こんにちは、外部ライターの立花です。
皆さんの中にはいずれ起業をしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。近年では起業する場所として海外を選択するケースも増えてきました。
今回インタビューをしたのは、10年間勤め上げた楽天株式会社を辞め、5年前にハワイへ移住し起業した内田直さん。現在では、「HUNDRED DREAMS, INC」の代表取締役兼CEOを務めています。そんなパワフルな彼が5年弱の生活で感じたハワイと、彼のビジネスについてお話を伺いました。
本インタビューが、海外で起業を目指す方々にとって良いインスピレーションにつながると幸いです。
人物紹介:内田直さん 楽天での主要事業部長の職を辞めて、ハワイで起業するなどチャレンジを続けている46歳。「HUNDRED DREAMS, INC」でPresident/CEOを務める。 |
「海外で起業したい」という思いがあった
ー なぜ、ハワイへ来ようと思ったのですか?
「いつか、海外で起業したい!」と思っていたからですね。あとはシンプルにハワイが好きだというのもありました(笑)。結果的にですが、物理的にアメリカ本土と日本の中間ということもあり、新しい情報もトレンドもちょうどよいタイミングで入ってくるのもありますので、自社のテストマーケティングという意味では相応しいとも感じています。
僕は楽天で10年間働いていたのですが、非常に居心地がよい会社で、このまま定年までいてしまうぞと焦りまして(笑)そういった気持ちと、あとは働いてから10年というキリのいい数字が経っていたので、いよいよ起業しようと思い、退社しました。
いつかは「ハワイに移住したい」という夢があり、日本にいるときから常に周りに公言していました。また、起業は海外でしたいと思っていたこともあり、まずはビジネス留学でハワイに移住し、縁あってハワイのアラモアナセンターにある日系老舗百貨店「Shirokiya」でお世話になることになりました。
Eコマースを担当する予定だったのですが、なぜか「Vintage Cave(ヴィンテージケーブ)」という会員制の高級レストランのトップマネージャーを務めることになったんです(笑)全く畑違いではあったのですが、それこそ、ハワイ州の知事から、ホノルル市長、警察のトップ、大企業のオーナーまで、他分野に渡る方と知り合うことができたので、結果的にはよかったなと思っています。
そこで2年働いたのですが、もう44歳になる年で、いよいよ自分のやりたい事をやるタイミングだなと思い、Eコマースをメイン事業として独立しました。
ー 会員制のレストランのトップマネージャーになり、いろいろな著名人と会っていたというのはすごいですね! 独立はどのような感じでしたか?
大変でしたね。一番大変だったのは、「自分1人で就労VISAを獲得する」ということ。なにかにお金を投資していれば取得しやすいVISAなのですが、残念ながらEコマースは投資するものがなかなかなくて(笑)いろいろと考えた結果、今のオフィスを購入して、VISAを得ることができました。
10万ドル以上のお金と時間がかかりました。