語学力を活かす新しい働き方「ブリッジディレクター」とは?現役社員に聞いてみた

語学力を活かす新しい働き方「ブリッジディレクター」とは?現役社員に聞いてみた

Shota Sagae

Shota Sagae

はじめまして! 新生活で日々右往左往している26卒のさがです。

「海外と関わる働き方がしたいけど、具体的にどんな職業があるのかわからない……」
「せっかく身につけた英語力を、どうにかして仕事に活かしたい!」

そんなふうに悩んでいる方はいませんか? この記事では、語学力を活かして日本と世界をつなぐ「ブリッジディレクター」という働き方のリアルをご紹介します!

そもそもブリッジディレクターって何?

ブリッジディレクターとは、簡単に言うと海外のエンジニアと日本のPMとをつなげる懸け橋になる職業です!

……と聞いて「あれ、ブリッジ”エンジニア”じゃなくて?」と思った方もいるかもしれません。たしかに業界的にはブリッジエンジニア(ブリッジSE)という呼び方のほうが一般的で、エンジニア出身者が技術仕様の翻訳・調整を担うポジションとして知られています。

一方でLIGのブリッジディレクターは、技術寄りというよりも進行管理やビジネスサイドのコミュニケーションに重きを置いたポジション。エンジニアリングの専門知識に加え、プロジェクトを前に進めるための調整力や言語化スキルが求められる役割になっています。

ブリッジディレクターの仕事内容

ブリッジディレクターがとくに活躍するのは、「日本のPM(プロジェクトマネージャー)」と「海外のエンジニア」が共同で進めるオフショア開発のプロジェクト。

以下に、具体的な業務内容を見ていきましょう!

指示の意図を読み解く

オフショア開発では、日本のPMから「この機能を修正してほしい」という大枠の指示(「1」の指示)が届きます。

PMから届く「大枠の指示」をそのまま英訳して渡すだけでは、PMとエンジニアの間に誤解が生まれてしまうことも。たとえばPMの指示が抽象的すぎて、エンジニアが「具体的に何をどう直せばいいのか」を判断できないまま作業を進めてしまい、できあがったものがPMの想定とズレてしまう……といったケースです。

そこでブリッジディレクターは、その指示に背景・意図・画像などを補足し、「1+α」の形に整えて、エンジニアが迷わず作業できるように具体的なタスクに落とし込んでいきます

英語の指示書を作成し、MTGで認識をすり合わせる

整理した指示は、まず英語の資料としてドキュメント化します。修正依頼の背景や意図、現状(Before)と期待する完成形(After)、参考画像、優先度などを一つにまとめ、エンジニアが後から見返してもブレずに作業できる状態にしておきます

その上で必要に応じてキックオフミーティングを設定し、ドキュメントをもとに背景から丁寧に説明。その場で出る疑問にもリアルタイムで答え、解釈のズレを早い段階で潰しておきます。

エンジニアチームの進捗管理

プロジェクトが動き出したら、ゴールまで導くための「進行管理」も担います。具体的には、海外のエンジニアチームの進捗状況を毎日細かく確認し、「いつまでに終わる予定か」「今は何パーセントまで完了しているのか」を常に把握します。

疑問・確認への対応

作業が進む中で、エンジニアからは「ここはどうすればいい?」「この仕様の意図は?」といった質問や確認事項が次々と上がってきます。これらに一つひとつ回答し、もし自分だけで判断できなければ、すぐに日本のPMに確認してフィードバックを返します。

この「キャッチボール」を繰り返すことで、エンジニアチームが迷いなく作業を進められる環境を整えていきます。

実際にブリッジディレクターとして働くジャンさんの話

今回は、ブリッジディレクターの実像に迫るために、実際にブリッジディレクターとして働くジャンさんに質問をぶつけてみました!

ico 人物紹介:ジャンさん22新卒の先輩で越・英・日のトリリンガル。現在はPM兼ブリッジディレクターとして活躍している。ずっと笑顔で、初めての取材の緊張を吹き飛ばしてくれました!

ブリッジディレクターを目指したきっかけ

――なぜブリッジディレクターを目指したんですか?

ジャン:日本語も英語もできるから、その語学力を活かして人をつなぐ、日本と世界のブリッジになりたかったんです。大学時代に大学祭の実行委員会をやっていて、日本人の集団の中で動くことで、日本人の考え方や働き方が身についていって。

英語もできる外国人として文化の違いを理解した上で、日本企業をサポートする立場になれるんじゃないかと思いました。オフショアを活用している会社では、日本側からオフショアのオフィスにうまく意図が伝わらないというのはよく聞く話なので、そこで自分が活躍できるんじゃないかと思ってブリッジディレクターを目指しました。

壁にぶつかったときに気づいた「コミュニケーションの難しさ」

――仕事をしてて大変だった経験はありますか?

ジャンさんインタビュー記事より

ジャン:入社して半年ほどの頃、日本側とセブ側でコミュニケーションのミスが起きた案件がありました。日本側の求める品質と、セブ側が追求する品質にズレが生じてしまって、板挟みになってしまったんです。新卒の自分には「どうすればいいんだろう……」という戸惑いがありましたね。

日本ってクオリティの高さが強みとされているじゃないですか。一方でセブは、私の感覚だとスピードを重視する傾向があって。目指している完成形がミスマッチしていたんです。そこでどうバランスを取り、どうコミュニケーションするかが大切だと、その経験から学びました。

――働いていて大切だなと思うことは何ですか?

ジャン:「日本での当たり前は、海外での当たり前じゃない」ということですね。

たとえば「この不具合を調査して」という指示が出たとします。日本人だったら「原因を調べて、報告書を作って、修正案まで提案する」まで、言わなくても当然やるものだと思うじゃないですか。

でもセブだと、同じ指示を出しても「調査しました! 原因はこれでした。以上!」で終わってしまうことがあって。悪気があるわけじゃなくて、指示された範囲をきっちりこなしているんです。でも日本側に報告したときに「……で、どう直すの?」ってなりますよね。

だから、その違いをしっかり意識しながら、チームワークを築くよう心がけています。

やりがいと、求められるスキル

――どんなときにやりがいを感じますか?

ジャン:エンジニアから「ジャンの説明、わかりやすかった!」と言ってもらえるときです。「こう伝えれば伝わるんだ」「納得してもらえるんだ」と実感できると、どんどん信頼関係が育っていく感じがして。その信頼が嬉しくて、「もっとわかりやすく伝えるにはどうすればいいか」を自然と考えるようになりましたね。

――ブリッジディレクターになるうえで欠かせないスキルはありますか?

ジャン:英語はもちろんだけど、英語と日本語をちゃんと「理解する力」が大事だと思っています。TOEICや日本語能力試験の資格があっても、うまくコミュニケーションが取れないケースもあるので、資格だけでなく「その言語で物事を理解して、人にわかりやすく説明できる力」が必要だと感じています。

私自身、ITの資格は何もなくて、本当に英語力とコミュ力だけで飛び込んできた事例です(笑)。

――ブリッジディレクターを目指す人へメッセージをお願いします!

ジャン:「ブリッジディレクターにはITの知識が必要なんじゃないか」と思われるかもしれないけれど、ITの知識がなくてもできるよ! ということです。IT知識を身につけることに抵抗がない方なら十分挑戦できると思います。

それよりも、コミュニケーション能力のほうが大事だと思っていて。相手が何を伝えようとしているかを読み取る力、わからないことをどう確認するか、そういったコミュニケーション周りのスキルが本当に重要です。とにかくコミュ力があればできる仕事ですよ!

まとめ

せっかく身につけた語学力、ただ言葉を訳すだけじゃなくて、「人と人をつなぐ」生かし方をしてみませんか?

言葉の壁はもちろん、文化や「当たり前」の違いまで埋めて、チームが気持ちよく働けるようにする。

ブリッジディレクターは、それがダイレクトに実感できるすごく面白い仕事です。

日本と海外の橋渡しになるポジションなので、日本で仕事を探している留学生の方にとっても、それぞれの文化を理解している強みが思い切り活かせる環境だと思います(私の同期にもいます!)。

人と人とのコミュニケーションを円滑にするのが好きな方、チームワークで何かを作り上げることにワクワクする方、ぜひお待ちしています!

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法学部で刑法を専攻。言葉の定義や判例との関係を整理しながら思考を深めるプロセスに面白さを見出す。現在は、コードにおいても定義を起点にロジックを組み立てる点に共通性を感じ、論理的に物事を整理する力を強みとしている。今後は、論理的に考える姿勢を土台にしながら、チームをまとめ、プロジェクトを円滑に進めていけるPMを目指している。

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