クリエイティブの源泉は仕事のスタイルにある| 株式会社エヴォワークス

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タクロコマ

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「サイトの制作は、ほんの一部なんです」大切なのは、消費者に商品を愛してもらうこと

エヴォワークス様_記事001のコピー

エヴォワークスで起こった“人の問題”に加えて、矢野氏が社員のモチベーションを考える発端となったのは、2013年に起こった東日本大震災だそうです。

矢野
震災のとき、大規模なECサイト立ち上げの納期が迫っていました。幸いにもサイトデザインの仕事を終えていたので、あとはコーディング、デバッグというタイミングでした。一人ひとりがiMacを自宅に持ち帰って、社員総出でコーディングをして納品しました。

でも、こんな非常事態のときに、他にやるべきことがあるかもしれないのに、仕事に追われている。僕らの働き方なのか、企業体そのものに対してであるのか、何か強い悲しさというか虚しさを覚えましたね。

それがきっかけになって、自分たちも何かできることをしようと、ご縁もあり『東北コットンプロジェクト』などの東北支援を始めたんです。綿を育てたり収穫したり、草取りをしたり、仕事としてはペイできないんですけど、貴重な体験として企業の存在意義を考えるようになりました。

このような背景もあってか、2015年には長崎県佐世保市の九十九島で始まった、クリエイターが地域活性化に参画するプロジェクト『旅クリ』のデジタル支援に参画しています。

矢野
うちはワンオーダー数百万のアートディレクターやコピーライターと一緒に仕事をすることも多いです。旅クリであればPOOL inc.でコピーライターをされている小西利行さんですね。

彼らはお金が稼ぎたいからではなくて、もちろんそういう面もあるとは思いますが、自分のやりたいであることはもちろん、日本という“国のため”にまで意識を向けて動いています。

九十九島は知る人ぞ知るところですが、じつは208島もあって、日本一の島密度を持っている魅力的な場所なんです。そんな魅力のあるところを知ってもらって活性につながるきっかけでもいいからお手伝いしたい、という純粋な想いからスタートしています。

震災で感じた“強い虚しさ”という体験から、それまでにない会社の存在意義を感じ始めたエヴォワークス。同社の価値観は今、徐々に変化しています。

矢野
ご縁に感謝しながら僕らはもっと広い視野を持って、Webの制作だけではない“何か”を生み出していく必要があります。それが今後のうちの課題。「サイトを作ってほしい」というオーダーはいっぱいあるけれど、それはどの制作会社でもできること。更に価値のある、エヴォワークスだからこそ作れるものを生みたい。例えば今日も、フランスの某有名な野菜スムージーを日本で売るためのプロモーションと施策の相談がありました。

つまり、サイトの制作は一部分なんですよ。重要なのはどうやって消費者に認知してもらうか、そして愛してもらえるかです。だからエヴォワークスのみんなには、仕事に対する高い視座と企画力を身に付けてもらえると、これからエヴォワークスはもっとおもしろくなると思う。

つらい経験をしながらもさまざまな人の価値観に触れて視野を広げてきたエヴォワークスは、誰のために、どう仕掛けていくのでしょうか。同社がこれから作るであろうワークスタイルに、期待が集まります。


furture_bnr

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タクロコマ 外部ライター 東京 / コマ タクロ

『灯台もと暮らし』編集者

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