「ずっと同じような案件ばかりで、このままでいいのかな」
「今転職していいのか、まだ経験を積むべきなのか……」
そんな悩みを抱える中堅クリエイターたちが集まり、リアルな本音を語り合う場として開催された「夜のお茶会」。2025年10月、業界歴3〜10年目のクリエイター約70名がオンラインで集結しました。
- ▼イベント概要
- 主催:LIGエージェント(株式会社LIG)
対象:キャリアに悩む中堅クリエイター
デザイナーキャリアの停滞期、みんなはどうした?LIGのトークイベント開催!10/24(金)20時〜@オンライン
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LIGデザイナーと、キャリアの不安や停滞期の乗り越え方について率直に語り合いました。
お茶やお酒を片手に、リラックスした雰囲気の中で進行したこのイベント。画面越しではありましたが、チャットやアンケートには「まさに自分も同じことで悩んでいた」という共感の声が次々と寄せられ、熱量の高い時間となりました。
本記事では、その様子をレポート形式でお届けします。後半には次回ディレクターイベントの内容も少しだけご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
「次のステップに進みたいけど、自分のキャリアをどう打ち出せばいいのか悩む」
「多様な案件を経験してきたけれど、何を“武器”として伝えればいいのかわからない」
そんなモヤモヤを抱える中堅ディレクターのみなさんへ。LIGの現役ディレクターが、自身のポートフォリオを公開しながら、企業が本当に評価する実績の見せ方やキャリアの棚卸し術を語る「夜のお茶会」を開催します。
目次
イベントレポート:デザイナー3〜5年目の「キャリアの壁」を乗り越えるには?
登壇クリエイター
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株式会社LIG デザイナー なつ2014年に東京の制作会社にてキャリアをスタート。Webサイトデザイン・フロントエンド・ディレクションの経験を積みながら、制作会社を2社経てLIGへジョイン。現在はデザイナーとして様々なサイトのUI設計・デザイン制作をおこなう。 |
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株式会社LIG デザイナー せん2018年から事業会社のインハウスデザイナーとしてキャリアをスタート。制作会社・広告代理店を経て2024年1月にLIGへジョイン。現在はwebデザインの他、イラスト制作、アニメーション制作も行っている。 |
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※今回の内容は、あくまでLIGデザイナーの経験に基づく一意見です。
転職すべき?今の環境で頑張るべき?判断の分かれ道

イベントで盛り上がったテーマの一つが「転職のタイミング」についてでした。せんさんは事業会社で数年勤務したのち、スキルの幅をより広げたいと考え制作会社への転職を決意したそうです。
そんな経験から学んだ「転職を決める前に考えてみたいポイント」をお話しいただきました。
1. 自分の所属する組織に対して自分から働きかけをしてみたか?
- せん:いきなり転職を考える前に、まずは自分の思いや悩みを上長や組織に伝えてみるのが良いと思います。
1社目転職時の自分を振り返ると、自分のスキルや経験不足を環境のせいにしていた側面はあったかなと思います。仕事に対しての不満を組織のせいにして、すぐに転職を考えるのではなく、会社や上司と会話をしたり、自分のwillを伝える行動を起こしてみると別視点の収穫があるかもしれないですね。
2. 自分のやりたいことに対して自分のスキルセットは追いついているか?
- せん:「やりたい!」という意欲自体はとてもポジティブなものなんですが、それを達成できるスキルレベルに自分がいるかを客観的に確認してみても良いかもしれません。
例えば「UI設計の仕事がしたいです!」と主張しても、UI設計の経験が0の人にいきなり作業者としてお任せすることは難しいですよね。上司視点だと「あなたは今の仕事でもう少し下積みをして欲しいな」と考えられているケースもあると思うので、背伸びしすぎな主張をしていないか? ということは確認したほうが良いと思います。
とはいえ自分だけではなかなか客観視が難しいと思うので、社内の信頼できる人に「私がやりたいこと」「それを達成するのに今足りていない要素」を指摘してもらうのが近道かもしれないですね。
「とりあえず3年は働こう」という声は気にしなくていい
「とりあえず3年」というワードは転職市場でよく聞かれますが、お二人はこの考え方に縛られる必要はないと語ります。
- せん:「とりあえず3年は働こう」というワードは転職関連でよく耳にしますが、あまり気にしなくてもいいんじゃないかなと思います。私の周りのデザイナーでも、20代で複数社経験がある方も多いので。
勤続年数を基準にするのではなく、自分の目的基準で考えたほうが充実した時間になると思います。
- なつ:私の場合は、結婚や出産といったライフイベントが転職のきっかけになることが多かったので、何年いなきゃいけないという縛りを作ってしまうと、それはそれで苦しくなってしまうと思います。
その辺は柔軟に考えられる方が気楽というか、動きやすいかなっていう気はしますね。
特に30代に近づくにつれて、ライフイベントによって働き方を考え直す必要が出てくることもあると思います。「◯年は働かなければ」という固定観念に縛られすぎると、決断しにくくなってしまう場合もあるので、年数に縛られずに判断することをオススメします。
制作会社から制作会社へ転職する際、何を判断基準にすべき?
イベント当日、時間の都合で回答しきれなかった質問の中で、とくに関心が高かったのが「制作会社から制作会社への転職」についてでした。
- せん:制作会社に限らずですが、人に対しての「リスペクト」がある会社かどうかはひとつの判断材料にしても良いかもしれません。ここで言う「リスペクト」は単に優しい人が多いか、ではないです。
成長のために、時には厳しいフィードバックをくれる人がいるかどうか、役職問わず意見を受け止める文化があるかなど、組織の空気感として一緒に働いているメンバーへのリスペクトが根付いているかどうかを、自分の目でたしかめることをおすすめします。
最近はカジュアル面談や社員交流会を定期的に開催している会社も多いので、面接官となる社員だけでなく、自分と一緒に働く可能性のあるメンバーと内定前に交流を持ってみるのも良いと思います。
- なつ:私の場合は、20代の頃に制作会社でデザインや実装など、幅広くやっていたことが自分の強みだと感じていたので、会社が変わっても幅広く経験を積める環境に身を置きたいという思いから制作会社を選び続けていました。
あとは、性格的にも結構飽きっぽかったので(笑)、1つに特化するのが怖いというのも正直あったと思います。
次回イベントの見どころをご紹介!テーマは「ディレクターのポートフォリオ」
11月のお茶会は、中堅Webディレクター向けのキャリアテーマで開催します。
「経験はあるのに、どうアピールすればいいかわからない」
「次のキャリアに踏み出したいけれど、自分の強みを言語化できない」
──そんな悩みを抱える方にこそ聞いてほしい内容です。
今回は、「LIGの採用現場を知るディレクター」と、「実際にLIGへ入社したディレクター」が登壇。“どんなポートフォリオや経験が採用現場で評価されるのか”をリアルに語り合います。
▲3人の現役LIGディレクターが登壇!
見どころ①:実際に採用されたポートフォリオを大公開
登壇するのは、LIGのWebディレクターもっちーさん。実際にLIGへの採用につながったポートフォリオを、この日のために特別に公開します。
▲もっちーさんは制作過程を徹底的に可視化。「実績の見せ方」に悩む方のヒントになるはず!
▲スキルや興味分野を表現する「スキルマップ」もお見せします!
見どころ②:採用「する側」と「された側」、両者のリアルな視点
採用を担当したジョーさんと、採用されたもっちーさんが同席。実際のポートフォリオを見ながら、「どんな点が評価されたのか」を当時の視点で振り返ります。
「自分のこれまでの経験、どう伝えたら伝わる?」という悩みに、現場ならではのヒントが得られるはずです。
見どころ③:デザイン × マーケ、両領域のディレクター視点から学べる
デザイナーとしても経験豊富なちぐさんと、マーケティング領域に精通するジョーさん。異なる専門性を持つ2人が、作品の見せ方や自己PRの磨き方をアドバイスします。
ディレクターだけでなく、デザイナーにも通じる視点が満載です!
こんな方におすすめ!
- 制作会社や事業会社でディレクター経験を積んできた方
- 経験はあるけれど、強みの伝え方・見せ方に悩んでいる方
- ポートフォリオの構成や表現をブラッシュアップしたい方
次回のお茶会も、みなさんのご参加をお待ちしております! 仕事終わりにふらっと、お気軽にご参加ください。