づやの夏休み
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2015.12.22
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#26
働き方インタビュー(経営者編)

世界ナンバーワンのUIデザインを目指し「赤字になっても納得できるまでやる」 | グッドパッチ

まゆこ
(編集部注*2015年3月5日に公開されたインタビュー記事を再編集したものです。)

同じ機能を搭載していても、スマホアプリやソフトウェアのレビューや売上が大幅に左右される要素である「UI(ユーザインターフェース)」。ユーザが操作しやすい画面や見た目のことを指します。そして、キュレーションアプリ「Gunosy」が爆発的にヒットした際、そのUIデザインを担当したのが株式会社グッドパッチです。

“世界でナンバーワンのUIデザイン会社”を目指すグッドパッチは、どうしてこのUIという分野に進出し、大きな功績を収めて来たのでしょう。今回は、代表取締役の土屋尚史氏に、世界を横断するグッドパッチのこれまでの軌跡と、プロダクトへのこだわりについてお伺いしました。

28eafac1f159c4c6b27403f427823aca1 人物紹介:土屋 尚史氏
株式会社グッドパッチ代表取締役兼CEO。ウェブ制作会社のディレクターを経て、サンフランシスコに渡りデジタルエージェンシーbtraxでスタートアップの海外進出支援などに従事。2011年9月にグッドパッチを立ち上げ、UIデザインに事業をフォーカスし、GunosyなどのスタートアップのUIを提供しサービス成長に貢献。2015年3月現在、従業員は50名を越え、自社サービス「Prott」が多数の企業に導入加速中。

お客さんに丸投げで「はい、ボーン、どや!」みたいなプロダクトの作り方はしていないんです

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「採用するときも、あんまり技術で採らないんですよね」と語る土屋氏。“世界ナンバーワンのUIデザイン”を目指すグッドパッチでは、どのような人材が望まれるのでしょうか。

土屋
スキルがあるだけでは採らなくて、どれだけグッドパッチがやっていることに共感できるかとか、新しい情報とか新しいサービス・技術が好きで積極的に取り入れているかを聞いているので、全くマインドが外れることはなくてですね。特に初期のほうのメンバーは、ウチが担当した初期のGunosyのデザインをいいと思って集まった人たちだから、みんな感覚が近いんです。

プロジェクトレビューも、ルールは率直に意見を言うこと。上下関係は一切関係なくて。新人だろうが、古くからいるデザイナーだろうが、全員がフラットに意見を言うことで、価値観とか感覚とかを合わせています。あとはプロジェクト間にあんまり壁がないんですよ。なので全然違うプロジェクトの人に相談ができるとか、そこに全く壁を作ってない。これも完全に文化ですね。

その姿勢は「グッドパッチが請け負う仕事、社風にも反映されている」と土屋氏。

土屋
やっぱり来る仕事を何でも受けているわけじゃなくて、かなり厳選しているし、マインドの違うお客さんとは仕事をしないこともあります。デザインだけやるみたいな仕事じゃなくて、デザイナーをいい意味で大事にするというか、ちゃんと成長するように会社を作っています。

お客さんに丸投げで「はい、ボーン、どや!」みたいなプロダクトの作り方はしていないんですよね。一緒に議論しながら、一緒に作ろうって言ってやっていたりするので。クオリティに納得できない部分があったら、僕が納期を伸ばすんですよ。納期伸ばすというか、たとえ赤字になったとしてもやれ、納得できるところまでやれという考え方なんですね。

「ロゴをパワーポイントで作りました!」いやパワーポイントはデザインをするツールじゃないからね(笑)って

「Gunosyのヒットがきっかけになって、そこから仕事がすごい勢いで入ってくるようになった」と土屋氏。Gunosyというグッドパッチの大きな転換点は、実はさまざまな巡り合わせの結果でした。

土屋
なんでGunosyをやることになったのかというと、僕が一番最初にシリコンバレーに行ったときに、ちょうど2011年の3月10日に日本を出ているんです。向こうに着いた日が3月11日で、初日の面接を受けた後、日本で震災が起こった。僕が向こうに行った理由の1つが、シリコンバレーカンファレンスっていうイベントに出るためで、そこで一緒になったのが当時東大の大学院生だった関くん。

この子が後にGunosyを作ることになるんですけど、そのとき、1日でも日本から出るのが遅かったら、僕シリコンバレーに行けてないんですよ。もしかしたらあの状況の中でシリコンバレーにいくっていうのは、諦めていたかもしれない。そしたらほんと今のグッドパッチもあるかどうかわからない。

初期のUIを担当したGunosyについて、土屋氏は次のように語ります。

土屋
僕が日本に帰ってきて、グッドパッチを立ち上げてしばらくして、関くんが「東大の友だちと一緒にWebサービスを作ったので見てくれませんか」って言って来た。すごいサービスが面白そうなのに、UIがちょっと。「ロゴをパワーポイントで作りました!」って言ってて、いやパワーポイントはデザインをするツールじゃないからね(笑)って。

これは変えた方がいいよっていう話をして、さすがに大学生からお金はとれないから「いいよタダで」って言って、やったのが、Gunosy。

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