モーショングラフィックスは独学でできる?現役クリエイターに聞いてみた

モーショングラフィックスは独学でできる?現役クリエイターに聞いてみた

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは!Webクリエイタースクール デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)運営スタッフの秋山です!

昨今、YouTubeやSNSなど、Webの広告動画需要が高まっていますが、中でも「モーショングラフィックス」はニーズの高いジャンルの一つです。

動画編集スクールであるデジLIGの受講生にも「モーショングラフィックスを作りたい」という方は多いと、日々スタッフとして実感しています!

そこで今回は、この「モーショングラフィックス」を独学で学ぶ方に向けて、デジLIGの講師からも意見もいただき、効率的な独学の3ステップについてご紹介します!

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モーショングラフィックスとは

「モーショングラフィックス」とは文字やイラスト、画像などに動きをつけて、音楽やナレーションに乗せて情報を分かりやすく伝える動画の手法のこと。

文字を読まなくても情報が伝わりやすく、コストも掛からないことが人気の理由です。昨今ではSNSやYouTubeだけでなく、街中のデジタルサイネージや電車、タクシーなどの広告など、目にする機会も多くなってきました。

WebサイトやYouTube動画のタイトルなどでも、コンテンツをよりリッチに見えるよう用いられたりします。

参考:UNIQLO|ユニクロの全商品リサイクル活動
文字やイラストの組み合わせといったデザイン、音楽や動きの演出などを、視聴者に伝えたいメッセージに合わせて企画・作成するスキルが求められます。

独学で習得できるのか

結論から言うと、モーショングラフィックスは独学でも習得可能です。

モーショングラフィックスの制作には「Adobe After Effects」という編集ソフトが一般的なのですが、これは独学でもYouTubeや書籍、買い切りの動画教材などで、未経験からでも操作方法を学ぶことができます。

しかし、「すぐに・簡単に」習得できる訳ではありません。短期間でしっかりと学び、早い段階から仕事にしていきたいのであれば、スクールを活用する選択肢もあります。

独学でチャレンジする際は、無料や有料問わず様々な解説コンテンツがあるため、何から手を付ければ良いのか難しいところ。どの様にスキルアップすれば良いのか、自らキャッチしていかなければなりません。

更にツールの使い方だけではなく、「デザイン力」も大事な要素となります。

なんだか学ぶべきことが多そうですが……、なるべく効率的に学びたい方も多いのではないでしょうか?
ここからは、実際に独学で学んだ経験のあるデジLIG講師の意見もいただき、独学の3ステップについてご紹介します!

ico 人物紹介:T.Aさん学生時代にAfter EffectsとPremiere Proを独学で学び、映像制作をスタート。その後、音楽会社で働きながら趣味でプロジェクションマッピングを続け、制作チームを法人化&退職。現在は制作会社の運営とフリーランスの映像エディター、デジLIGのトレーナーを兼務。

モーショングラフィックスを独学で習得するときのポイント

今回協力いただいたトレーナー(講師)も実際に独学からスタートし、現在ではモーショングラフィックスを取り入れた広告動画などを制作されているプロの方です。その点も踏まえて、ご参考ください!

①まずはAfter Effectsの基本を学ぼう

After Effectsの操作方法は、様々なチュートリアルから学べます。まずはお手本通りに動かして、基本を覚えていきましょう。

またAfter Effectsは「ショートカット」も豊富。制作を効率的に進めるためには必須ですので、しっかり慣れておくのがオススメです。

icoまず未経験からスタートする場合は、Adobe公式After Effects Styleが良いでしょう!またこれ以外にも、YouTubeなどには様々なチュートリアルがあります。まずはどれか真似て、参考動画の通りに作った後、色味やパラメータの数値などをいじってみて、どれくらい変化があるのか試してみましょう!

②自分は何をやりたいのかを明確にする

「モーショングラフィックス」と一言で言っても、ジャンルは様々。まずは自分がどんな動画を作りたいのか目標物(ゴール)の方向性を決めて、そこに向けて表現方法やテクニックを身につけていくことが王道です。
目標があると、モチベーションの維持にも繋がりやすいです!

③観察する・真似する

作りたい作品の方向性が決まったら、どのように進めるのがよいのでしょうか?

icoとにかく色々な方のモーショングラフィックスを見て、どこが良いのかを探ってみるのがオススメですね!一つの動画でも、観察するポイントは様々です。配色?動かし方?素材の使い方?テンポ感?……など、着眼点を絞って、魅力的に感じたポイントを整理しましょう!動画を1コマずつ見て、どう動かせばいい感じに見えるのか、何フレームの間隔でキーフレームを打てばかっこよく見えるか?など言語化してみて、表現の引き出しをどんどん増やせると良いですね!

※キーフレームとは・・・動画内に追加したいアニメーションやエフェクトなどの、動きの始点と終点となるポイント。キーフレームの設定によって、様々な動きが加わります。

おすすめの学習コンテンツ

ただ独学だと、テクニックやアイデアの引き出しも自分で増やさないといけないと思います。将来、仕事にしていくことを目標にすると、トレンドもキャッチしたいところです。
スキルアップの参考にために、おすすめコンテンツも伺いました。

独学におすすめのYouTube

【Moograph】
Moograph

【ダストマン】

ダストマン

【Putti Monkey Wrench】

Putti Monkey Wrench

icoやはりYouTubeの参考は初心者でも分かりやすく王道だと思います!

独学におすすめのWebサイト

【CG World】
CG World

【VIDEOSALON】
VIDEOSALON

【Video Copilot】
Video Copilot

【Vook】
Vook

ico最新トレンドは、WEBのメディアを活用するのもオススメです!CGなどにもぜひチャレンジいただきたいですね。海外のものもありますが、翻訳機能などを使って参考にされてみてください!

独学におすすめのTwitterアカウント

icoまたTwitterで発信しているクリエイターをフォローしておくと良いですね!日常的にチェックして、かっこ良いものにたくさん触れましょう!

モーショングラフィック作成のコツ

最後に、トレーナーが思うモーショングラフィックスのコツを伺いました

ico主に4点あります!

①配色の参考を探す

icoPinterestやVimeoなどで配色やトンマナの参考を探す。色が与える印象や組み合わせ方などを理解することで、映像全体のクオリティはグッと上がります。ターゲットに与えたい印象に合わせて、配色を考えられるようにしましょう!

【Pinterest】
Pinterest
【Vimeo】
Vimeo
【Behance】
Behance

②決めのカットを先に考える

icoアニメを作るときと似ていますが、「ここを見て欲しい!」という決めのカットの配色やデザインを先に考えて決めてから、その間のアニメーションを考えることを心がけましょう!

③レイアウトを意識する

ico映像のどのタイミングで止めても、いい感じのレイアウトに見えるようにデザインを組むことを意識しましょう!情報や装飾がゴチャゴチャして見にくくならないように、見せたい要素の優先順位を決めて、全体の構図を考えましょう。

④カラーパレットを決めておく

ico制作過程で配色がちぐはぐにならないように、カラーパレットを最初に作っておきましょう!

※カラーパレットについては下記もご参考ください!

まずいきなり作り始めるのではなく、全体的な雰囲気やデザインを先にしっかりと決めておき、作業に入ることが必須ですね!

また、やはり「配色」や「レイアウト」などのデザインの考え方も重要だと再確認できました。

このデザインの考え方を独学で身につけるには書籍もオススメです!デジLIGで紹介している下記動画もご参考ください!

【実体験】独学で大変だったこと

ちなみに、独学時に「ここが一番大変だった」と感じたポイントはありますか?

ico自分が作った作品の良し悪しが測れないところかと思います。会社やスクールであれば、先輩や現役クリエイターから細かくダメ出しして貰えますが、独学はそれが難しいです。
また編集作業の面においても、よりスマートで効率的な方法にたどり着くまでに、時間が掛かることが挙げられます。独学だと自分で調べたり、悩んだりする時間が多くなりますからね。

動画編集は細かいニュアンスで印象が大きく変わったり、「このアニメーションの動かし方をやってみたい!」と思っても調べ方が難しかったりします。

また特に未経験の場合、作品のクオリティを高めるためにはフィードバックは不可欠です。
独学でもスキル習得は可能ですが、自発的に色々な人に見てもらうことと、しっかり継続的にできるかがポイントになるでしょう!

さいごに

今回は「モーショングラフィックス制作の独学法」について、ご紹介してきました!まずはAfter Effectsの基本を学んだら、色々な作品に触れ、自分でもたくさんトライしてみることが重要ですね!
これから学習を考えている方の、参考になれば嬉しく思います。

一方で、「プロからしっかり、効率的にスキルを習得したい」「フィードバックを受けたい」という方はスクールでの学習もオススメです!

デジLIGでも多くの受講生が現役動画クリエイターの指導のもと、モーショングラフィックスをはじめとする動画編集を学んでいます。
また弊スクールでは、Webデザインコースで実施する、現役デザイナーによる配色・フォント・レイアウトの授業にも参加可能です。

更に、モーショングラフィックスを実践的に学ぶ講座も開講中!こちらもぜひご覧ください。デザイン面や音楽の選び方などもカバーできます。

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / School Adviser / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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