上司の利益ではなく、部下の利益、組織の利益を優先する
さすがに露骨に上司の利益のために部下を稼働させることはないと思うのですが、部下がしていることがどのように組織の利益に結び付き、その過程でどのような利益が部下にもたらされるのかをできるだけ説明しておくのがスムーズでしょう。
人間はどうしても、そもそも仕事ですので利益に敏感です。この場合の利益というのは必ずしも報酬などに限らず、成長の機会であったり、ビジネス上のつながりであったりするのでそのあたりも相手に合わせたマネジメントが必要です。他人の利益のために行動をすることには抵抗がありますが、自分の所属するコミュニティ、あるいは自分自身に利益があると思えば行動をしやすくなるでしょう。
理不尽と無茶振りを履き違えない
無茶振りがすべて悪いわけではありませんし、自分の限界をちょっとオーバーするくらいの仕事をすると成長できるというのも実感としてあります。でも、成長と言う名の下に部下に何を課してもいいわけじゃないということは、上に立つ立場であればいつでも意識するべきです。
理不尽だと部下に思われる要因になるのは、ここまで説明したようなすべて、つまり感情で行動したり、懸念だけを示したり、まず否定したり、えこひいきをしたり、威圧的であったり、責任を部下に押し付けたり、言動がブレたり、上司の利益を優先したりすることだと言えるでしょう。せっかく部下の成長を思っての機会なら、それが相手に理解しやすいように提供するのがいいのではないでしょうか。
最後に、いつでも部下が付いて行きたいと思わせるだけの実力か、人望がある
と、ここまでいろいろと偉そうにまとめましたが、そして繰り返しにはなりますが、どんなマネジメントもいいマネジメントなのです。もし部下が付いて来ているのであれば。
部下を付いて来させるために、上司に必要なものはシンプルです。部下が付いて行きたいと思わせるだけの実力か、人望があること。マネジメントをするということは、いつでも完璧になるということはなく、他ならぬ自分自身が成長し続け、配慮が行き届いていない部分を探し続けなければいけない、と僕は思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。右も左もわからないままマネジメントをすることになり、たくさんの失敗をしてきました。そこで気が付いたのは、自分のプレーヤーとしての未熟さです。
プレーヤーとして雑なままマネージャーになるのってよくない、そうやって生み出されたものは回り回ってプレーヤーの首を絞め、ひいてはマネージャーも生き残りにくくなる
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2015, 8月 4
マネジメントをする立場は、部下だけでなく、同僚や同業からも信頼されるような人間でなければいけないと痛感している今日この頃。もう一度プレーヤーとしてスキルアップを図るべく、いちライター・いち編集者としてもがんばる所存です。それでは、また。