「ディレクターのポートフォリオって、何を載せればいいの?」
「経験は積んできたけど、どうアピールすればいいかわからない……」
そんな悩みを抱える中堅Webディレクターたちが集まり、リアルな採用事例をもとに学ぶ場として開催されたのが「11月の夜のお茶会」です。
2025年11月20日、約70名のクリエイターがオンラインで参加。LIGの現役ディレクター3名をゲストに迎え、実際に採用につながったポートフォリオを大公開しながら「何が評価されたのか」を徹底解説しました。
- ▼イベント概要
- 主催:LIGエージェント(株式会社LIG)
対象:キャリアに悩む中堅クリエイター
ディレクターのポートフォリオ、何をどう見せる?LIGのトークイベント開催!11/20(木)20時〜@オンライン
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お茶やお酒を片手に、リラックスした雰囲気の中で進行したこのイベント。参加者からは「ポートフォリオ作りの参考にします!」という声が続々と寄せられ、熱量の高い時間となりました。
本記事では、特に反響が大きかった「ポートフォリオで見せるべきポイント」についてレポート形式でお届けします。
目次
登壇クリエイター
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ちぐ / プロジェクトマネージャー・UIUXデザイナー 印刷会社、包装紙メーカー、制作会社を経てLIGへ。15年以上のデザイナー経験を経て、現在はプロジェクトマネージャーとして活躍中。採用面接官としても多数の選考に携わっている。 |
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ジョー / Webディレクター・メディアコンサルタント総合広告会社でプランナーとして経験を積んだ後、LIGのメディアコンサルティングサービス立ち上げメンバーとして参画。マーケティング支援を中心に、企画からディレクションまで幅広く担当。採用面接官も務めており、今回の登壇者であるもっちーさんの選考も担当した。 |
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もっちー / Webディレクター 新卒で制作会社に入社し、UI/UX改善やSNS企画提案など幅広い経験を積む。2年目でLIGへ転職。入社時のポートフォリオが高く評価され、今回そのポートフォリオを特別公開。 |
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採用担当が重視する本当のポイント
イベントの中心となったのは、もっちーさんが実際にLIGの選考で使用したポートフォリオの解説です。
Notionで作られたそのポートフォリオは、シンプルながらも圧倒的な情報量で、書類選考をほぼ通過してきたそうです。

今回イベントで公開したもっちーさんのポートフォリオは、LIG Agentにご登録いただいた方限定で、面談時に実際にお見せすることができます。
「自分のポートフォリオと何が違うんだろう?」「もっと詳しく見てみたい!」という方は、ぜひ会員登録の上、面談にお越しください。
面接官としてもっちーさんのポートフォリオを見たジョーさんは、こう振り返ります。
ジョーさん:ディレクターの選考では、正直「騙されないぞ」という気持ちで見ています。
デザインが綺麗とか、数値が何倍になりましたとか、そういう華々しい実績よりも、そこに至るまでの過程やコミュニケーションの取り方が一番大事だと思っているんです。
もっちーさんのポートフォリオは、事前の書類審査の段階で、ここまでのものを出してくれたらもう落とす理由がないというか。ほぼ即決で通しましたね。
プロセスの可視化が評価された具体例
もっちーさんのポートフォリオの最大の特徴は、すべてのプロジェクトを「作業プロセス」に沿って説明している点です。

- ヒアリング段階でどんな課題を抽出したか
- ワイヤーフレーム作成時にどんな点を工夫したか
- Figmaでの情報設計で何を意識したか
- どのようにメンバーを巻き込んで進行したか
これらを1スライド1工程で、成果物の画像とポイント解説をセットで見せることで、面接官は「この人がどう動く人か」を具体的にイメージできたといいます。
ジョーさん:Figmaのキャプチャがあるだけで相当ありがたい。中身に何が書いてあるかはどうでも良くて、こういった情報のまとめ方やコミュニケーションの仕方ができる人なんだというのが分かるだけで、相当安心します。
ちぐさん:これだけの情報量を捌けるんだというのが、パッと分かる。面接中、「もし入ってくれたらこんな仕事任せられるな」ってイメージしながら会話ができるので採用担当としてはありがたいです。
「できないこと」を正直に書いたスキルマップの重要性
もう一つ、採用担当者たちが絶賛したのが「スキルマップ」というセクションです。
多くの方がツール名を表記して「〇年経験」「★5段階評価」とあくまでも自己評価をされますが、そこは指標とされないことが多いです。
そこでもっちーさんは基準の4軸を定めてスキルをマッピング。自分ができることとできないこと、そして成長したい領域を正直に可視化しました。

ちぐさん:正直な人柄が出てますよね。このスキルマップだけで20分語れます。「どんなことやりたいんですか?」「何が足りないと思ってるんですか?」って(笑)。
これは経験が短い人ほどやってほしい。自分に何が足りてないかを客観的に分析できているというのは、「うちの会社とマッチするな」「入社したらこの案件でこんな成長ができるな」というのが見えるので。
ジョーさん:「できます!」って言って入社しても、実際にできなかったら、お互い幸せじゃない。できないことをちゃんと言えるというのは、期待値のすり合わせをしっかりできるということ。ここの棚卸しの仕方は、僕も面接をしながらすごく参考にさせていただきました。
今日から実践できる3つのアクション

イベントの最後に、登壇者3名からそれぞれ「ポートフォリオ作成で大切にしてほしいこと」がシェアされました。
数より深さ
ちぐさん:何をやったかというアウトプット重視じゃなくて、たとえ一つ二つに絞ってでも、何が課題で、私は何を解決したんだというのをちゃんと語れるように棚卸しをすることが大切です。
書類審査って喋れないので、自分の代わりに喋ってくれるぐらいのポートフォリオを作り込むと良いと思います。
背景を説明できるように
ジョーさん:ディレクターって、成果物としてのアウトプットが一番大事ではありますが、就職目線で見ると、そこに至るまでの過程や背景をしっかり説明できることが大事だと考えています。
「すごいでしょう」じゃなくて、「こういった背景があるからこういったものにしたんです」と、理由をロジカルに語れるようになると良いですね。
作る過程を楽しむ
もっちーさん:ポートフォリオを作る過程を楽しむのも大事だと思っています。
サイトと同じで、情報をどこに置こうか、どう見せようかって考えるのは楽しいんです。しかも、自分を客観視できて、『やっぱディレクター向いてるよな』とか『こういうアピールできるんだ』っていう発見があって自信が湧いてくる。
誠実に作って誠実に振り返って、それをポートフォリオに落とし込むと、自分の思考の癖が企業に伝わるんじゃないかなと思います。
関連イベントのご案内:キャリアにお悩みのクリエイターのみなさんへ

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