□キーワードが設計できているか
サイトマップができあがったら、そのサイトマップに対してターゲットキーワードを配置した「キーワードマップ」を作りましょう。
僕が運営代行の業務をしているECサイトは競争が激しく、ビッグキーワードと呼ばれるようなワードでのSEOはとても難しいものになります。そこで、より細かくカテゴリーを作ってSEOを行うことも施策として考えられます。
例として、ZOZOTOWNの「ジャケット/アウター」カテゴリーには、以下のようなアイテムキーワードが設置されています。
- カバーオール
- ダウンジャケット
- テーラードジャケット
- ライダースジャケット
- ナイロンジャケット
- ミリタリージャケット
- デニムジャケット
- ノーカラージャケット
- ダッフルコート
- ピーコート
- ステンカラーコート
- トレンチコート
- モッズコート
- スタジャン
- ブルゾン
- ポンチョ
- マウンテンパーカー
- ダウンベスト
- その他アウター
多い……改めてサイトを見ながらびっくりしてしまいました。しかし、ロングテールのキーワード設定例としては非常にわかりやすいですね。
ブランドサイト・ブログ・メディア・不動産サイトなど業種別に、自分のサイトに最適なサイト構造、キーワード設計を考えられているかは、まずチェックしておきたいポイントになるでしょう。前述の本には各業種ごとの具体的なキーワードマップ例が掲載されているので、そちらもおすすめです。
また、キーワードの設計時には対策キーワードの検索ボリュームがどれくらいあるのかを確認するのを忘れずに!
□テンプレートページが作成されているか
テンプレートページを作成しておくと、たとえばタイトルやhタグの見直しを行うときなどに、ページの修正や運用がとても楽です。他にも、テンプレートのコピーを元に、優れたデザインを共有でき、短時間でサイトを構築できます。
例えば、ECサイトで使われる主なテンプレートは商品一覧ページや商品詳細ページです。最近では、コーディネートを紹介するページもよく利用されています。
このことから、CMSやASPを選ぶ時点で、SEOの施策が行いやすいかどうかを検討しておくことも必要だとわかります。
□内部リンク構造は工夫できているか
サイト構成ができたら、内部対策を行いましょう。
検索エンジンにとっては、サイト全体のリンク構造も評価の対象になるとされています。サイト内でリンクを貼っていく際に重要なのは、上下の階層だけでなく、同じ階層のページへ行き来できるようにリンクを設置することです。
ワイヤーをひくときに、サイト構造・サイトマップに加えてリンク構造を意識しておくと、新人ディレクターさんなら今までとは違った視点も出てくるのではないでしょうか。
□タグを設定したか
一見当たり前ですが、コードの記述に関しては知識がないWeb制作関係者もいると思います。そこで、
タグの対策について説明しておきます。<head></head>
で囲まれた部分がheadタグと呼ばれ、ここにはtitleタグとmetaタグなどを記述してサイトの情報を記述することができます。
具体的には以下が
タグ内の要素になります。- 文字コード
- titleタグ
- metaタグ(keyword、description、robotsなど)
- CSS、JavaScriptの記述など
このうち、とくにmetaタグはGoogleが設定するように推奨しているものなので、ぜひ設定しましょう。
また、たとえばCSSの@importを利用するかどうかなど、サイトの表示速度に関わるようなことは、コードの専門家でなくても最低限知っておいて損はないことです。日頃から情報収集をしておくようにしましょう。
□アンカーテキストにキーワードが含まれているか
アンカーテキストとは、HTMLタグの
<a></a>
で囲まれた部分のことを指します。
実際の表示だと、これのことですね。
アンカーテキストにキーワードを含めるというのは、アンカーテキストにただ対策キーワードを入れ込むのではなく、キーワードを含めた自然なテキスト文にしましょうということです。
例)×「Webディレクター 求人」→ ○「Webディレクターの求人一覧」
過去にリンクスパムが横行したことから、キーワードをそのまま入れ込んだだけの完全一致のリンクはペナルティの対象となる可能性があるようです。なるべく自然なかたちのアンカーテキストにしましょう。