直感と行動力が就職に結びついた(もしくはノリで採用しちゃったよ)って話

Go Yoshiwara

Go Yoshiwara

先日、Twitter経由で人を一人採用したのですが、その経緯が自分的には面白かったので、そのときの事を書いてみます。

そもそもアストロデオはデザイナ1名とプログラマ3名の友達同士でやっているウェブ制作会社なのですが、そんな弊社のウェブサイトを見て、Twitter上で一人の男が話しかけてきました。

「初めまして!後ほど度肝がどきどきするメールを送信させてもらいます。」

なんだかよく分りませんが、後ほど俺の度肝がドキドキしちゃうみたいです。望むところです。とりあえず、「お待ちしてまーす」とだけ返信しておくことに。

自分の事を完結に、そして的確に伝えるスキル

その日の夜にきたメールの要約は以下のような感じでした。

  • アストロデオに入社したいです
  • アストロデオはなんか面白そうです!右脳が判断しました
  • 高校時代からベンチャー企業で2年間勤めていました
  • 営業からマーケティング、広告のディレクションが出来ます
  • 一度お会いして面接して頂けませんか?
  • 希望職は企画を行うディレクターです
  • パワーポイントやイラストレーターを使った資料作り、アイディア出しが得意です
  • ITリテラシーは標準以上ですが、プログラマーは向いていません
  • どうしても貴社に入りたいです

こんな感じのメールでした。

このメールのスゴイ所は、志望動機、実績、入社後に出来る事、出来ない事が明確に記載されているって事です。偉そうな事は言えませんが自分もまだ起業したてなので人を採用するとか未経験なわけです。そんな俺でも、このメールはすごいなーって思いました。ある程度年齢のいった人ならこういうのは自然と出来るような事なのかもしれませんが、彼はまだ大学3年生。若いわりにしっかりしすぎです。俺が20歳くらいの時って、深夜にアダルトショップでバイトしてダラダラと過ごしていたんですけどね。すごい差です。

求人してないのに応募しちゃう行動力

ちなみにアストロデオは求人はしていなかったんですが、それにも関わらず「入社したい!」と言うわけです。それって、たぶん出来る人にとっては簡単な事なんでしょうけど、きっと出来ない人はそもそもそういう発想が無いと思います。

俺もそうでした。会社勤めしている時に転職を考えていた時期があったのですが、その時も基本は求人サイトなどを見て、募集している所にしか応募しない というまぁ至極一般的な転職活動をしていたのです。

で、人を採用する側になってみて思ったのが、求人出してなくても募集が来たら対応しようかなーっていうゆるーい感じの状態ってのがあるんだなという事。要は「求人出してないから絶対に採用しない」っていう状態ってのは意外と少ないような気がします。(いや、大きい会社は違うのかも)

ま、いずれにせよ、求人出してないから可能性は無いなー って諦めるより、まずはコンタクトを取ってみるって事が大切なんだなと。

で、実際面接してみたわけですよ

とりあえず上記メールが面白かったので、まずは会ってみようという事になりました。

少し話してみての第一印象は、「自分の伝えたい事をしっかり伝えられる人だなー」という事。これはきっとどんな職種でも大切だと思いますが、営業やディレクション職には必須のスキルなのではないでしょうか。

まぁもうこのあたりで俺も直感的に「よくわかんないけど、会社にいたら面白そうな奴だな」って感じたので、条件さえ合えば採用しようと思ってました。

で、こちらからの条件としては

  • あんまり給料だせないよ
  • でも自分で仕事をつくって稼いだら還元するよ
  • 何をやってもいいけど会社を良くして欲しいな
  • 学校にはちゃんと行って卒業しなよ
  • 「雇ってもらう」ではなく、「一緒に会社を創る」なら嬉しいな

って感じです。

そしたら「全然問題無いです」って言うので、「じゃ、来週から来てね」って事になりました。

大切なのは企業との相性

上記の流れを思い返してみても、我ながらなんとも適当な採用です。多くの企業はこういったやり方ではなく、しっかりとした手順に沿って面接をし、契約書を交わし、部署を決めて仕事を開始するとおもうんです。

ただ俺が言いたいのは、案外こんな感じのゆるーい採用基準でやってる会社も同じくらいたくさんあるんじゃないかなという事。

前者の方が向いている方もいれば、後者の方に魅力を感じる方もいるはず。人間ですからね。でも自分は企業に務めている時は前者のような企業ばかりだと思ってました。きっとそうじゃないんですよね。

やっぱり行動しないと何も起こらない

今回の彼はそういった経緯で採用する事になったのですが、それは彼とアストロデオのフィーリングが合って、ちょうど良いタイミングだったという事につきると思います。

だってそもそもデザイナかプログラマ以外の人間を採用するつもりなんて全く無かったですからね。

でも、そういう前提も、行動する事によって覆す事が出来るんだなと。

で、やっぱり採用する側から見た時に「僕はこういう事ができます、御社にとって利益を出せます、こういう事はできません、苦手です」って言える人材は貴重だと思います。

指示しないでも動けるって事ですからね。

という訳で、さっそく働いてもらった

入社当日は、オフィスの改築をしていたので、とりあえず天井にペンキを塗ってもらう事にしました。

ペンキ塗り

スーツ姿で頑張ってます。(左側)

数日後、彼はオフィス玄関の横に置いてあった机の上に砂を敷き始めました。

枯山水

「な、何してんの?」

「あ、これっすか!なんか玄関が寂しいと思ったんで、自分、ここに枯山水作りますわ!

枯山水

「石も今朝、多摩川から拾ってきました!

なんかよく分かりませんが、すごい行動力です。というか入社してすぐに社内に枯山水を作ろうと思う発想が素敵です。普通はできませんし、たぶん会社も許容しない。でもアストロデオ的にはGJです。そもそも20歳そこそこで枯山水って・・・。

まとめ

  • 行動力は大切だよね
  • タイミングは大切だよね
  • 自分の出来ることを伝える技術って大切だよね
  • 直感ってのも大切だよね

というわけで、何事も行動を起こさないと始まらないというお話でした。ちなみに俺はそういうの苦手なので、今回のお話は自分自身への戒めです。

この記事のシェア数

1982年生まれ。信濃中学校卒業。フリーターとして23歳まで様々な職業に従事し数々のスキルを身につける。ウェブデザイナーとして活躍したのち、25歳で起業し代表取締役に就任(会長を経て2022年に退任)。自然あふれる場所で生まれ、アウトドアスポーツをして育ったが故にITの道を志したが、近年、再びアウトドアな環境、遊び、生き方を模索して長野県に移住。わくわくするものをつくり続けていたい。

このメンバーの記事をもっと読む