国内で有名な電子カルテ10社比較!業種別・規模別におすすめを紹介

Michitoshi Kudo

Michitoshi Kudo

テクノロジー部部長の工藤です。

予約受付や顧客管理・会計などを一貫しておこなえる電子カルテシステムは、業務プロセスの効率化やコスト削減が図れるとして、病院やクリニックをはじめ、鍼灸院やマッサージ院、美容院やネイルサロンなど多くの業種で利用されています。

 
電子カルテの普及状況(令和2年度)

一般病院 400床以上 91.2%(609/668)
200~399床 74.8%(928/1,241)
200床未満 48.8%(2,572/5,270)
一般診療所 49.9%(51,199/102,612)

出典:厚生労働省の医療施設調査
 

この記事では、おすすめの電子カルテメーカーやクラウド型の電子カルテサービスを、業種別・規模別に2023年の最新情報で解説。あわせて失敗しない選び方も紹介します。

特におすすめの電子カルテ3選

目次 


※編集部注:2024年1月に最新情報に更新しました。

おすすめの電子カルテメーカー・サービス10選

 

DXカルテ(株式会社LIG)|電子カルテシステムの導入からカスタマイズ開発まで

DXカルテ出典:DXカルテ

最初が自社の紹介で恐縮ですが、電子カルテをお探しであれば、「DXカルテ」をおすすめします。

DXカルテは、集客・WEB予約から電子カルテ・電子問診表の作成や会計まで一括で管理できるクラウド型電子カルテシステムです。

医療機関の他にも、店舗をもつ治療院やサロン、訪問型ビジネスの業態にも多く利用されています。

また、「クラウド型の電子カルテシステムだとカスタマイズ性が低い」といった声にお応えし、基本のクラウドシステムの導入支援に加え、業態内容に合わせたカスタマイズ開発が可能です。3省2ガイドラインに準拠しており、セキュリティ面においても安心してご利用いただけます。

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会社名 株式会社LIG
設立年 2007年
資本金 1,000万円
従業員数 230名(2023年4月1日時点 連結)
事業内容 コンサルティング事業
Webサイト制作事業
システム開発・アプリ開発事業
マーケティング支援事業
Webクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」運営など
導入費用・開発費用 初期費用10万円、月額9,800円〜(プランによる)※価格は全て税別です。
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CLINICSカルテ(株式会社メドレー)|医療機関向けのクラウド型電子カルテ

CLINICSカルテのトップページ出典:CLINICSカルテ

株式会社メドレーが提供する「CLINICSカルテ」は、医療機関向けのクラウド型電子カルテです。

予約からWeb問診、オンライン診察、キャッシュレス決済までCLINICSカルテ上で管理でき、さらに日医標準「ORCA」を内包しており一貫性のある操作性を実現しています。

UIも直感的でわかりやすく、サポート体制も手厚いため、導入後使いこなせるか不安という方にもおすすめの電子カルテです。

キャッシュレス決済にも対応しているため、顧客満足度の向上も期待できます。

会社名 株式会社メドレー
設立年 2009年
資本金 4,000万円
従業員数 722人(2022年12月時点)
事業内容 人材プラットフォーム事業
医療プラットフォーム事業
導入費用・開発費用 初期費用+月額費用(現状により異なるため要問い合わせ)
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CLIUS(株式会社DONUTS)|医療機関向けのクラウド型電子カルテ

CLIUSのトップページ出典:CLIUS

株式会社DONUTSが提供するCLIUS(クリアス)は、MacやWindows、タブレットまでさまざまなデバイスに対応した電子カルテです。

AIによる自動学習機能で、カルテ入力時間の削減など業務効率化を促進。また、グループクリニック内で患者のカルテデータを共有できるのも特徴です(別途有料オプション)。

経営分析ツール(オプション料金なし)の機能も充実しており、医師別に処方内容と診療時間の分析ができたり、患者属性が分析できたりと集患・増患にも役立てることが可能です。

導入支援では、現地までスタッフが出向いてサポートしてくれるため、運用に不安を感じている方でも安心して導入を進めることができます。

会社名 株式会社DONUTS
設立年 2007年
資本金 7,777万円
従業員数 880名(2023年4月/単体・派遣社員、業務委託除く)
事業内容 クラウドサービス事業
ゲーム事業
動画・ライブ配信事業
医療事業など
導入費用・開発費用 【基本プラン】
初期費用200,000円〜
月額料金12,000円〜
※レセコン費用が別途必要、※価格は全て税別です。
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リピクル(株式会社ケアクル)|ヘルスケア領域向けのクラウド型電子カルテ

リピクル出典:リピクル

リピクルは、予約管理からカルテ・問診票の作成や会計・口コミ管理など、店舗と訪問型ビジネス向けの機能が備わった電子カルテです。治療院やパーソナルジムなどのヘルスケア領域で400院以上に導入されており、継続率は99.3%と高水準。

治療家が監修しているサービスであり、院全体の業務効率を上げるために必要な機能が網羅されています。

会社名 株式会社ケアクル
設立年 2016年
資本金 560万円
従業員数 15名(2022年1月)
事業内容 ・電子カルテ『リピクル』
・集客サービス『ケアクル』
・自賠専用レセコン事業
・メディア事業
・治療院経営など
導入費用・開発費用 要問い合わせ
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セコム医療システム株式会社|在宅クリニック・無床診療所に特化したクラウド型電子カルテ

セコム医療システム株式会社出典:セコム医療システム株式会社

在宅クリニック・無床診療所に特化したクラウド型電子カルテ(産科・眼科を除く)。

MacやWindows、タブレットまでさまざまなデバイスに対応しており、操作画面もシンプルなのが特徴。パソコンなど電子機器に不慣れな方でも使いやすいデザインになっています。

稼働までは最短1ヶ月とスピーディに導入可能。1ヶ月の無料お試しが用意されており、じっくりと試してから導入できます。

会社名 セコム医療システム株式会社
設立年 2002年
資本金 1億円
従業員数 442名(2022年8月末時点)
事業内容 ・調剤薬局事業
・在宅医療支援事業
・訪問看護事業
・訪問介護事業
・在宅総合ケア事業
・会員制健康管理事業
・遠隔画像診断支援事業
・電子カルテ事業など
導入費用・開発費用 要問い合わせ(1ヶ月の無料お試しあり)

 

メディコム(ウィーメックス株式会社)|レセコン・電子カルテの最大手メーカー

メディコムのトップページ出典:メディコム|ウィーメックス株式会社

ウィーメックス株式会社、診療所向け電子カルテシステム「メディコム」を提供している会社です。メディコムの初代にあたるシステムは1972年に開発され、以降医療機関のIT化やDX化を牽引してきた歴史があります。

従来はオンプレミス型を提供していましたが、時代の流れにあわせてクラウド化され、約170社の様々な機器と連携ができます。検査機器で測定したデータ参照や、自動精算機との連携なども一元管理も可能です。

また、全国に販売・サポート拠点があるため、サポート体制に不安がある方でも安心です。

※IT導入補助金2023の対象システムです。

会社名 ウィーメックス株式会社
設立年 2023年
資本金 5,000万円
従業員数 758名(2022年4月期)
事業内容 電子カルテ、レセプトコンピュータの提案販売および導入支援
新規開業・開局支援など
導入費用・開発費用 要問い合わせ

 

blanc(亀田医療情報株式会社)|シンプルなデザイン・操作性を追求した電子カルテ

blancのトップページ出典:blanc

全国で190以上の医療機関で利用されている電子カルテ機能をそのままに、シンプルなデザイン性・操作性を追求した電子カルテ。

操作デモ画面を見ると、シンプルながらもアイコンを表示することで視認性を高め、素早い判断が求められる現場でも迷わず操作できるような工夫が感じられます。

blancは導入開始から電子カルテの稼働開始までおおよそ6ヶ月間で、その間は経験豊富なスタッフが運用状況やご要望を見極めてサポートをしてくれます。

訪問医療時も、タブレット端末を持っていけば院内にいるときと同様の情報にアクセスできるなど、医療現場における最適な形を目指せる電子カルテです。

会社名 亀田医療情報株式会社
設立年 2000年
資本金 1億円
従業員数 99名
事業内容 クラウドカルテblancをはじめとする医療機関向け情報システムの開発と販売とサポート
導入費用・開発費用 要問い合わせ

 

エムスリーデジカル株式会社|開業医向けの低コストな電子カルテを提供

M3デジカルのトップページ出典:エムスリーデジカル株式会社

エムスリーデジカル株式会社は、開業医向けに低コストなクラウド電子カルテを提供している老舗メーカーです。

「レセコンもカルテもデジカルにしたい」「レセコンはORCA、カルテはデジカルにしたい」「レセコンをデジカルに、カルテは従来通り紙で管理したい」など、要望にあわせたプランが用意されています。

導入実績は累計5,000社、初期費用は0円〜と低価格にこだわった電子カルテです。

会社名 エムスリーデジカル株式会社
設立年 2015年
資本金 1億円
従業員数 記載なし
事業内容 クラウド診療支援システム開発・販売
導入費用・開発費用 初期費用0円、月額11,800円〜(プランによる)

 

HOPE LifeMark-HX(富士通株式会社)|大中規模病院向けのオンプレミス型電子カルテ

HOPE LifeMark-HXのトップページ出典:HOPE LifeMark-HX|富士通株式会社

富士通が提供する電子カルテ「HOPE LifeMark-HX」は、目安として300床以上の大中規模病院向けの電子カルテです。

システム更新などの作業時にもシステム停止がないため、業務を継続することができます。また、サポートセンターが24時間365日対応してくれるため、無休診療をおこなう医療機関にもおすすめです。

国立大学病院や多くの医療法人で導入実績があります。

会社名 富士通株式会社メドレー
設立年 1935年
資本金 122億2,000万円
従業員数 124,000人(グローバル全体)
事業内容 サービスソリューション
ハードウェアソリューション
ユビキタスソリューション
デバイスソリューション
導入費用・開発費用 要問い合わせ

 

SUPER CLINIC(株式会社ラボテック)|オンプレミス型電子カルテ

株式会社ラボテックの製品情報ページ出典:製品情報|株式会社ラボテック

SUPER CLINICは、クリニック向けのオンプレミス型電子カルテシステムです。処方箋や領収書・明細書の作成だけでなく、日報・月報や会計カードなど、さまざまな帳票類の表示・印刷機能が充実しています。

使用感にこだわって開発されており、部位別にテンプレートを作成できるためテンキー入力などの簡単な操作だけでカルテ記入が完了します。

会社名 株式会社ラボテック
設立年 2012年
資本金 3,000万円
従業員数 142名
事業内容 医療ITに特化したパッケージシステムの開発・販売・導入・運用・保守・メンテナンス
導入費用・開発費用 要問い合わせ

特徴別で選ぶ

自由診療向けの電子カルテ

関連記事:自由診察向けの電子カルテ5選

メディカルフォース

メディカルフォースは、330院以上に導入されている美容クリニック・自由診療クリニック向けの電子カルテです。

美容クリニックスタッフへのヒアリングをもとに作成されて現場に必要な機能が揃っています。

公式サイトへ

キレイパスコネクト

リピート客の創出や収益の最大化をサポートすることを目的に作られた電子カルテ。

予約管理・カルテ・会計・経営分析などを一元管理できます。

公式サイトへ

介護業界向けの電子カルテ

関連記事:介護施設におすすめの電子カルテ5選

総合介護支援システム「i-MEDIC Plus 介護」

ケアプランの作成や予約管理、介護保険請求業務までの流れをこれ一つでおこなえる介護施設向けの電子カルテ。

公式サイトへ

MeLL+(株式会社ワイズマン)

MeLL+(メルタス)は、法人内や地域での医療施設・介護事業所間の連携を実現する、クラウド型の医療・介護連携システムです。

公式サイトへ

【比較一覧表】おすすめ電子カルテの特徴を一気見

※表は左右にスクロールできます

会社名・サービス名 特徴 対象 料金
DXカルテ
(株式会社LIG)
クラウド型電子カルテシステムの導入支援に加え、
追加機能のカスタマイズ開発ができる
医療機関、エステ、介護施設など 初期費用10万円、月額9,800円〜
※プランによる※価格は全て税別。
CLINICSカルテ
(株式会社メドレー)
医療機関向けのクラウド型電子カルテ。
ORCA内包型で、一貫性のある操作性を実現。
医療機関向け 要問い合わせ
CLIUS
(株式会社DONUTS)
MacやWindows、タブレットまでさまざまなデバイスに
対応したクラウド型電子カルテ。
訪問診療やグループ医院など幅広い診察に対応。
医療機関向け 【基本プラン】
初期費用200,000円〜
月額料金12,000円〜
※レセコン費用が別途必要
※価格は全て税別です。
リピクル
(株式会社ケアクル)
導入継続率99.3%。治療院、美容サロンなどの
ヘルスケア領域に特化したクラウド型電子カルテ。
ヘルスケア領域向け 要問い合わせ
セコム医療システム株式会社 在宅クリニック・無床診療所に特化したクラウド型電子カルテ。
シンプルな操作画面。
在宅クリニック・
無床診療所・
中小規模の病院向け
要問い合わせ
メディコム
(ウィーメックス株式会社)
一般診療所向け電子カルテシステムシェアNo.1*。
オンプレミス型とクラウド型を併せもつ、
操作性を重視したレセコン一体型電子カルテ。
診療所向け 要問い合わせ
blanc
(亀田医療情報株式会社)
素早い判断が求められる現場でも迷わず操作できる
ように工夫されたシンプルなデザインのクラウド型電子カルテ。
医療機関向け 要問い合わせ
エムスリーデジカル株式会社 開業医に向けた格安のクラウド型電子カルテを提供。
レセコンとカルテ一体型、ORCAと連動型など状況にあわせて導入できる
開業医向け 初期費用0円、月額11,800円〜
※プランによる
ホープシリーズ
(富士通株式会社)
オンプレミス型電子カルテ「ホープ ライフマーク-エイチエックス」
を提供。30年以上の実績で、スムーズな運用までサポート。
医療機関向け 要問い合わせ
SUPER CLINIC
(ラボテック株式会社)
オンプレミス型電子カルテ。受付から診察・会計・
保険請求まで一元管理でき、サポートも充実。
クリニック向け 要問い合わせ

*稼働施設数ベース(2019年8月時点、矢野経済研究所調べ)

電子カルテ導入前に知っておきたい基礎知識

電子カルテの種類-現在はクラウド型が主流

電子カルテを大別すると、クラウド型とオンプレミス型に分類されます。

クラウド型は外部の共有サーバー上で提供されるシステムで、オンプレミス型は自社のサーバー内に通信回線やシステムを構築する形態のことです。

クラウド型とオンプレミス型

もともとはセキュリティの理由などでオンプレミス型が主流でしたが、医療法の一部改正により現在ではクラウド型が主流となっています

従来のオンプレミス型と比較すると、クラウド型の電子カルテには以下のようなメリットが期待できます。

  • インターネット環境があれば場所やデバイスに依存せずに利用できる
  • 導入費用を抑えることができる
  • 利用開始までの時間が短い

このようなメリットから、小規模な電子カルテシステムを希望する中小企業でも導入しやすいとして、人気が高まっています。

クラウド型の電子カルテを提供する会社・サービス
株式会社LIG(リグ)CLINICSカルテCLIUSセコム医療システム株式会社など

電子カルテの料金形態・費用相場など

クラウド型電子カルテの場合、初期費用+月額料金が一般的な料金形態です。

初期費用は現在のシステムの状態により異なることがありますが、だいたい10~20万円程度。月額費用は数万円程度から利用できます。

参考までに今回紹介したクラウド型電子カルテだと、CLIUSは月額料金12,000円〜、DXカルテは月額9,800円〜です。

無料のお試し期間を設けている電子カルテもあるので、気になるところがあれば問い合わせて詳しい見積もりを聞いてみてください。

電子カルテ導入のメリットとは

紙カルテの時代では、保管場所をとる・紛失のリスクがあるなど、さまざまな課題がありました。

電子カルテはこのような課題を解決できることに加え、次のようなメリットも期待できます。

業務効率化やコスト削減

電子カルテ導入の最大のメリットは、情報を即時に共有・活用できることです。

電子カルテを導入すると、リアルタイムで他店・他院での診察記録や施術内容などの顧客データを閲覧できます。

そのため別室でおこなった検査内容を瞬時に共有し、診察室にいながらデータを閲覧するといったことも可能です。また、カルテへの入力ができていれば事務処理の作業をしなくとも、自動で診察料の計算までおこなってくれます。

保管場所で紙カルテを探す、診察室に運ぶ、入力内容をもとに事務処理をおこなうなどの細かな作業が不要になるため、電子カルテの方が圧倒的に優位だといえるでしょう。

顧客満足度の向上

このように業務効率化を図ることで、顧客の待ち時間が削減できたり、(クラウド型の場合は場所や店舗を問わず)スタッフ間での情報共有がスムーズになります。

日本医療マネジメント学会雑誌での事例報告によると、待ち時間の長さが顧客満足度に影響を与えることが明らかにされており、電子カルテを導入することで、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

さらに電子カルテシステムによっては、蓄積したデータ(どの施術が人気なのかやその傾向)の分析もでき、経営戦略に活かすことも可能です。

IT導入補助金の対象になる

IT導入補助金とは、「小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金」(IT導入補助金2023公式サイト「IT導入補助金とは」より抜粋)です。2023年度の補助額は最大で450万円で、ライセンス買取、導入支援・月額クラウド利用費などが補助対象になります。

電子カルテシステムも補助金対象になる可能性があり、場合によってはトータルコストを削減できるかもしれません。

導入支援事業者や対象ツールなど、詳しくはIT導入補助金2023公式サイトでご確認ください。

失敗しない電子カルテシステムの選び方

対応可能なデバイス・OSを確認する

システムやツールによっては、「Windowsのみ」「Macのみ」であったり、パソコンのみなど、対応可能なOSが限られることがあります。現場での利用状況にあわせ、対応可能なデバイスやOSを確認してください。

また導入する規模によっては、接続できる端末数の制限についても確認できるとよいでしょう。

必要な機能を洗い出す

事前に必要な機能を洗い出し、電子カルテシステムでの実現可否を確認することをおすすめします。クラウド型の電子カルテシステムは、場合によっては実装できる機能に限りがあるため、カスタマイズ性やその際の費用についても確認できると安心です。

カスタマイズ性が高い電子カルテを希望する場合は、追加機能の開発・実装ができる会社を選んでください。また、その際の追加費用についても合わせて確認しましょう。

>>追加機能が実装できる電子カルテ「DXカルテ」はLIGへ

他システムとの連携可否や費用

また、既存で導入しているシステムがあれば、連携可否についても確認しておくべきでしょう。クリニックや診療所の場合、とくに重要になるのがレセコンとの連携可否かと思います。

連携可否に加え、連携時の追加費用なども確認しておくとよいと思います。また、操作性にギャップがあると利便性が悪いため、できればデモ画面などを見せてもらい、実際に操作して違和感ないか確認することをおすすめします。

セキュリティ対策の安全性

電子カルテは個人情報を大量に扱うものであり、セキュリティ対策については特に注意したいポイントです。長期にわたってシステムが止まることがあれば患者の受け入れを停止せざるを得なくなり、情報漏洩してしまうと信用失墜につながります。

(ちなみに過去には、ランサムウェアによるサイバー攻撃を受け、電子カルテを含むさまざまなシステムが利用できなくなった病院がありました。当該院では、緊急患者の受け入れの断念や、診療報酬の請求停止などの事態に陥ったそうです。)

このような事態を防ぐためにも、「3省2ガイドライン(旧3省3ガイドライン)」に準拠した電子カルテシステムを選ぶことをおすすめします。これは厚生労働省、経済産業省、総務省によって策定されたガイドラインの総称で、適切な情報保護のため準拠すべきガイドラインを定めたものです。2021年8月に2つのガイドラインが統合されたため、3省2ガイドラインと呼ばれるようになりました。

あると便利な機能

カルテ作成をサポートする機能

電子カルテの中には、カルテ作成をサポートしてくれる機能があります。

例えばSUPER CLINICの場合、頻度の高い診療のテンプレート化や、所見から病名などの診療の流れまでをひとまとめにしたセット登録ができ、カルテ作成の手間を大幅に省くことができます。

CLIUSの場合、AIが自動学習することでよく使う処方やSOAPをランキング形式で表示してくれるなどの機能があります。

文書作成を簡易化できる機能

指示書、稟議書、紹介状や診断書等、診察をおこなう上では多くの文書作成をしなくてはなりません。

これらの作成を補助できる機能があれば、より業務負担の軽減につながるでしょう。

文書作成機能に力を入れている電子カルテには、例えばメディコムがあります。メディコムでは、患者氏名や保険情報等の必要情報を、文書を開くと自動転記する仕様になっています。Word/Excel/PDFなど幅広い形式に対応しているため、現在利用中のものがあれば引き続き使うことも可能です。

また、blancでは、文書様式や記載内容の文書をテンプレート化機能が搭載されています。

一連の業務の進行度を可視化できる機能もあり、作業の遅延や登録漏れも防げます。

自院の業務内容に合わせ、このような機能がある電子カルテを選んでみてください。

さいごに

今回は、電子カルテシステム・サービスを紹介しました。気になるものがあれば、一度問い合わせをして詳しい情報を聞いてみてください。

また当社LIGでは、幅広い業種に向けて電子カルテシステムの導入からカスタマイズ開発までを支援しています。特に美容院やエステサロン、介護施設や訪問型ビジネスなどを経営していて電子カルテシステムの導入を検討しているという方は、お力になれますのでぜひ一度ご相談ください。

電子カルテ導入の問い合わせはこちら

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アクセンチュア株式会社にて、スクラッチ・パッケージ開発のデリバリー部隊に所属。100人規模のSIプロジェクトを多数経験。SI経験15年以上。経験領域はアプリ、IF、データ基盤、インフラ。クライアントファーストを信条にソリューションの提案からデリバリーまで幅広く実施。

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