「アイキャッチってなんだろう?」1,000個以上を制作して学んだこと

「アイキャッチってなんだろう?」1,000個以上を制作して学んだこと

佐藤タカアキ

佐藤タカアキ

LIGブログのアイキャッチ制作フロー

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「アイキャッチにかける時間は1日2時間」と上司そめひこから言われてきました。(他の業務も考えると2時間しかかけられない。まあ終わらないんですが! 迫り来る時間!)

「1枚の絵をパパっと数枚作るだけじゃん」って思うかもしれませんが、意外と骨が折れる作業だったりします。以下で実際にLIGブログのアイキャッチを制作していく過程をご紹介します。

1. 記事を読む

記事を読み、筆者が何をポイントとしてこの記事を書いたのか、大きく3つほどポイントを抽出して優先順位を決めます。

2. 記事を深く理解する

何について書かれている記事なのかちんぷんかんぷんな場合もあったりするので、そういうときは筆者本人に記事概要を説明していただいたり、編集部と相談してポイントを抽出します。
ここで言う概要の把握とは「何について書かれた記事」「一番伝えたいキーワード(思い)は何か」を理解することです。

3. ターゲット選定

次に、その記事を誰に伝えたいかを考えます。ターゲット層はだいたい3つに分けられます。

  1. キーワード検索で記事にたどり着いたユーザー
  2. LIGブログに毎日訪れてくれるユーザー(技術者、メディア関係の方、LIGブログファンの方などなど)
  3. 筆者の周りの人(Facebookの友人、Twitterのフォロワーなど)

おおよそ、技術系の記事であれば1、バズ狙いのおもしろ記事であれば2、筆者の思いや見解を伝える記事であれば2や3、と分けられるのかなと思います。

4. コンセプト設計

次に、その記事をターゲット層に向けてどんなデザインで表現し伝えるかを頭の中ないしはテキストベースで固めていきます。

筆者が伝えたいキーワード(思い)は、文字で表現した方がいいのか、色で表現した方がいいのか、写真で表現した方がいいのか、絵で表現した方がいいのか。文字のフォントは、色の組み合わせは、写真の構図は、絵のテイストは、と記事の内容とターゲット層によって1つの軸を元に深く掘り下げていきます。

写真を使用しないデザインであれば、上記フローを元にPhotoshopやIllustratorを使用しアイキャッチを作りあげていきます。

5. 社内モデルのアサイン

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写真メインのアイキャッチの場合はモデルをアサインします。

記事によっては写真の方が伝わりやすかったり、人の顔を出した方がソーシャルでのクリック率がよかったりするなどの理由もありますが、「社員のブランディング(ひいてはファンの獲得)」「記事の熱量をストレートに伝える手段」として社員の写真を使用することが多いです。

ただ、本質的な狙いは「顔を知ってもらうこと」だと思っています。
外に出て人と会ったときに初対面であったとしても、社員の顔を出した記事をクライアントが見ていれば、壁を一つ取り払うことができて、会話のきっかけとしても機能してくれるのではないかと期待しています。

6. 撮影

モデルをアサインしたら、構図・表情・ポーズ・シチュエーションを考え頭でイメージし、その場で配置や表情などの指示出しもしながら撮影を進めていきます。

大きな撮影になると絵コンテを用意する必要もあるかと思いますが、社員の自然な表情を引き出すためにもあえてガチガチには固めず、臨機応変にシチュエーションを変えポーズを変え撮影していきます。

一番多いときで、撮影した枚数が500枚を超えることもありました。

7. デザイン

設計したコンセプトをもとに、ようやくデザイン作業に入ります。

今まで制作したアイキャッチやその他のデザインをそのまま真似るだけなら5分10分で終わりますが、こうしたフローを踏まえるとさすがに時間がかかってしまいます。ただ、その過程を経ることもデザインの1部ですし、その過程を経ていないものは果たしてデザインと呼べるのでしょうか。

力がない内は、時間をかけてでもこの過程を心身に染み込ませて地力を上げていくのが、長い目で見たときの制作時間の短縮にも繋がるはずです(自戒も込めて)。

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幸いにもデザイナーという肩書きをいただき、良くも悪くも毎日多忙な日々を送っているフリをしています。

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