オウンドメディア成功の秘訣は「ロジカル×エモーショナル」。必要な戦略と事例を大公開!【PLAN-B×LIG共催セミナー】
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2015.08.18

業界で後発だったDMM英会話がわずか2年でトップになった3つのポイント

せぶや

─3拠点同時に立ち上げるのに、反対の声はなかったんですか?

上澤

実は、関係者全員に反対されました(笑)
だけど絶対に自然災害はあるからと押し通したんです。そしてサービスをリリースした2013年は、大きな台風(※5)や地震(※6)が発生し悩まされることになりました。3拠点つくっていなければDMM英会話の急成長はなかったかもしれません。

※5 2013年11月11日に発生した台風30号。これによりフィリピン中部レイテ島の中心都市タクロバンが壊滅的な打撃を受けた。沿岸部では津波も発生し、死者は1万人を超えたと報じられている。
 
※6 2013年10月15日フィリピン諸島、ミンダナオで強い揺れを観測した。マグニチュード7.2と非常に強い地震。この地震により建物が倒壊。60名以上の死者を出した。

─自然災害もそうですが、海外だと予想もつかないトラブルが多そうですね。他には、どんなトラブルがありましたか?

上澤

小さなトラブルはもう毎日のように起こるんですが、大きかったのは漁船が海底のインターネットケーブルを切断してしまったときですね。あのときはネットが繋がらなくなって本当に大ピンチでした。そのときはホテルを片っ端から予約して、ホテルの部屋からレッスンをしたりしました。

─費用もかなりかかったと思いますが、サービスを一旦止めるという選択肢はなかったんでしょうか?

上澤

なかったですね。特に我々のサービスはお客様から先にお金をもらうビジネスなので、サービスを止めたらお客様からの信用を失ってしまいます。3拠点かまえたのもホテルを片っ端から予約してレッスンを続けたのも、信用を失わないためです。一度信用を失うと、再び信用を得るのは難しいですからね。

biboの社内風景。この日はフィリピンの独立記念日だったので人は少なかった。biboの社内風景(この日はフィリピンの独立記念日で人が少なかった)[/caption]

 
─そういったユーザへの配慮や講師の厳しい採用基準などもユーザからDMM英会話が愛されている理由だと思いますが、実際のレッスンではどのように信頼関係を築いているのでしょうか?

上澤

一言でいうとサービス全体のバリューだと思います。
例えば、フィリピンだけでなく世界中のいろいろな国籍の講師がいることや、受講料をかなり安くしたりベストセラーになったような教材を無料で配布したりと、ユーザにとってバリューのあるサービスになるように常に意識しています。

─海外の講師がたくさんいることには、どんなメリットがありますか? 経済事情を考えると講師が全員フィリピン人であれば、もっと利益がでるように思うのですが。

上澤

確かにフィリピンは、給料水準が他の国に比べて安いです。実際、他社のオンライン英会話ではほぼ全員がフィリピン人講師です(※7)。

DMM英会話がいろいろな国の講師を採用しているのは、ユーザにワクワクしてもらえるからです。英会話って楽しくないと絶対に長続きしないんですよ。テキストで機械的に勉強しても全然楽しくない。ほとんどの人は続けられません。

だけど、いろいろな国の講師がいたら、講師を選ぶ側は絶対に楽しいじゃないですか。「昨日はフィリピンの先生だったから、今日はルーマニアの先生にしよう!」みたいに。

※7 フィリピン人の平均年収は約30~40万円と言われている

─なるほど、確かに実際に使ってみるといろいろな先生と会話ができて楽しかったです。個人的にセルビアの先生がタイプです。

上澤

そういうモチベーションもあります(笑)

bibo社内からセブの街が一望できるbibo社内からセブの街が一望できる[/caption]

 
─今後もっとわくわくできるような展開があれば教えていただけますか?

上澤

はい。実はつい最近「iKnow!」という英語学習サービスを買収しました。
iKnow!は英語の単語やフレーズを“記憶”するということに対して特化している素晴らしいサービスです。

英語学習アプリはいまものすごく多くリリースされていますが、iKnow!は東大の博士号所持者をはじめとする研究開発者達が人の記憶のビッグデータ解析をもとに研究を続けて開発を進めてきたアプリケーションで、技術的な裏付けは他の英語アプリを凌駕しています。具体的には1度学習した単語やフレーズを人の忘却曲線にタイミングを合わせて出題をするなど、とにかく利用すれば効果が出る仕組みになっています。

オンライン英会話はアウトプット型のサービスですが、iKnow!はインプット型のサービスです。これらを組み合わせることでインプットとアウトプットのサイクルが実現でき、学習効率がさらによくなるはずです。

移動中などのスキマ時間に、iKnow!で覚えた単語やフレーズをDMM英会話で先生と話して練習するという理想的な学習方法が実現できると思います。

─最後に、海外で起業を考えているけれど踏み出せない人に何かアドバイスをいただけないでしょうか?

上澤

海外で起業することに関して言えば、いいから“やってみる”ですね。
今は昔と比べてインターネットを使ってなんでも調べることができますし、失敗したってちゃんと日本に戻ってこられる。日本のパスポートを持っていることを幸せだと思った方がいいです。それさえあればいつだって日本に帰れます。日本なら、その気になればコンビニや牛丼屋でバイトすれば飢えることはありません。

─英語を話せない人はどうしたらよいでしょうか?

上澤

英語は話せなくてもやっていくうちに覚えられます。まずは英語をある程度覚えてからとか考えていると、勉強しているうちに起業するモチベーションが下がります。
やりたいと思ったら“とりあえず現地に行ってやってみる”のが良いと思います。

─なるほど。本日はありがとうございました。

まとめ

今回のインタビューを踏まえて、“業界では後発だったのにトップになったポイント”をまとめると下記の3つだ。

  1. 市場が大きく伸びているところを狙う
  2. 立ち上げ時の人の採用は、スキルよりも自分に合うかどうか
  3. ユーザから愛されるサービスをとことん貫く

これらは海外だけでなく国内で起業する上でも非常に重要なポイントだと思うので、これから起業を考えている方は参考になるのではないだろうか。

また、iKnow!との連携により今後のサービスもさらに加速するだろう。
1ユーザとしても今後のDMM英会話の動向が非常に楽しみだ。

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