【当日答えられなかった質問に全力回答!】夜のお茶会「キャリア10年以上のデザイナーのポートフォリオを囲む夜」イベントレポート

【当日答えられなかった質問に全力回答!】夜のお茶会「キャリア10年以上のデザイナーのポートフォリオを囲む夜」イベントレポート

Shoto Nakakoshi

Shoto Nakakoshi

2026年1月、LIG本社で開催されたトーク&交流会イベント「夜のお茶会」。

クリエイターたちが夜な夜な集まり、大盛況のイベントになりました!

前半は真剣なトークセッション、後半はクリエイター同士のわいわい交流会。そんなイベントの全貌をお届けします!

▼イベント概要
主催:LIGエージェント(株式会社LIG)
対象:キャリアに悩むクリエイター

「夜のお茶会」の準備の裏側

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今回は「夜のお茶会」初のオフラインイベント。交流会があるため、弊社の宴会隊長ことまっつーさんを筆頭に、LIG社員一同、気合を入れて準備しました。

「せっかくLIGに来てもらえるんだから、最大限のおもてなしをしたい」

そんな想いで、試行錯誤しながら進めていきました。

メニューは「お茶会」にふさわしいものを

▲当日ふるまう「お茶ハイ」を飲み比べしている様子。LIG社員のあやまんさんのご実家のお茶です。

「夜のお茶会」の名にふさわしいお茶ハイをふるまうため、飲み比べしている様子です。どれが一番美味しいか、真剣に吟味しました。

 
▲クロモジをウイスキーにつけている様子

お茶会だけの特別なドリンク「クロモジハイボール」も作りました。

クロモジハイボールとは?
日本原産の樹木「クロモジ」の枝葉から抽出したエキスや香りを使用した、爽やかでボタニカルな香りが特徴のハイボールです。

このクロモジ、なんとまっつーさんが友人の山で自ら収穫したものだそうです!

 
▲人気すぎて、大きいのは売り切れ……

お茶会といえば、やっぱり和菓子。お茶ハイにあうおつまみとしてようかんも用意しました。

購入したのは、東京三大どら焼きで有名な上野にある老舗和菓子屋「うさぎや」。平日のお昼でも並ぶほどの人気店です(どら焼きは予算オーバーで諦めました笑)。

イベント直前の様子

そんなこんなでイベント当日を迎えました。会場の設営や飲み物・おつまみのセッティングの様子です。

▲緑茶の粉を振るマーケター、りこぴん

▲おつまみのたまこんにゃく

▲居酒屋店員さながらのスタッフたち

準備をしていると、あっという間に開始時間に。いよいよイベントスタートです!

夜のお茶会スタートベテランが抱える「ポートフォリオの悩み」

会場は大盛況! LIG本社1階に60名以上の方が集まりました。ここからはトークセッションの様子を真面目にお届けします。

 

今回のトークテーマは「10年以上キャリアを積んだデザイナーは、ポートフォリオで何を語るべき?」

「実績が多すぎて何を載せるべきかわからない」
「自分の価値をどう伝えれば良いかわからない」

これは、キャリアを重ねたデザイナーが共通して抱える悩み。若手の頃は「作品があること」自体が価値でしたが、10年選手になると話は別です。膨大な実績の中から何を選び、どう見せるかが問われます。

 
▲進行は、キャリアデザイナーのしょうへいさん

icoしょうへいさん:今日は、こうした悩みを深掘りして、実際のポートフォリオを見ながら具体的に話していきたいと思います。

実際に転職を成功させたデザイナーのポートフォリオを題材に、採用担当者の視点から「何を評価したのか」「どこを改善すればもっと良くなるのか」を本音で語り合う、非常に実践的な内容でした。

登壇者は2人のLIGデザイナー。2人とも業界歴10年以上と経験豊富なデザイナーさんです。

登壇クリエイター

ico 株式会社LIG デザイナー ユースケ大学ではプロダクトデザインを専攻。卒業後グラフィックデザイナーとして活動を約5年間経たのち、デジタル媒体のクリエイティブに移行。現在はUI/UXのデザイナーとしてWebデザインを主軸に活動中。(受賞歴:Awwwards 特別賞(Honorable Mention)/ CSS WINNER STAR / CSS Design Awards SPECIAL KUDOS OCT)
ico 株式会社LIG デザイナー まきまきブランディングプロデュース会社でデザイナーとしてキャリアをスタートし、デザイン技術とともにブランドの本質を捉える思考を磨く。その後、Webに特化したブランディング会社にて、Web・アプリ領域まで表現の幅を拡張。現在はLIGにて、Web・グラフィックデザインの両軸から、クライアントの「想い」を深く汲み取り、本質を捉えたコンセプト設計と表現を追求している。

10年目の転職。実際のポートフォリオを公開!

題材となったのは、デザイナーのまきまきさんが10年目の転職活動で使用したポートフォリオです。

 

まきまきさんのポートフォリオは、一覧でリンクできるインデックスを設け、案件ごとに以下の情報が整理されていました。

  • 案件名・クライアント名
  • 担当期間
  • デザインの説明と概要
  • ビジュアル

グラフィック、空間デザイン、Webデザイン、プロダクト、キャラクター制作など、多岐にわたる実績が掲載されていて、幅広く活躍されてきたことがわかりました。

特にWebデザインの領域では、サイトのアニメーションを動画で載せていました。サイトに飛ばなくても動きが確認でき、さらにサイトがリニューアルされても過去の仕事を残せるアーカイブとしての役割も果たしている点が印象的でした。

icoまきまきさん:ブランディング会社にいた経験から、幅広い領域に携わったことをアピールしたくて。最初にもっとも見せたいものを大きく出して、後半で他の領域を補足する構成にしました。

実は、このまきまきさんのポートフォリオを書類選考で見たのが、今回登壇したユースケさん。つまり、今回のトークセッションは「実際に選考を通過したポートフォリオ」を、当時の採用担当者が評価するという、かなりリアルな内容でした。

採用担当が「評価したポイント」

ユースケさんは、まきまきさんのポートフォリオを見て、すぐに「会いたい」と思ったそうです。その理由は大きく3つ。

1. デザインを広く捉えている視点

icoユースケさん:まきまきさんはロゴや空間デザインなど、Web以外の多様な視点に対応してきたことがわかりやすく表現されていました。幅広い視点を持っていることで、Webデザインでもあらゆる角度から検討できるポテンシャルを感じました。

グラフィック、空間、プロダクト、Web。さまざまな領域を経験してきたことが、かえって「総合的にデザインを考えられる人」という印象を与えました。デジタルだけでなく、リアルな空間やプロダクトまで手がけてきた経験が、Webデザインの現場でも活かせそうなポテンシャルを感じたとのことです。

作品一つひとつのクオリティはもちろん、ポートフォリオとしてのまとまりも完璧で、本当に見ているだけで圧倒されるポートフォリオでした。

2. 動画による表現で動きを見せている

Webサイトのアニメーションを動画で示すことで、キャプチャでは伝わらない「体験」を見せることに成功していました。

icoユースケさん:愛着のある案件に動画が入っていたり、ポートフォリオに時間をしっかりかけたなと感じました。このプロジェクトは特に見てほしいという優先順位や思考が伝わってくる。案件を進める上でも、そういう整理整頓をしながら作れる人なんだろうなと。

ユースケさんは「まだ一度も対話していない中でも、この作りのアウトプットから人間性みたいなものが滲み出ている」と評価していました。

こっしー(私):(ベテラン同士はポートフォリオで会話するのか)

ポートフォリオはただの制作物を見せるものではなく、自分のデザインに対する姿勢や熱量までを伝えられるコミュニケーションツールなのかと、考えさせられました。

3. Figmaでの操作性・更新性

ポートフォリオをFigmaで作成することで、更新がしやすく、インデックスからのリンク遷移もスムーズ。採用担当者が見やすい設計になっていました。

また、Webサイトのようにインデックスページから各案件にジャンプできる構成にすることで、採用担当者が「気になる案件だけピックアップして見る」ことも可能に。膨大な実績を持つベテランだからこそ、見る側の使いやすさまで考えた設計が評価につながりました。

もっと良くなる!改善できる3つのポイント

一方で、ユースケさんからは「ここが改善できればもっと良かった」というリアルなフィードバックも。

1. 表紙デザインのチューニング

表紙は「第一印象」を決める重要な要素。応募先企業に合わせたチューニングをしていくことも大事とのこと。

icoユースケさん:個性だったり趣味嗜好が出ているものは、職務経歴書も含めた1つの資料としてまとめているならありかもですが、作品集のポートフォリオとして出しているため、基本シンプルな構成がいいです。また、企業がどういうものを作っているかに合わせて、中の実績もチューニングしていくのはけっこう重要かなと思います。
icoまきまきさん:たしかに、資料をどう構成するかによって、見せ方の戦略も変わってきますよね。このポートフォリオはエージェントにお渡しするぶん、汎用性を重視しながら自分の世界観を出す形にしていますが、直接応募などのフェーズでは、仰るような「相手に合わせたチューニング」という手法も一つの有効な選択肢になりそうです。

書類選考の段階では説明の機会がないからこそ、応募先企業のトーンや作っているものに合わせて微調整することで、「この会社に合いそう」と思わせることができるとのこと。

表紙の見せ方ひとつでも、しっかりと戦略をもってこだわることが大事。まさに「神は細部に宿る」のだなぁと思わされました。

2. グリッドやスペースのルールの統一

まきまきさんのポートフォリオでは、しっかりとグリッドで構成され見やすく整理されている一方で、スペースのルールが案件によって微妙に違って見える箇所があるとの指摘が。

実はこれ、グルーピングのために意図的にスペースを調整していたそうなのですが、その意図が明確に伝わりきらなかったとのこと。

icoユースケさん: 僕らはデザインをしているので、細かいところまで揃えられているかどうかを自然と見ます。グルーピングでスペースを開けているのはわかるのですが、その意図が伝わらないくらいの微妙なルール感になってしまっていて。

ユースケさんも「ポジティブに解釈するようにしている」と前置きしつつ、自分で作ったルールが相手にどう伝わるかまで考えることの大切さを指摘していました。まきまきさん自身も「意図的な設計だったからこそ、それが初見の人にも迷いなく伝わるよう、より明快なルールとして視覚化する工夫をすれば良かった」と振り返っていました。

正直わたしは、違いがまったくわかりませんでした……。そんな細かなところも見られるのかと、自分のポートフォリオ制作当時のこと(実はWebデザインスクール「デジLIG」の卒業生です)を思い出してヒヤヒヤしました。

3. ロジックとプロセスの記載

トークセッションで最も盛り上がったのが、「ロジックとプロセス」についての議論でした。

まきまきさんのポートフォリオは、ビジュアルが豊富で見応えがある構成。そこから、制作プロセスやロジックをどう見せるかという話題に発展しました。

icoユースケさん: 僕らは一人で作ってるわけじゃなく、いろんな人と協力しながら、お客さんとも一緒に作っている。例えばこのロゴも、ドンってできあがったものではなく、色々出してこれに決定しているはず。過程での苦戦した部分とか、どう完成したのかが知りたいんです。

まきまきさんも、「まずはビジュアルの力で書類選考を突破し、細かいロジックは面接の場で直接説明するという戦略から、あえてビジュアルを主軸にした構成をとっていました」「すべてのロジックを誌面に載せようとすると100ページを超えてしまう」と悩みつつ、「その選定の精度を高め、説得力のあるプロセスを提示するためには、材料となる過程の情報を日頃からストックしておくことが重要だと改めて感じた」と振り返ります。

ここでしょうへいから、こんな質問が。

icoしょうへいさん:ベテラン層でも、作品のビジュアルだけでなくロジックを見るべきなんでしょうか?

ユースケさんの答えは明確でした。

icoユースケさん:一番大事なのはデザイン自体が美しいかどうか、センスがあるかどうかです。ただ、案件を通じてきた考え方も重視しています。面接で確認できることではありますが、もし入れられるなら、あるともっと良かったかなと思います。

若手は「作ったもの」で評価されますが、ベテランは「考え方」でも評価される。ポートフォリオには作品だけでなく、思考のプロセスも盛り込めると、より深い対話のきっかけになりそうですね。

後半は交流会を開催!

トークセッション後は、参加者同士の交流会へ。ユースケさん、まきまきさんも輪に加わり、フランクな情報交換の場となりました。

▲交流会の様子

会場にはスペシャルドリンクやスナックも用意され、参加者同士はもちろん、登壇者のまきまきさん、ユースケさんも交えてわいわいと盛り上がりました! 盛り上がりすぎて、交流会ではほとんど写真を撮れませんでした……。

ドリンクはほぼ完売、おつまみもほとんどなくなり、みなさんとても楽しんでいる様子でした。

▲やりきりました!

運営スタッフ一同、いつも以上に気合いを入れて頑張りましたので、みなさんが楽しんでいる様子をみて安心しました!

参加者の声

イベント終了後にはアンケートを実施し、多くの参加者の方からうれしい声が寄せられました! いくつか抜粋してご紹介します。

  • 実際のポートフォリオを見せていただいて、内容や作り方の参考になりました。交流会もお話しできた方がいい方たちだったので、とても有意義でした。
  • ポートフォリオ絶賛作成中なので、大変勉強になりました! ありがとうございました!
  • ポートフォリオの注目する視点を教えていただき、とても為になりました。交流会では初めての方とお仕事について、楽しくお話しできてよかったです!

アンケート内容は今後の企画に反映していく予定です。さまざまなご意見本当にありがとうございます!

事前にいただいたご質問への回答

当日は時間の都合でお答えできなかった質問について、改めて登壇者の二人から回答させていただきます。

Q.ポートフォリオに記載する自主制作を制作予定です。自主制作を作る上で企画立てする際、クライアントさんがいないぶん、意識しないと自分都合のアバウトな設計になることが多いのかなと感じます。自主制作の特に企画立ての段階で、アバウトすぎる企画にならないように、どのようなことを意識しましたか? また実務のなかでは業界分析など市場調査にはどのくらいの時間をかけていますか?

まきまき:複雑な架空設定をイチから構築すると、どうしても自分に都合の良い(デザインが作りやすい)設定になりがちです。それを避けるため、「実在する特定の企業(または店舗)」をモデルに選ぶことをおすすめします。名前は伏せて「A社」としたとしても、実在の企業をモデルにすることで、その業界が抱えるリアルな課題、競合他社、ターゲット層の動きをそのまま企画に反映できます。これにより、架空設定特有の「薄っぺらさ」を排除し、地に足のついた設計が可能になります。

自主制作の良さは、クライアントの制限がない「自由度」にあります。しかし、好き勝手に作るのではなく、「なぜこのデザイン(解決策)が必要なのか」を誰が見ても納得できるレベルまで言語化することが重要です。

市場調査は制作期間に支障がない範囲で、自分が業界を深く理解できるまで時間をかけます。

実務でも全体の2割をリサーチに割くことがあり、自主制作でも「業界の課題を具体的に指摘できる状態」まで深掘りすることが重要です。徹底したリサーチは、単なる装飾ではない「課題解決のデザイン」としての深みを生み、結果としてアウトプットの説得力を格段に高めることができます。

ただ、分析に固執してデザインの質が落ちては本末転倒です。リサーチはあくまで説得力を生む「土台」であり、目的は優れたアウトプット。論理と表現のバランスを意識し、ビジュアルの美しさや使い勝手といった、デザイン自体のクオリティを追求しきることが、ポートフォリオの完成度を左右するかと思います。

Q.年齢を重ねていったときにどういう選択肢があるのかな、と最近考えておりましたので、その辺りをお聞きできたら嬉しいです。

ユースケ:正直、なんでもあると思いますよ。

3年で世の中は変わると言われています。そんな中での生き方で、年齢を年輪として、どんな年輪を自身の芯部分から作り上げていくかで幹の太さが変わっていき選択肢も増えると思います。

単純にできることが増えれば、どんな状況でも取捨選択して存在し続けることができます。失敗経験も年輪になるので、迷ったらチャレンジ。

そのひとつで、こういったイベントへの参加も素晴らしい行動力だと僕は思います。

数年後。急な閃きでビジネスを始めるかもしれません。

いろいろなノイズが僕らの脳みそに影響を与えている環境なので、どういう選択をしたいかの希望を決めつつ、隣接する事柄を漁ってみてはいかがでしょうか。自然と樹形図のように思考や選択肢が増えていくはずです。

Q.転職の際、経験年数はあるのに書類選考すら通らないことが多いため悩んでいます。年齢で弾くなら求人の経験年数と矛盾するため、どのように言語化すればマッチするのか、また欲しい人材とは何なのか知りたいです。

ユースケ:年齢や経験年数に応じた特徴・良さがあります。

例えば、10人募集中だったとしましょう。シニアが2名、ミドルが6名、ルーキーが2名とすると、同じレイヤー同士で天秤に掛かります。

そして、経験年数≒スキルではなく、年数は目安でしかないため、「年齢」が原因ではないと思います。別の部分や抜本部分に気づかれていればそこを「強化」する活動を。

もし、まだわからない・確証は持てないフェーズなら、エージェントサービスを利用しFBをもらうのも一つの手です。また、面接ではなく「面談」を設けている企業に行き、受ける・受かるは別で、前向きな「意思・熱量」を示し、意見をその場でいただくといいと思います。

(質疑応答の10分をそれに全振りなどを数社繰り返すと、共通点や新しい気づきがあると思います)

↑このような、主体的で自身の成長に恥をも捨てられる貪欲な人材は、スタンスだけでも引っかかることがあります

言語化にも触れますと、あくまで書類選考であり、ポートフォリオを拝見していないため仮説になりますが、まず職務経歴で目を引く企業実績がない。次にポートフォリオがどこか素人くさいんだと思います。

カルチャーも見ます。自社と同様orそれ以上の企業で経験はあるか。そこでは何をしてきたかなど。

そして、イベントでも触れましたが、書類選考時点では、デザイナーでない専門職以外の担当者が見るケースもあります。その方達も、前提で自社のアウトプットを間近で見ているため、目が肥えています。

なので選考資料での言語化も、誰かに意見をもらえると、現在の強みと弱みから具体的な対応策が見出せると思います。

Q.ポートフォリオに掲載する実績についてご相談です。現職で担当した案件をポートフォリオに掲載したいと考えているのですが、調べてみたところ会社に許可を取ったほうがよい、という意見も目にします。一方で、現職には知られずに転職活動を進めたいという事情もあり、どのような対応が適切なのか悩んでおります。実際どうしている人が多いのか、リアルなご意見や、また注意すべき点があればご教示いただけますと幸いです。

まきまき:私自身は会社にオープンにして活動していたのであくまで参考意見になりますが、案件名やデザインのロゴをボカして掲載するのは有効な手段だと思います。

具体的な社名がわからないぶん、実績としてのブランド力は弱まりますが、制作のロジックやビジュアルの質がしっかりしていればスキルは十分補完できます。後のリスクを考えると、特定できないよう隠すのが無難です。

また、画像の加工以外にもデータにパスワード制限(鍵付き)をつけるのもありかと思います。

URLとパスワードを採用担当者にのみ伝えるような形にすれば検索にもヒットせず、第三者に見られるリスクを最小限に抑えられます。

あとは念のためですが掲載する場合、「※所属企業の実績」「担当:UIデザイン」等、権利と役割を明記すると安心感があると思います。

ただ、どうしても問題になりそうな案件は掲載自体をやめ、応募の企業に合わせた自主制作の作品で補うのも手です。

状況に合わせてこれらを組み合わせるなどしてみてください。

Q.結局デザイナーの働き方はリモートと出社どちらがいい?

ユースケ:どちらがいいかは、前提として「自身の中で何を優先しているか」そして「何が会社規則か」によるものだと思います。どちらもメリット・デメリットありますし、そういうこともみんなわかっていた上でいると思います。

その上で話しますね。

僕は、可能なら出社というか外に出る時間を作ったほうがいいと思っています。特に都内や都心に在住なら。

世の中は目まぐるしく変わっていきます。街での新しい店舗出店や、イベント。そして、電車に乗るだけでトレンドや旬、1駅でも強制的に数分間拘束されることで、電車広告をしっかりと閲覧・分析できる時間があり、脳みそのトレーニングになります。旬のタレント、ファッション、使用フォント、配色、文字のジャンプ率など。

自分の好みで構成された部屋の空間だけと違い、外には客観的視点からの学びと情報が溢れかえっており、出ないのはもったいない。移動時間を学びと捉え、強制的にスタディできる時間であるとすると「毎日が無意識に学びになり、進化する余地で溢れている」と僕は考えます。

それ以外では、通勤時間に小説なども読んでました。もともと活字に興味があったのもありますが、自己啓発本と違い、小説だと言葉だけで登場人物のビジュアル想像ができる言語化がされていたり、人によって解釈の余地があり、ストーリーだけでなく作者の意図や他の人なら感想が違ったり、自身はどう感じたかなど、読み方次第でものすごい脳トレになります。言葉の言い回しや知らない単語や漢字の学びにもなりますね。

そういった意味で、僕は出社というか「外に出ること」をおすすめはしますが、最終的には十人十色であり、みんなそれぞれ何を優先し、何にエゴを貫くか、それが働き方の話なのかという、環境だけでなく自身の倫理観次第かなと思っています。

Q.デザイナーからディレクターになるには? ディレクターのやりがいは?

ユースケ:まず、デザイナーだろうがディレクターだろうが、エンジニアだろうが、営業だろうが、みんながデザインしていると僕は思っています。打ち合わせ段階から言葉のデザインが発生しているとか。

そして、正直ディレクターに興味をお持ちの場合は、ディレクターの会などでディレクターに聞いたほうがいいですね。プロジェクトで一緒のものを協業で作るのですが、どこが責任領域になるかが違います。好きでやる人もいれば、好きではないが得意だからやる人、などいろいろです。

僕らは職種を選択できる世の中で、自身のアドバンテージと向き合い、今のデザイナーを選択した側なので、デザイナーのやりがいは大いに語れますが、それ以外は本音で語れないのが現状です。

Q.古いシステムに合わせたデザインばかり作っていたので、見栄えの良さやトレンドのデザインなどは作ってきませんでした。そういった成果物の見栄えが悪いものはどのようなポートフォリオを作成し戦えば良いでしょうか

ユースケ:まず、ネガティブに捉えすぎです! 何のために作ってきたかに誇りも持ちましょう! 少なかれど依頼者・利用者がいて、誰かのためになってるものを作っています。

そして歴史と一緒ですが、古いシステム、基礎部分などを理解し学んだ上で、トレンドなど新しいことに挑戦する道を辿ります。

例でいうとピカソ。アートや天才で有名ですが、もともとは写実的でデッサンや古典的な絵を極めていた人です。その基盤があって自己の開放活動を行っていき、繰り返しチャレンジして評価された作品だけが残っている状況です。

これらを踏まえ、顧客とユーザー視点を主軸にした書き方をする。見た目だけの話は「ビジュアルデザイン」であり、デザインは「設計」であることを意識する。

その上で、パターン化してることに面白みを感じないのであれば、実務案件に+α仮説で「架空のB案」など、アップデートする場合のビジュアルを作成し、それにはトレンドを盛り込んで映させる工夫をしてみるとかどうですかね。

Q.定年退職後などクリエイターの方は何やっているのか? 若い方は、どう考えているのか? を聞いてみたいです。

ユースケ:定年後とかの未来はそこまで真面目に考えていないですね。あくまで僕は。

さきほどの質問でも触れましたが、3年で世の中は変わると言われています。数年前まで生成AIは一部の研究者のものという印象でしたが、今では誰もが日常的に使うツールになりつつあります。

ビジネス上、仮説・想起はした上で活動はしますが、実際数年先の未来は数年先にならないとわからない。

若い方は、身近やネット、発信力の強い方の意見をもとにイメージは持っていますが、目の前の作るモノをどうするかでいっぱいなので、まずは一人前になることだけを意識して活動している方が多いですね。これも僕の周りは。

今日時点で想像できることって今の技術レベルのことがほとんどで、常に目の前のやることに全力で向き合い、その中で不器用でも進化を進め、常に自身の中でStay goldであると思い続けられることを意識して生きています。

※Stay gold:自分の良さや信念を忘れないこと

生涯現役などの言葉もあるので、自身がどんな人生にしたいかどうなりたいか次第だと思います。生きる上での日常のノイズも違いますし、カルチャーも違うため、イチ意見として参考までに。

次回イベントについて

次回の「夜のお茶会」は、3月25日(水)20時を予定しています!

LIGのデザイナー・エンジニア・ディレクターが、20周年記念サイト制作の裏側をリアルに振り返ります。「この動き、もう少しこうしたい」「それやると重くなりそうで……」そんなやり取り、経験したことありませんか?

「やりたい」と「できる」のあいだでどこにラインを引いたのか、社内プロジェクトならではの難しさも含めてお話しします。周年サイトを眺めながら気軽に聞いていただける内容なので、ぜひお気軽にご参加ください!

こんな方におすすめです!

  • デザイナーとエンジニアの連携に悩んだことがある
  • 動きのあるサイト制作に興味がある
  • 実装を意識したデザイン力を身につけたい
  • 技術トレンドを踏まえて表現を考えたい
  • 今後のキャリアの方向性にヒントがほしい

▼イベント詳細・申し込みはこちら

キャリアに迷ったら、仲間と語り合う

「実績が多すぎて何を載せるべきかわからない」

そんなお悩みは、一人で抱え込んでいてもなかなか答えの出るものではありません。今回のイベントで語られたように、採用担当者が見ているのはビジュアルだけではなく、「考え方」や「プロセス」。そして何より、「この人と働きたい」と思わせる熱量です。

ポートフォリオは、あくまで対話のきっかけ。完璧を目指すよりも、まず見せて、フィードバックをもらって、改善していく。そのサイクルを回すことが、キャリアアップの近道かもしれません。

LIGエージェントでは、転職前のご相談からポートフォリオの添削まで、クリエイターのキャリアを一貫してサポートしています。転職を考えている方はもちろん、自分のキャリアを見つめ直したいという方も、ぜひご活用ください。

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ソフトウェア開発会社でシステムエンジニアとして7年間のキャリアを積んだあと、デジタルハリウッドSTUDIO by LIGでデザインを学び、インハウスデザイナーへと転身。生活関連情報サイトのオウンドメディア運営を経て、2025年10月にLIGへ参画。現在はSEOコンテンツ制作、マーケティング数値分析、イベント運営を中心に、マーケティング施策を推進している。

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