みなさん、こんにちは。人事部長のそめひこです。最近よく食べるガムは「同僚のツベルクリン良平の机の上に置いてあるガム」です。
LIGにジョインしてから正確には数えていませんが、100を軽く超える方々と面接をさせていただきました。その中で、リクルーターとして動くことで見えてきた「面接でこれだけは言ってはいけない」というNGワードについてお話させていただきます。「面接でなかなか前に進めない……」という方にとって参考になれば幸いです。
結論「面接でNGワードなんて、ひとつもない」
はい、ということで1つもないです。1つも、ないです。このことをどうしても書きたかったため、タイトルで釣るような真似を行いました。申し訳ございません。
というのも、「就活でこうすれば受かる!」だとか「面接NGワード集!」だとかのいわゆる「攻略法」的なコンテンツや書籍が世の中に溢れるのを見て、「本質とズレているな」と思うことが多々あるのです。どうしても、このズレに対する違和感をみなさんに伝えたく、聞いてもらいたいと思っております。
そもそも、面接とはなんなのか
リクルーターとしてリクルーティングをしていくと分かるのですが、結局、企業は欲しい人材を獲得するために動きます。そりゃそうです、欲しくない人材を獲得する余裕なんてどこにもありませんから。
では、欲しい人材を獲得する際にリクルーターが行っていることは何なのかというと、「欲しい人材像と求職者がマッチしているかどうかを見極める」ということです。
例えば、弊社で編集者がほしいとなった場合、
- 企業カラーに合うか
- 配属されるチームのカラーに合うか
- 求めているレベルの編集スキルをもっているか
- 考えかたに共感してもらえるか
- 待遇面に納得してもらえるか
など、他にもありますが、一例としては上記のようなポイントを見極めていきます。なぜ、そんなことをするのかといえば、単純に「お互いが不幸にならないため」です。
例えば、企業カラーやチームカラーが求職者に合わないとなれば、企業にとっても求職者にとってもやりづらいでしょう。また、スキルレベルが合わなければ、企業には教育コストがかかりますし、求職者にも多大な負担がかかります。
つまり、ここでお伝えしておきたいのが、「企業だけではなく求職者も、双方が不幸にならないために見極めている」ということです。
「面接に受かるためのマニュアル」こそが不幸を生んでいる
世の中に出回っている面接攻略関連のコンテンツは、そもそも上記のようなマッチングの考えかたと相反するものです。本当にその人が企業に合っているのかどうかを見極める際に邪魔なフィルターになってしまいます。結果として、企業にとっても求職者にとっても不幸なマッチングが生まれることになるのです。
もちろん、それらのフィルターを通り抜けて、求職者を見極めるのがリクルーターの仕事だとも言えるでしょう。わたしも、そのように考えています。
ただ、それでもなぜか悲しくなってしまうのは事実です。特に、面接マニュアルの影響が大きいケースが見受けられる、新卒のリクルーティングを行う際には。
「採用されなくて困っている」という不安要素やニーズをビジネスチャンスとして考え、「面接合格マニュアル」といった切り口で市場を拡大していくというのは仕方がないことでもあります。ただ、やっぱり「本質からズレている」と思うのです。それって、企業にとっても求職者にとっても不幸なことじゃないですか?