どもども。外部ライターのけいろーです。
いやー、今年も発表されましたね、宝島社さんの『このマンガがすごい!2016』。
2015年もいろいろなマンガと出会い、読み、友人とあれこれ感想を語り合ってきた次第でありますが、今回のランキングにあの作品が入ってないことだけは解せないのです。最新刊も出て、自分の知る「マンガ好き」の人にはだいたいおすすめしていたのに……。
というわけで今回はそんな「『このマンガがすごい!2016』では見当たらないけれど個人的には今年度No.1だと断言できるおすすめ漫画」として、つくしあきひとさんの『メイドインアビス』をご紹介いたします。
本日紹介する漫画『メイドインアビス』
少年少女の冒険譚!目指すは深淵なる地下の世界
本作の舞台となるのは、「アビス」と呼ばれる巨大な縦穴が存在する世界。この世界に唯一残された未開の地であり、地上では見たこともない遺物が発掘されるなど、世界の核心に迫る場所なのではないかとも噂される異界です。
遥か深淵に夢を見た人々は縦穴の横に街を築き上げ、「穴」と地上を行き来する生活を送っておりました。
そんな「穴」に挑む冒険者「探窟家」を目指す少女・リコが、本作の主人公。そしてもうひとり、彼女の目の前に突如として現れた記憶喪失のロボット少年・レグ。『メイドインアビス』は、この2人を主軸として物語が展開されます。
2人の出会いは必然なのか。一人前の探窟家となるべく励んでいた彼女らのもとにある日、10年前に「穴」へと挑んで行方不明となったリコの母親からの手紙が届きます。偉大な探窟家でもあった母からのメッセージはたった一言、「奈落の底で待つ」と。
リコは母親と再会するために、レグはアビスの生まれらしい自分の記憶の手がかりを探すために、2人は旅立つ……というところまでがプロローグ。
そう、このマンガは、少年少女の冒険譚。王道ゆえのワクワク感がたまらんのだ!
……というのも束の間、「アビス」をめぐる冒険は過酷かつ致命的。ファンタジックでかわいらしい表紙絵とは裏腹に、本作は想像以上に度し難く……エグかった。