料理の写真でもここまで違う!「だれに・なにを・どう伝えるか」で変わる撮影テクニック #ブロフェス2015

料理の写真でもここまで違う!「だれに・なにを・どう伝えるか」で変わる撮影テクニック #ブロフェス2015

つるたま

つるたま

こんにちは、ハレときどきPAKUTASO、外部ライターのつるたまです。
昨日、ブロガーの祭典「ブロガーフェス2015」に登壇させていただきました。そちらでお話させていただいた撮影テクニックの内容が好評だったため、LIGブログでも書かせていただきます。

ライター&ブロガー、そして写真がもっとうまくなりたいすべての方の参考になれば幸いです。

※記事中に分からないカメラ用語が出てきたら、こちらの記事をご参照ください。

露出補正編:美味しそうなのはどっち?!

料理の写真

まず、料理ブログなどでよくある例。
AとBは同じ写真ですが美味しそうに見えるのはどちらでしょうか。また、「美味しそう!」と感じた理由も考えてみてください。

もちろんAの方が美味しく見えるでしょう。
写真は明るいと彩りがきれいにみえるため、食欲や好奇心をくすぐります。撮って終わりではなく、暗い画像は明るく補正したり撮影時に明るさを調整しましょう!

露出補正を使って撮影前に明るく調整

露出補正△露出補正は、赤枠の±の部分

露出補正を+1くらいに調整すると明るく撮影できるため、Aの写真のような仕上がりになります。これだけで綺麗な印象に変わるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに……±の操作ができないという方も、いらっしゃるかと思います。ひょっとして、オートで撮影していませんか?
より自分のイメージ通りに写真を撮るために、カメラの設定方法とあわせてカメラ初心者でもできる「伝わる写真」の撮り方をご説明いたします!

画角編:望遠と広角どっちで撮る?

カメラの設定

この2枚の違いを考えてみましょう。

カメラの露出設定は同じで、カンガルーの大きさはほぼ同じくらいの大きさ。何が違うかというと、望遠で撮るかどうかです。
レンズの広角と呼ばれる18mm側では背景が多く写り、望遠55mmでは背景の映り込む範囲が狭くなり、被写体が目立つ印象になります。

そして望遠側を使うと撮りたい被写体の周りがボケるため、写真を見た人は自然と撮影者が伝えたかった被写体に意識がいくようになります。
「周りをぼかしてみる」というのは簡単でシンプルに伝えられる方法なので、カメラ初心者の方にはおすすめです。他にも標準レンズで最大限にぼかす設定を覚えて、オートでの撮影から卒業しましょう!

標準レンズで最大限にぼかす方法

それでは、標準レンズで最大限にぼかす方法を見ていきましょう。

▼手順

  1. カメラのダイヤルをAV(またはA)の絞り優先ダイヤルに
  2. 赤丸のF値を5.6(最小値)に設定
  3. ISOは基本的にオート(オートがない場合:屋外日中100-400 夕方400-800 室内&夜間800-3200が目安)
  4. レンズを55mm(望遠)にまわして固定
  5. ※望遠の調整はレンズ側ではなく、自分が動いて調整して撮影

カメラ設定

ぼかして撮る方法

いままで無意識のうちに撮りたいと思った位置で立ち止まって、レンズのズームで調整していませんでしたか? 標準レンズで最大限ぼかすためには、先にカメラの設定を決め、そこから自分が動いて大きさを調整しましょう。

 

もっとぼかしたい!そんなときは背景との距離がポイント

背景をぼかす
絞り優先でぼかす設定をしても、被写体と背景との距離が近い(図A)とボケにくくなります。

撮影例

Bのように、被写体を壁からできるだけ離すことでボケやすくなりますので、ぼかしたいときはこのポイントを意識してみてください。
続いては、被写体の大きさによって変わる印象の違いを考えてみましょう!

美味しそうに見える写真、その理由は?

AとBのコロッケ、美味しそうに見える写真はどちらでしょうか? 正解とその理由を考えてみましょう。

コロッケ(撮影 すしぱくさん)

実はどちらも料理写真としては正解です。ただ、伝えたい意図が異なります。

まずAの写真は、お皿全体を写し、コロッケの断面とソースをかけることで、「今すぐ食べたい!」と食欲をかきたてるカット。一方でBの写真は、アップで撮影して背景をぼかし、衣の香ばしさが伝わってくるシンプルなカットになっています。

このように、料理や商品などを撮影する際には、いろいろなパターンで撮影しておくとアイキャッチや記事を組むときに活用できるため、1カットだけではなく様々な大きさや角度で撮影しましょう!

標準レンズの広角は状況を伝えたいときに使おう!

18mmなどレンズの広角側は幅広く撮影環境が写るため、店舗内の撮影や、風景撮影などに効果的です。

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また上記、赤線の様な視覚誘導線が入るのも特徴のひとつで、この視覚誘導線を意識しながら撮影すると、どんな場所なのか、その状況や空間を伝えることができます。

ここまでのおさらい:初心者でも簡単に伝わる写真の撮り方

ここで一度整理したいと思います。
レンズの望遠側はボケやすく、ユーザーにシンプルに伝わりやすくなります。
反対に、広角側は全体的にピントが合いやすく状況が幅広く写り込むため、背景に気を使うことが大切となります。

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広角側:全体的にピントが合いやすい
・視覚誘導線が入るため、風景などにおすすめ
・遠近感や広さを強調できる
・背景に気を使うことが大事

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望遠側:ボケやすくなる
・大きく撮ることで撮りたいものが明確化
・背景の整理がしやすい
・見た人に何を撮りたかったのか分かる

写真を撮影する前に、「ボカしてシンプルに伝えたいのか」「どんな場所や状況かを伝えたいのか」を撮る前に考えると、自然にレンズも18mmなのか55mmなのか決まり、より読者やユーザーに伝わりやすくなりますので試してみてください。

背景編:スマホや広角レンズでも!第二の被写体「背景」のアイデア

「一眼レフじゃないとうまく撮れないの?」と感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ご安心ください。スマホやコンパクトデジタルカメラでも伝わる写真は撮れます。大切になってくるのは写真の背景です。

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写真を撮るときは2つの被写体を意識しましょう。それは「撮りたいもの」と「背景」です。なにを伝えたいかで背景を選びます。
なお、色としては全体の色を2〜3色にまとめることで、よりシンプルに第1の被写体を引き立てることができます。

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プロレスとディズニー大好きなカメラマン。 スポーツ撮影の他、建築竣工写真や企業広報誌の撮影を担当。 一瞬一撮 ( http://one-cut.net/ ) を中心にカメラ記事の執筆の他、ぱくたそ ( https://www.pakutaso.com/ ) での写真提供も。

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