ECサイト運営や実店舗でポイントサービスを導入するために、開発会社を調べてみたものの、
- 結局どの企業に依頼すればいいかわからない
- 各社の実績や特徴の違いがよくわからない
とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はポイントシステム開発で信頼できる開発会社7社をご紹介します。各社の特徴や実績をわかりやすくまとめただけでなく、会社選びのポイントなどもあわせて解説しているので、ポイントシステムの開発を検討されている方々の参考になれば幸いです。
ポイントシステムとは?
ポイントシステムは、会員となったユーザーの商品購入などに応じてポイントを付与し、ポイントを貯める、使う、管理するために必要なシステムのことです。
ユーザーはカードやアプリ、ECサイトを介してお金のようにポイントを使ったり、景品と交換したりできるメリットがあり、サービス提供企業としてはリピート率向上、特典による顧客ロイヤリティの向上、顧客データの収集や活用が期待できます。
国内のポイントサービス市場は年々成長を続けており、矢野経済研究所によると国内ポイントサービス市場規模は2022年度は発行額ベースで2兆4,816億円を記録。2027年度には3兆3,999億円まで拡大すると予測されています。
※参考:Yano ICT | ポイントサービス市場に関する調査を実施(2023年)
要因としてはキャッシュレス決済に付随するポイントの増加や、大手共通ポイントが利用できる店舗も増えてきていることなどがあります。さらに近年は自社独自のポイントもダブルで付与することで付加価値としたり、自社ポイントを特典と交換できる仕組みを作るなど、単なる値引きにとどまらない様々なポイントサービスも登場しています。
ポイントは大きく分けて2種類
ポイントシステムで付与されるポイントは「自社(独自)ポイント」「共通ポイント」の2種類に大きく分けられます。
分類 | 自社(独自)ポイント | 共通ポイント |
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特徴 | 企業が独自に発行・管理し、該当企業のサービスや製品購入時にのみ利用可能なポイント | 複数の企業や店舗で共通して利用できるポイント |
メリット |
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デメリット |
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具体例 |
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どちらを導入するかは、自社の目的に応じて判断すべきです。ポイントシステムの開発会社のなかには運用支援・コンサルティングをおこなっている場合もあるので、自社で検討するのが難しい場合は相談してみることをおすすめします。
ポイントシステムに必要な機能
ポイントシステムを構築する際は、ユーザーがアプリを使うか、カードを使うかにかかわらず、以下のような機能が必要となります。
機能名 | 説明 |
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ポイント管理機能 | ポイントの付与、利用、残高管理を行う機能。サービスの規模に応じて、1秒あたりに可能な決済処理(トランザクション)を考慮する必要がある |
顧客管理機能 | 顧客情報、購入履歴、ポイント履歴を一元管理する機能 |
グループ管理機能 | 設定したグループごとに異なるルールを設定できる機能。会員ランクによってポイント付与率を変えたい場合などに必要 |
キャンペーン管理機能 | 季節や特定イベントに応じてポイント付与率を変えるなど、キャンペーンを展開する際に必要 |
分析機能 | ポイント利用状況や顧客行動を分析し、マーケティングに活用するための機能 |
外部システム連携機能 | APIなどでECサイトやPOSシステムとシームレスに連携し、データを一元管理する機能 |
マイページ機能 | 顧客が自身のポイント状況を確認・利用するための機能 |
上記の機能は一例です。他にもクレジットカードの決済機能が必要な場合や、ユーザーの満足度向上のためにポイントを獲得できるミニゲームや他社ポイントへの交換機能をつけるなどのケースも考えられます。
機能によって見積もり金額も大幅に変わってくるため、自社のサービスに応じて適切にシステムを設計することと、開発会社が要件に対応できるかを見極めることが重要です。
ポイントシステム開発会社の選び方
ポイントシステムの開発会社を選ぶ際には、以下の項目をチェックしてみください。
- 自社の課題とマッチした会社か
まず、自社が抱える課題やニーズに対応できる開発会社を選ぶことが基本です。たとえば実店舗とECどちらで利用するのか、ユーザーがアプリを使うのかカードを使うのかで選ぶ開発会社も異なってきます。 - 導入実績が豊富か
依頼先の導入事例や成功事例は必ず確認しましょう。自社と同じ要件や同業種でポイントシステムを導入した実績が豊富な会社を選べば安心できます。 - 開発会社のスキルや技術力
ポイントシステムは長期的に運用されることが多く、開発会社の技術力やスキルセットも重要です。個人情報データを取り扱うためセキュリティ対策はもちろん、システムの保守運用・拡張にも対応できるかどうかも重要です。
おすすめのポイントシステム開発会社7選
株式会社LIG|Webサービス・アプリ開発が得意な会社
- 株式会社LIGのおすすめポイント
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- 戦略・設計段階といった上流工程から支援可能
- Web制作で培ったUI/UXデザインのスキルを開発に活用
- ワンストップで運用・保守まで対応可能
弊社LIGはWeb制作事業で培ってきたUI/UXの知見を活かし、システム開発やアプリ開発をおこなっています。開発ではコンサルタント、デザイナー、UI/UXの専門部隊を含むメンバーがチームを組み、企画など上流工程から設計・実装・QA(品質保証)までを一貫してサポートしています。
またフィリピンとベトナムにも拠点を持っており、高品質かつコストパフォーマンスの高いオフショア開発を提供。海外拠点の人材と国内のベテランPMがタッグを組み、ポイント管理機能もある大手レジャー予約システムの保守運用や海外ECサイトのマイグレーションなども経験してきました。
受託開発やラボ型開発、アジャイル型開発など課題にあわせて柔軟に体制を整えさせていただきます。「こんなシステムは実現できる?」など構想段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
主な実績
- 株式会社ACES:営業支援AIプロダクト「ACES Meet」の開発支援
- 株式会社ナビゲート:EV充電スポット検索アプリ「おでかけEV」の開発
- 海外ECにおけるShopifyへのマイグレーション
- 大規模アパレルECにおける基幹システムの保守運用 など
※その他、非公開実績も多数。詳しくはお問い合わせください
会社概要
URL | https://liginc.co.jp/ |
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設立年 | 2007年 |
従業員数 | 230名(2023年4月1日時点 連結) |
株式会社ピーカチ|クラウド型ポイントシステムに特化した開発企業
出典:https://www.p-kachi.net/
- 株式会社ピーカチのおすすめポイント)
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- 導入社数1,800社以上、5,000店舗以上の豊富な実績
- 多様な業種に対応できる柔軟なポイントシステム
- コストを抑えた無料プランから高機能プランまで幅広く提供
株式会社ピーカチは、飲食店や小売店をはじめ、さまざまな業種に対応するクラウド型ポイントシステム「P+KACHIシステム」を提供しています。これまでの導入社数は1,800社以上、店舗数は5,000店舗以上と業界大手のサービスです。
初期費用や月額利用料が無料の「P+KACHI FREE」や、ステップ配信などターゲットに合わせたマーケティングもできる有料プランなど、料金プランも豊富。
また、大手POSシステム「スマレジ」やLINEとの連携など他社システムとの統合も可能で、店舗運営に必要な機能を一つのプラットフォームで提供できるのが強みです。
主な実績
会社概要
URL | https://www.p-kachi.net/ |
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設立年 | 2006年2月 (P+KACHI事業開始年月:2002年12月) |
従業員数 | 公式サイト上に記載なし |
株式会社ジークス|デザインと技術力の両面でDX推進を支援
出典:https://www.zyyx.jp/
- 株式会社ジークスのおすすめポイント
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- 大手企業向けの高度なポイント管理システムの開発実績
- 会員管理システムとのシームレスな統合による効果的なマーケティング支援
- デザインとエンジニアリングを融合させたユーザー中心のシステム開発
株式会社ジークスは、デザインとエンジニアリングの両面から顧客のDX推進をサポートしている企業です。EC構築や決済システム開発、アプリ開発にも対応しており、大手企業案件の実績も多数保有しています。
例えば大手ドラッグストアチェーン向けには、ポイント管理システムと会員サイトを統合した高度なソリューションを提供。Shopifyなどパッケージを活用した開発もおこなっており、柔軟な対応力・開発力が魅力といえます。
主な実績
会社概要
URL | https://www.zyyx.jp/ |
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設立年 | 1994年 |
従業員数 | 138名(グループ全体)※2024年4月1日現在 |
株式会社クラブネッツ|中小向け共通ポイントシステムを提供
出典:https://www.clubnets.jp/
株式会社クラブネッツのおすすめポイント
- 共通ポイントシステム「CNポイント」の豊富な導入実績
- 店舗販促のノウハウを活かした包括的なサポート
- 会員サイトやプロモーションツールなど、店舗運営を支援する多様なシステムの提供
本文
株式会社クラブネッツでは中小企業をメインに、全国各地の様々な業種のサービスを利用することで貯められる共通ポイントシステム「CNポイント」を展開しています。
特徴は加盟店で使用できるだけでなく、Vポイントや楽天ポイントなどの大手共通ポイントと交換可能なこと。大手共通ポイントと比較すると自社ポイントは加盟店が少なく利用しづらいのですが、ユーザーが自分自身でニーズに応じてポイントを選べます。
さらに店頭でのポイント付与を簡単におこなえる端末機の提供から、独自のサイト制作など多岐にわたるサービスを提供しており、ポイントシステムの構築をワンストップで依頼可能です。
主な実績
要問合せ
会社概要
URL | https://www.clubnets.jp/ |
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設立年 | 2004年9月 |
従業員数 | 公式サイト上に記載なし |
株式会社これから|ECサイト構築とコンサルティングに強い企業
出典:https://corekara.co.jp/
株式会社これからのおすすめポイント
- 自社EC構築を得意とし、多彩な開発プラットフォームに対応
- 制作だけでなく運用支援やコンサルティングも可能
株式会社これからはECサイトの構築を得意とする企業で、ShopifyやMakeshopなど多彩なECプラットフォームを活用して多数のサイト制作をおこなっています。
各プラットフォームに搭載されたポイントシステム構築はもちろん、運用支援やコンサルティングもおこなっているのが同社の特徴です。ネットショップと連携した自動集客ツール「AdSIST」などを活用し、売上アップを総合的に支援しています。
カートシステムを使っていることから制作費用もフルスクラッチ開発より抑えられるため、特に中小規模のEC事業者にとって、コストパフォーマンスの高いソリューションといえるでしょう。
主な実績
会社概要
URL | https://corekara.co.jp/ |
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設立年 | 2012年 |
従業員数 | 244名(アルバイト・パート含む)(2024年4月2日時点) |
株式会社クレアンスメアード|30業種以上で開発経験のある老舗
出典:https://www.creansmaerd.co.jp/
- 株式会社クレアンスメアードのおすすめポイント)
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- 総利用者数3,000万人以上、30業種以上で開発経験
- 秒間3,000件の大規模トランザクションに対応
- 多様な業種に対応するカスタマイズ可能なシステム設計
1985年創業の株式会社クレアンスメアードは、利用者数3,000万人以上、30業種以上においてポイントシステムの開発・提供をおこなってきた老舗です。
SaaS/ASPを活用して選び抜かれた機能群をクラウドで提供しており、ニーズに応じたカスタマイズ機能やオプションも豊富。秒間3,000件のトランザクション処理が可能な高性能システム「Point Enterprise」を提供しており、大規模なシステムでもスムーズに運用可能です。
ISMS、Pマーク、PCI DSSなど各種認証も取得しており、セキュリティも万全。既存の基幹システムと連携も可能など、柔軟な対応をおこなってくれます。
主な実績
- 1,000店舗&ECサイト、 20ブランドを横断する 共通メンバーサービスを会員証アプリと ポイントで実現(大手アパレル)
- 各種サービスで独自に管理していたポイント会員情報を一元化(コンビニエンスストア)
会社概要
URL | https://www.creansmaerd.co.jp/ |
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設立年 | 1985年 |
従業員数 | 58名 |
株式会社アイリッジ|アプリとOMOソリューションでリテールDXを推進
- 出典:https://iridge.jp/
- 株式会社アイリッジのおすすめポイント
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- ファミペイ、BOOKOFFアプリなど大規模案件の実績あり
- ノーコード・ローコードソリューション「APPBOX」でアプリ開発
- 他社サービスとの連携も要望に応じて対応可能
株式会社アイリッジは、リテール業界や商業施設向けに、OMO(Online Merges with Offline)ソリューションを中心としたポイントシステムとアプリ開発を提供しています。
特に、同社が提供する「APPBOX」プラットフォームは、30種類以上のモジュールを組み合わせることで、ノーコード・ローコードで簡単に機能追加が可能です。
他社決済サービスなど外部サービスとの連携も要望に応じて対応でき、ノーコード・ローコードプラットフォームでの開発ながらも拡張性の高いアプリ開発が可能です。
主な実績
- ファミペイの開発(株式会社ファミリーマート)
- BOOKOFF公式アプリの開発(ブックオフコーポレーション株式会社)
- 実績一覧はこちら
会社概要
URL | https://iridge.jp/ |
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設立年 | 2008年 |
従業員数 | 公式サイト上に記載なし |
ポイントシステム開発に失敗しないための注意点
ポイントシステムを初めて導入する場合に注意すべき点として、以下のような点があります。
導入の目的を明確にする
失敗例としてありがちなのが、「作った後にうまく運用できなかった」というものです。ポイントシステムを導入することでどのような目的を達成したいのか、事前に明確にしておくことで必要な機能も絞られてきます。
主に考えられる目的としては、以下のようなものがあります。
- LTVの最大化
- 顧客ロイヤルティ向上
- 販売促進・来店促進のため
- ポイントシステムをきっかけに顧客データを獲得して、マーケティング施策に活用する
またターゲットとなる会員の属性、ペルソナ、ポイントの活用方法(支払いに利用・景品交換など)も重要です。単にポイントを貯める・支払うためだけの利用だけではなく、値引き以上の付加価値や顧客データをどう活かすのかまで見据える必要があります。
自社(独自)ポイントか共通ポイントか検討する
ポイントシステムには自社独自のポイントシステムを構築する方法と、全国共通で使えるポイントシステムを利用する方法があり、それぞれ自社(独自)ポイント・共通ポイントと呼ばれています。
2つのポイントは異なるメリット・デメリットがあるので、自社のビジネスモデルや顧客戦略に最適な選択を検討することが重要です。
ポイントの種類 | メリット | デメリット |
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自社ポイント | 還元率やキャンペーンなど自由度が高く、ブランディングに有効 | システム開発や運用に高いコストがかかる傾向 |
共通ポイント | ベンダーの既存システムを利用できるため導入コストが低く、普及率も高い | 独自性が損なわれることがある |
SaaSや既存ASPの利用も検討する
ポイントシステムには飲食業向け、サービス業向けなど、業種業態に特化したSaaSやASPを提供している企業も多くあります。システムをイチから作り上げるスクラッチ開発は数千万円単位かかることも珍しくありません。自社のサービス規模や要件に応じて、よりコストパフォーマンスのよい選択肢を検討しましょう。
まとめ
ポイントシステムの開発・導入は、企業にとって大きな武器となりうる一方で、サービス全体の綿密な設計や導入後の戦略が非常に重要です。
初めてポイントシステムの導入を検討している場合は、開発経験が豊富な会社や、運用支援ができる会社にまずは相談してみることをおすすめします。
「結局どの会社に依頼すればいいの?」とお悩みの方は、経験豊富なコンサルタントがプロジェクトに伴走する弊社LIGにぜひご相談ください!
弊社LIGでは、さまざまなノウハウや方法論をベースに、システム開発をおこなっています。
- ノーコード開発に対応し、低単価・ハイスピード開発を実現
- UI/UXに優れたシステム開発・アプリ開発に強み
- 受託開発・アジャイル型開発など、お客様の課題に合わせて柔軟に対応
貴社のご要望やコスト・機能面の具体的な話など、ビジネスの壁打ち相手としてぜひお気軽にご相談ください。