こんにちは。LIGエディターのケイ(@yutorination)です。LIGブログの編集と広報を担当しております。
先日、こんな記事を書きましたが、おかげさまで多くの方に読んでいただけたようです。

なぜ僕はお盆休みに出勤しているのか?LIGの広報/コンテンツ企画室の夏休み事情をお伝えします。
さて、それはさておき、先日の記事では悲哀を演出したかったあまり、大切なことを語り落としていました。
実は、僕にも夏休みはありまぁす!(ギリギリかつ若干古いネタですみません)
LIGは今年から夏季休暇を、7〜9月のなかから3日選んで自由に取っていいことになりました。わりとマジで休めないのは前の記事に書いたとおり事実なんですが、とはいえ8月は頑張って「自分がいなくても回る」ように体制を整備することに注力し、9月はシルバーウィークもあるし、ここで夏季休暇を取って休みまくろうという算段を立てています。自分が休むためにも仕事を属人化させない――これは本当に大事なことですよね。
とはいえまだまだ体制の整備は途上です。結局8月は平日ほぼ毎日会社に来ていて、この記事を書いている8月末時点でまだ会社にいます。
もちろん、仕事をしなければいけないということにむしゃくしゃしているのですが、ちょっとは夏らしいことをしたいので、ことしのGWにフィリピン・セブ島に行ったときのことを思い出して書くことを通じて、夏気分だけでもお届けできればと思います。
はじまりは1通のチャットから……
ことの起こりは4月後半。
ある日突然、役員から「GW予定ある?」というチャットが来ました。
「嫌な予感がする」
と思いました。
そして数日後、僕は成田空港に立っていました。
LIGにはセブ支社があり、そこでオフショア開発とコワーキングスペース(いいオフィスセブ)運営を行っています。今回そこでセールスメンバーの合宿が行われることになり、「広報担当のケイもついていって、一回現地の様子をちゃんと見てきて」というのが出張の趣旨でございました。僕はGWは特に予定がなかったので(悲)、セールスメンバーより一日早く現地に行って、セブ観光をすることにしました。
セブ行ってくるね! #エアポート投稿おじさん pic.twitter.com/RF586Up3If
— Kei Nakano (@yutorination) 2018年5月5日
しかし「セールスメンバーの合宿」というのは嫌な予感しかしません。
もちろん、その予感はのちにしっかりと的中することとなるのでした。
1日目:セブに到着
成田から「マクタン・セブ国際空港」へは飛行機で約5時間。
本読んでたらすぐ着きました。
東京とセブは距離こそ3000kmほどありますが経度が近く、時差が1時間しかないので、海外に来た感じがあまりしません。新幹線で東京から福岡に来たぐらいの感じでしょうか(まあ普通、福岡へは飛行機で行くと思うのですが……)。
セブキターーーー
空港、出稼ぎワーカーのお迎えの車(?)がいっぱい。homeyな雰囲気が漂ってる。 pic.twitter.com/jLyC77zXqi
— Kei Nakano (@yutorination) 2018年5月5日
フィリピンは外国に出稼ぎに出ている労働者が大変多いそうで、家族みんなでお迎えに来ているのかな? という人たちがたくさんいました。ファミリーカーは日本車が大変多かったです。
マクタン空港でタクシーに乗り、いいオフィスセブへと向かいます。セブには鉄道がなく、基本的にはタクシー、もしくは「ジプニー」といわれる乗り合いバスなどを使うことになりますが、料金が激安なので気軽に利用することができます。
マクタン空港は正確にはセブ島ではなく、東側の「マクタン島」という場所にあり(だから「マクタン・セブ国際空港」なんですね)、空港からセブ本島に行くには大きな橋を渡る必要があります。ちなみに、みんなが想像するような「リゾートっぽいセブ」はマクタン空港のさらに東南側のエリアなのだそうです。
道路はけっこう渋滞していて、空港から「いいオフィスセブ」までは14kmぐらいしかないのですが、1時間ぐらいかかりました。セブは交通渋滞が深刻らしいです。東京の鉄道網に慣れてしまっているので、日本・フィリピンの合弁で地下鉄敷設プロジェクトとかやってくれたらありがたいな……と都合のいいことを思ったり思ったり。
渋滞を抜けて、ようやくいいオフィスセブの入っているビルに到着しました。ここはセブの旧市街地エリアの中心部。
ビルのなかに入っていき、写真右手の階段で2階へ上がります。
何やら怪しげシンプルな白いドアがあり、ドアを開けると……
いい感じの空間が広がっていました。
「いいオフィス セブ」に到着したぞー!
セブ支社で働いているインターンのけいたくんが迎えてくれました。
九州の大学で情報技術を学んでいて、LIGのセブインターンに応募してきたという、行動派のイケメソです。
トイレのドア前には、LIGブログでもおなじみ「水平線の魔術師」ことモトキウエダの作品が飾られていました。シンプルな構図のなかに深い世界観、作家性が表現されている気がします。
※なお、のちほどモトキウエダにミニインタビューを行ったところ、「本来は深い青のほうが下(=海)なのに、気づいたら逆さにされている。元に戻すんだけど、また目を離したら逆さにされている」とのことでした。
▼セブを代表するアーティスト(たぶん)、モトキウエダの軌跡はこちらから

本物の水平線を求めて。アーティスト、モトキウエダはセブ島へ移住します。

「セブ島で本物の水平線を描きたい」モトキウエダがフィリピンに移住した意外な理由とは

モトキウエダがセブ島で飲食店を始める理由。新たなる挑戦「MOTOKEYS」の野望
セブ市街を観光する:サントニーニョ教会と「マゼラン・クロス」
この日は土曜日だったのですが、けいたくんが「観光案内しますよ〜」と言ってくれたので、一緒にぶらぶらと散歩することにしました。
まずはすぐ行ける観光名所の「サントニーニョ教会」へ。フィリピン人の8割は敬虔なカトリック教徒だそうですが、たくさんの市民が訪れており、とても愛されている場所のようです。非常に開放的で、気軽に入りやすいのもいいな〜と思いました。
フィリピンは、1898年の米西戦争をきっかけにアメリカ統治下に入る以前はスペインの植民地だったわけですが、そのためかスペイン教会建築の影響を感じさせる、なかなか派手な内装です。
教会の外では風船売りのおっちゃんたちが、子どもたちにキャラクター風船を売っていました。
おなじみのキャラクターたちがいますね。権利関係的には大丈夫なのかな……大丈夫だと信じるしかないよな……。
サントニーニョ教会のすぐそばには、世界一周で有名なスペインの冒険家マゼランが1521年に建てたという、木製の十字架「マゼラン・クロス」を納めた八角堂もあります。マゼランはある側面から見れば「フィリピンをスペインの植民地にしようとした侵略者」でもあるはずですが、けっこう尊敬されているみたいです。
サン・ペドロ要塞で歴史の複雑さを感じた件
次に、タクシーですぐの場所にあるフィリピン最古の要塞、「サン・ペドロ要塞」に行きました。
スペイン統治時代の16世紀から建築が始まったそうで、その後のアメリカ統治時代には兵舎として、第二次大戦時には日本軍の捕虜収容所として使われたそうです(『地球の歩き方 2018-2019 フィリピン マニラ セブ』より)。今は非常にピースフルな雰囲気の場所になっていますが、複雑な歴史があるわけですね……。ちなみにセブ島は第二次大戦時、有名な「レイテ沖海戦」のあと、日米両軍の激戦地となったそうです(=ビサヤ諸島の戦い、1945年2月〜8月)。
どんどん先に行ってしまうけいたくん。”KEEP OFF THE GRASS”って書いてあるんやけど……。
サン・ペドロ要塞内の展示スペースには、マゼラン(写真左)と、マゼランたちスペインの征服者に立ち向かい壊滅させたマクタン島の領主ラプ=ラプ(写真右)の二人の肖像画が並べられていました。ラプ=ラプはフィリピンを守った英雄として非常に尊敬されているそうですが、その相対した二人を並べるというのは、これもなかなか複雑だな……と思いました。
要塞の中庭では結婚式が行われていました。平和……。
要塞の外の公園では、男女数人がタッチフットボール(アメフトを簡略化した競技)に興じていました。他の場所にはストリートバスケのコートもあって賑わっていたので、フィリピンはもしかしたらスポーツに関してはちょっとアメリカンな感じなのかもしれないですね(アメフトもバスケもアメリカ発のスポーツなので)。
暗くなってきたのでいいオフィスに戻ると、セブ支社でエンジニアとして働くPatrickがいました。ひょうきんな男(37歳)です。
このあと、けいたくんとPatrickの3人で夕飯を食べ、夜はたまたま来ていたモトキウエダと安倍政権の是非について激論を交わしたあと、いいオフィス内にあるドミトリーに泊まりました。