「生成AI」の気になるニュースまとめ(2023年11月)

「生成AI」の気になるニュースまとめ(2023年11月)

Hiroyuki Kikuchi

Hiroyuki Kikuchi

Technology部の菊池です。

弊社LIGは「生成AIコンサルティング」事業の立ち上げに伴い、生成AI関連の情報発信を積極的におこなっています。

当記事では現役エンジニアが気になった生成AI関連のニュースを厳選してお届けします。ぜひご覧ください。

生成AIの気になるニュース

オリジナルのChatGPTが作れる「GPTs」、全課金ユーザーに開放 プログラミング不要、対話でOK

オリジナルのChatGPTが作れる「GPTs」、全課金ユーザーに開放 プログラミング不要、対話でOK – ITmedia NEWS

ChatGPT課金ユーザーを対象に、オリジナルのGPTをつくれるツール「GPTs」(GPT Builder)が開放されました。

私はChatGPTをプログラミングに使うことも多いので、GPTを使って事前に設計パターンを作成しています。このように自分がよく使うプロンプトをもとにしたGPTを作成することで、プロンプト作成工数の大幅な削減が期待できます。また、自分だけでなく、他のメンバーともGPTを共有可能です。

ちなみに私はLIGのセブ拠点にいるオフショア開発メンバーと会話することが多いので、エンジニア向けの翻訳GPTをつくってみました。フィリピン・セブ拠点のメンバーとのコミュニケーション向上に期待したいです。

ランサーズ、「AI・機械学習・ChatGPT」のカテゴリを新設|フリーランスの働き方の変化の予兆?

ランサーズ、「AI・機械学習・ChatGPT」のカテゴリを新設|フリーランスの働き方の変化の予兆?

クラウドソーシングサービスの大手であるランサーズが、仕事能力のカテゴリにAI人材を新たに設置しました。

エンジニア目線からすると、どのようなプロンプトを入力すれば効果的な出力結果が得られるかや、各種APIの使い方に精通している人材は、これから期待される人材像ではないでしょうか。

ただ単純にプロンプトを使えるだけでなく、既存のシステムとの連携などを実現したエコシステムの設計や、UIUX観点で検討する能力など、機械的な発想では難しい領域に対してアイデアを出すスキルも求められるのではないかと考えています。

ガートナー、生成AIのハイプ・サイクル発表 2026年までに企業の80%以上が対応アプリを展開と予測

ガートナー、生成AIのハイプ・サイクル発表 2026年までに企業の80%以上が対応アプリを展開と予測

生成AIを使ったシステムやサービスの導入は、どの企業でも不可避です。こうした急激な変化に対応するために、企業側としては生成AIの使い方に関するルール策定が急務となるでしょう。

特に顧客情報などの個人情報の取り扱いについてはもっとも注意が必要です。OpenAIのようなサードパーティ製品を使用する場合は、セキュリティ面に問題がないかじっくりと確認・検討すべきだと思います。

また、生成AIを活用するためには、自社の事業ドメインに合わせた生成結果を得られるようにすることが重要です。ファインチューニングの方法に関する機能提供など、生成AIを使うユーザー側の知識も必要となるでしょう。

Generative AI still mostly experimental, say executives

Generative AI still mostly experimental, say executives

プログラミングの領域では、もはや生成AIを使うことが前提になっているということですね。

私自身も現役のプログラマーですが、生成AIを使って正しくコーディングを行うには、プロンプトの使い方が重要だと感じています。生成AIをうまく活用すれば、必要最低限なコーディング知識さえあればプログラマーとして十分働けるでしょう。

しかし、GPTがさらに発展しない限りは、「良いコード」を作ることや設計という観点では、まだまだ人の役割はなくならないと考えています。

Everything announced at OpenAI’s first developer event

Everything announced at OpenAI’s first developer event

先日開催されたOpenAI社の開発者向けカンファレンス「OpenAI DevDay」では、ChatGPTに関するさまざまなニュースが発表されました。

なかでも注目したいのが、この日発表されたChatGPTの新たなモデル「GPT-4 Turbo」。従来のGPT-4(32k)と比べても4倍以上の128,000トークンまでの情報を処理できるようになったとのことです。

これにより今まで以上に長いトークンを使ったAPI呼び出しが可能になるので、使い方の幅も今後さらに広がっていくでしょう。

また、Turbo以前は2022年1月までの情報をベースに出力していましたが、Turboは2023年4月までの情報を持っているようです。試しに2022年のワールドカップの優勝国について聞いてみたら、正しく返してくれました。今まで以上に生成AIの精度が向上することにも期待できそうです。



今回の記事が技術トレンドのキャッチアップにおいて、お役に立てれば幸いです。

また、LIGでは生成AIコンサルティング事業をおこなっています。気軽にご相談ください。

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2004年大学卒業後に大手SIerにて組み込み系エンジニアとして10年従事。一度はIT業界から足を洗う形にはなるものの、2016年からSES企業にてサイドエンジニアとしてチャレンジ。2020年からLIGにジョインし、様々な案件のテクニカルディレクター並びにプロジェクトマネージャーとして参加する。

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