【脱・知ったかぶり】ビジネスでよく使われる英語略語まとめ

【脱・知ったかぶり】ビジネスでよく使われる英語略語まとめ

LIGブログ編集部

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こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは、「ビジネスの場面でよく使われる略語の、基本的な意味をあらためて確認しておきたい」と考えている人に向けてのシリーズ記事です。

さて、ミーティングや商談などをしていると、専門的な単語や略語が出てくることがよくあります。その中には、「何となく意味がわかるのでそのまま使っているけど、正確な意味は知らない」というものもたくさんあると思います。

もちろん打合せなど相手と直接会話をしているような状況であれば、何となく雰囲気で意味が通じることもあります。特にマーケティングなどに関するビジネス用語は、技術的な専門用語と異なり、わからなかったからといって話自体が止まってしまうことはあまりありません。

しかし、資料やメールなどでも意味を間違って理解したまま使用してしまったり、誤った認識のまま話を進めてしまったりなどで、後から問題になるというのも決して珍しいことではありません。

そこで今回は、Webやマーケティングに関する用語を中心に、ビジネスシーンでよく使われる「アルファベットの略語」についてまとめてみました。
これらを参考に、略語を正しく理解・使用できるビジネスパーソンを目指しましょう。

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ビジネスシーンでよく使われるアルファベット略語まとめ

Aから始まるアルファベット略語

Aから始まる9つのアルファベット略語を紹介します。

ABC分析

「Activity(活動)、Based(基準)、Costing(原価計算)」の頭文字をとった略語で、重点分析のこと。
在庫管理や販売管理をおこなう際に原材料・商品(製品)の価値の重要度、優先度を明らかにするための分析手法で、在庫物の「資産としての価値」を評価するため、段階的な管理手順を適用する。

AD(アド)

「advertisement」の略語で、宣伝、広告のことを指す。

AHP

「Analytic Hierarchy Process」の略語で、階層分析法のこと。
意思決定の評価構造を明らかにするための分析手法で、複数の評価基準から用意された代替案の重要度を決めていく。

AIDMAの法則(アイドマの法則)

「Attention(注目)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)」の頭文字をとった略語で、消費者の購買心理プロセスを示している。

AISCEASの法則(アイシーズの法則)

「Attention(注目)→ Interest(関心)→ Search(検索)→ Comparison(比較) → Examination(検討)→ Action(行動)→ Share(共有)」の頭文字をとった略語で、AIDMAの法則をより細かく分析し、プロセスを追加している。

AMTULの法則(アムツールの法則)

「Aware(認知)→ Memory(記憶)→ Trial(試用)→ Usage(本格的使用) → Loyalty(固定化)」の頭文字をとった略語で、顧客の購買行動モデルを示している。

ARPU

「Average Revenue Per User」の略語で、通信事業における顧客1人(1契約)あたりの月間平均売上のこと。月間電気通信事業収入。

ASO

「Appli Store Optimization」の略語で、App StoreやGoogle Playなどのアプリを売るサービス内で、検索順位やダウンロードランキングの向上のための施策をおこなうこと。アプリストア最適化。

ASP

「Affiliate Service Provider」の略語で、アフィリエイト広告(成果報酬型広告)を仲介するサービスの総称。
また、同じASPと略される言葉に「Application Service Provider」(さまざまなアプリケーションを提供するサービスの総称)がある。

Bから始まるアルファベット略語

Bから始まる3つのアルファベット略語を紹介します。

BA

「Budget Authority」の略語で、予算限度額のこと。

BEP

「Break Even Point」の略語で、損益分岐点のこと。
管理会計上の概念の一つで、売上高と費用(固定費・変動費)が均衡し、損益がゼロとなる場合の販売数量などを指す。

B to B

「Business to Business」の略語で、企業間でおこなわれる商取引のこと。
企業が企業向けにおこなう事業やサービス、企業と金融機関との取引なども含まれる。同様の略語に「B to C」(Business to Consumer、企業と一般消費者)、「B to G」(Business to Government、企業と公的機関)がある。

Cから始まるアルファベット略語

Cから始まる7つのアルファベット略語を紹介します。

CGM

「Consumer Generated Media」の略語で、一般消費者の活動、情報発信の内容をデータベース化し、メディア化されたWebサイトのこと。
ブログやSNS、動画サイト、掲示板サイト、口コミサイトなどもCGMといえる。

CPA

「Cost Per Acquisition」の略語で、顧客獲得単価のこと。

CPC

「Cost Per Click」の略語で、Web広告の1クリックあたりにかかる広告掲載費のこと。

CPM

「Cost Per Mille」の略語で、Web広告の1,000インプレッションあたりにかかる広告掲載費のこと。
広告が1回表示されると1インプレッションとなる。

CTR

「Click Through Rate」の略語で、表示されたWeb広告がクリックされる確率・割合のこと。
「クリック数÷インプレッション数」という計算式で割り出すことができる。

CV

「conversion(コンバージョン)」の略語。
商品購入、サービス契約、会員登録、資料請求など、なんらかの成果達成のことをコンバージョンという。

CVR

「Conversion Rate」の略語で、広告などの全体の成約率、つまりはコンバージョンする割合のことを指す。
「インプレッション数÷コンバージョン数」という計算式で割り出すことができる。

Dから始まるアルファベット略語

Dから始まる4つのアルファベット略語を紹介します。

DID

「Densely Inhabited District」の略語で、人口集中地区のこと。

DM

「Direct Mail」の略語で、ハガキ、チラシ、カタログ、電子メールなどを広告やセールスのために、個人や会社宛に送付する営業手法。

DMP

「Data Management Platform」の略語で、広告主を中心とした事業者が、自社や外部が持つさまざまなデータ(顧客情報など)を一元管理するためのプラットフォームのこと。

DSP

「Demand Side Platform」の略語で、広告主が効率的にWeb広告を配信するためのプラットフォームのこと。

Eから始まるアルファベット略語

Eから始まる4つのアルファベット略語を紹介します。

EC

「Electronic Commerce(Eコマース)」の略語で、電子商取引(インターネット上でおこなわれる通信販売)のこと。そのために作られたWebサイトをECサイトという。

eCPM

「effective Cost Per Mill」の略語で、広告の1,000インプレッションあたりの収益額のこと。

EFO

「Entry Form Optimization」の略語で、Webサイトのコンバージョン率を高めるためにおこなわれる入力フォームの改善、最適化のこと。

ERP

「Enterprise Resource Planning」の略語で、企業が持つ資源(人材、商品、資産)を有効に活用し、経営をより効率的におこなうために用いられる手法、システムのこと。

Iから始まるアルファベット略語

Iから始まる1つのアルファベット略語を紹介します。

imp

「impression(インプレッション)」のこと。マーケティング用語としては主に「広告の表示回数」のことを指す。

Kから始まるアルファベット略語

kから始まる2つのアルファベット略語を紹介します。

KGI

「Key Goal Indicators」の略で、組織やプロジェクトの達成すべき目標を表すための定量的な指標のこと。重要目標達成指標。

KPI

「Key Performance Indicators」の略で、組織やプロジェクトの目標達成度合いを計るために用いられる定量的な指標のこと。重要業績評価指標。
※10/29 一部表記に誤りがありました。お詫びして修正させていただきます。

Lから始まるアルファベット略語

Lから始まる3つのアルファベット略語を紹介します。

LP

「Landing Page(ランディングページ)」の略語で、商品やサービスの認知・説明・コンバージョンを目的として作られる専用のWebページ。あるいは、検索結果や広告をクリックした先の着地ページのこと。

LPO

「Landing Page Optimization」の略語で、LPにアクセスした見込み顧客をコンバージョンへ導くためにおこなわれる改善・施策。ランディングページ最適化。

LTV

「Life Time Value」の略語で、ある顧客が生涯(取引期間)を通じてどのくらい利益に貢献するかを算出した数値。顧客生涯価値。
※10/30 一部表記に誤りがありました。お詫びして修正させていただきます。

Mから始まるアルファベット略語

Mから始まる1つのアルファベット略語を紹介します。

MaxDiff

「Maximum difference scaling」の略語で、商品の持つ特徴のうち、「最も重要なものと、最も重要でないもの」を調査するためにおこなわれる施策。
主に消費者アンケートなどの手法が用いられ、商品開発、広告の訴求ポイントの絞り込みなどに活用される。

Oから始まるアルファベット略語

Oから始まる1つのアルファベット略語を紹介します。

O to O

「Online to Offline」の略で、Webメディア、アプリでの体験を利用して、消費者を実際の店舗へと誘導させたり、購買意欲の促進を図ること。

Pから始まるアルファベット略語

Pから始まる4つのアルファベット略語を紹介します。

PPA

「Pay Per Action」の略語で、成果報酬型という意味。PPA広告=成果報酬型広告。

PPC

「Pay Per Click」の略語で、クリック報酬型という意味。PPC広告=クリック報酬型広告となり、リスティング広告などもこれにあたる。
ちなみに同じ略称で、「Pay Per Call」という電話での問い合わせがある度に報酬が発生する広告タイプもあるが、ほとんどの場合はクリック報酬型のことを指す。

PSM

「Price Sensitivity Measurement」の略語で、商品やサービスの最適な価格設定ポイントを見つけるための分析手法。

PV

「Page View」の略語で、Webサイトへのアクセス数、もしくはWebページの表示回数のこと。ページビュー。

Qから始まるアルファベット略語

Qから始まる2つのアルファベット略語を紹介します。

QDD

Query Deserves Diversityの略語で、Googleの検索アルゴリズムの1つ。検索結果として表示されるWebページに多様性を持たせるために考案された。

QDF

Query Deserves Freshnessの略語で、Googleの検索アルゴリズムの1つ。検索結果を表示する際、時事性が高いと思われるトピック、テーマの記事を優先的に上位に表示させるために考案された。

Rから始まるアルファベット略語

Rから始まる4つのアルファベット略語を紹介します。

RFM分析

「Recency(最新購買日)、Frequency(購買頻度)、Monetary(購買金額)」の頭文字をとった略語で、データとして顧客をランク付けするための分析手法。

ROAS

「Return On Advertising Spend」の略語で、広告の費用対効果のこと。また、広告費用1円あたりに対して得られた売り上げ金額。

ROI

「Return On Investment」の略語で、投資した資本に対して得られた利益のこと。投資利益率。

RTB

「Real Time Bidding」の略語で、広告枠のインプレッションが発生するたびに入札をおこない、最も高い金額をつけた広告主(あるいは広告代理店)の広告を表示させるアドテクノロジーの1つ。リアルタイム入札。

Sから始まるアルファベット略語

Sから始まる5つのアルファベット略語を紹介します。

SCM

「Supply Chain Management」の略語で、供給業者から消費者までの物流の流れを見直し、プロセス全体をより効率化するための経営管理手法。

SEM

「Search Engine Marketing」の略語で、検索エンジンからWebサイトへの訪問者を増やすためにおこなわれるあらゆる施策。
また、リスティング広告のような検索結果から顧客をWebサイトへと誘導するマーケティング手法のこと。

SEO

「Search Engine Optimization」の略語で、Webサイトを検索結果の上位に表示させるための改善・施策。検索エンジン最適化。

SERP

「Search Engine Result Page」の略語で、検索エンジンにおける検索結果一覧ページのこと。

SSP

「Supply Side Platform」の略語で、オンライン広告の枠を提供している各種メディア(Webサイト、アプリなど)の「広告枠販売、収益の最大化」を支援するためのプラットフォーム。

Uから始まるアルファベット略語

Uから始まる4つのアルファベット略語を紹介します。

UI

「User Interface」の略語で、コンピュータやWebサイトを通じて情報の表示やデータ入力をおこなう際にユーザに与える「操作感」のこと。

USP

「Unique Selling Proposition」の略語で、自社サービス、自社製品のみが持つ独自のセールスポイント(強み)、差別特性のこと。
また、それを活かした「売り込みのための提案」のこと。

UU

「Unique User」の略語で、Webサイトの訪問者数のこと。

UX

「User Experience」の略語で、ユーザが製品やサービスを利用したり、消費したときに得られる体験・感想のこと。

Wから始まるアルファベット略語

Wから始まる1つのアルファベット略語を紹介します。

WOM

「Word Of Mouth」の略語で、商品やサービスに関する評価・評判が消費者の間で話題になること。クチコミ。
WOMは自然発生的に広がる場合もあれば、マーケターが意図的に発生のきっかけを作ることもある。
また、WOMを利用したマーケティング手法のことをWOMマーケティングといい、一般的にクチコミによるマーケティングのことを指す。

その他のアルファベット略語

その他のアルファベット略語を2つ紹介します。

4P

「Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)」の4つの戦略をミックスさせて考えるというマーケティング概念の1つ。

4C

販売者側の考え方である4Pを、購買者側視点に置き換えたもの。「Customer value(顧客価値)、Cost(費用) 、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)」のこと。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

もちろん、ここで紹介した代表的な例以外にも、アルファベットの略語は無数にあります。

知らない言葉が出てくるたびに「それ、何ていう意味ですか?」と素直に聞いたり、調べたりができればいいのですが、話の流れなどもあるので難しいでしょう。
後で調べようと思っても、知らない単語だからこそその作業を忘れてしまい、また次にその単語が登場したときに「あっ」となってしまうことも。

案外、言っている側も何となくで使っていることが少なくない略語ですが、やはり最低限の意味は学んでおきましょう。
正しい利用はもちろん、適切かどうか微妙な略語については別の表現に言い換えるなどの工夫も、ビジネスシーンでは求められます。今回のまとめがそれらの一助となれば幸甚です。

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。それでは、また。

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