背景の色が与える印象の違い
では背景の色が与える印象の違いについて、見ていきましょう。
白と黒
(撮影 すしぱくさん)
上記は、どちらもモデルのMAX EZAKIさんですが、AとBの印象、どう感じますか?
Aは明るく、清潔感があり信頼できそうですよね。Bは暗く妖しさがあり、ハットや服などの質感がかっこよく見えます。
緑
続いてはこちらの写真。緑には癒しやリラックス効果があり、人物写真であれば清涼感を演出します。
ピンク
ピンクは幸せや女性らしさ、かわいさを強調したいときに使用すると効果的です。
さらに慣れてきたら3つの要素を意識しよう
これまで第一の被写体と第二の被写体(背景)をご説明しましたが、慣れてきたら3つの要素を意識しましょう。
こちらの写真は、自転車+人物+色 と3つの要素で構成されています。
(前ボケ)+(ピント)+(色) という要素で構成されており、より臨場感や雰囲気のある写真に仕上がります。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
感情編:読者が共感する写真を撮ろう
いままでなんとなく「きれいだな」「かっこいい」「美味しい」など感じていた写真には、感情に刺さり心に残る要素が隠れています。
たとえば下記の写真の要素を、言葉やキーワードとして考えてみましょう。
こちらの写真を見て、どんなことを感じたり、思い出しますか?
こちらの写真を見て「きれい」と感じた人もいれば「さみしい」と感じた人もいると思います。こちらの写真を分解すると、「観覧車+夕焼+きれい or さみしい」という「被写体+情景+感情」で構成されており、人それぞれの記憶を思い出す要素で構成されています。
こういった、誰かの感情に刺さったとき、はじめて人の印象に残る共感する写真となります。
それでは、実際に写真から感情やキーワードを抽出してみましょう。
学校や教室はどんな印象でしょうか。自分の出身校ではないのに「懐かしい」と感じるのではないかと思います。
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机(被写体)+ 教室or学校(情景) = 懐かしい記憶
学校や机の要素に、自分の中にある記憶が思い出されて「懐かしい」という感情で共感が生まれます。
他にも、海と聞いてなにを想像するか、冬と聞いて想像するのはどんなシーンか、それぞれのシーンで被写体をどう感じるか、と要素やキーワードから連想される感情を写真に活かすことが共感のポイントとなります。
では、明るさ・色・情景などの視覚効果から、感情を活かした写真の撮影方法をお話ししましたが、さらに見た人の心を動かす要素がもうひとつあります。