相手にされない場合が多くて。そこは僕らの強みで、外国人の扱い方がよく分かっているというか。別に怖さはない。いくらでも外国人受け入れるし。

このような方針には、企業としての競争力を維持する目的もあるようです。

中平
同じ並んだときに能力高いのに相手にされない(外国)人、多分いっぱいいて。今までの経験上そうなんですけど。だから積極的に採りたいと。

夢は国王になることっていうのが一応僕の大きなテーマ

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急激な成長を遂げるガラパゴス。しかし、「一気にポンッと膨らませるよりも、どちらかというと長く続けたい」と中平氏は語ります。

中平
法人格って、人間と同じ人格を持っているみたいな、ある種の生き物だとちょっと僕は思っていて。生き物って、大きくなったり繁栄したりすることも大事だけど、長く生きることも大事じゃないですか。

せっかく作ったこの新しい法人格を、強く長く育てていきたいなって気持ちはやっぱり強いです。

前に前に引っ張るリーダーではなく、企業におけるご自身の存在を“象徴”と真面目に語る中平氏。

中平
夢は国王になることっていうのが一応僕の大きなテーマとしてあって。僕が作った国みたいなところで、民が笑顔で何かを営んでいる状況を「ホッホッホッ」て言いながら見る。そこには僕はもうあんまり要らないんですよ。

要らないんだけど、心の拠り所の象徴とし、存在している。多分、それが理想なんです。

独自に進化することを掲げるガラパゴス、そして中平氏の発言は、やはりとてもユニークで、興味深いものです。しかし、その根底にあるのは、未来を的確に指し示す中平氏のビジョンと、社員の自主性を最大限尊重した文化なのではないか、とも思いました。


furture_bnr

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記事の編集しています、まゆこです。喋るのが得意ではありません。シャキン、シャキンという音を聞きたくて、週末に前髪をよく切ります。目上の方にドッキリをしかけるのが好きです。あと寿司も好きです。

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