こんにちは。テクニカルディレクターの山﨑です。
先日LIGの「海外研修制度」を使って、フィリピンにあるLIGの拠点・CODYオフィスに行ってきました。
私にとって海外へ行くのはこれが初めて。まともに英会話なんてしたことないので、出発前は「現地でうまくやっていけるか」と不安でいっぱいでした。しかし、現地で過ごすうちにその気持ちはすぐになくなり、想像以上に充実した2週間を過ごすことができました。
この記事では、研修中の様子や学んだことをまとめます。これから海外研修を考えている方や、海外で働くことに興味がある方の参考になれば嬉しいです!
目次
LIGで海外にチャレンジできる制度
LIGでは、グローバルな環境で働きたいメンバーのために、海外にチャレンジできるさまざまな機会を提供しています。
私が参加したのは「海外研修制度」で、会社経費でフィリピン・セブのCODYオフィスに2週間滞在し、研修を受けることができる制度でした。
- 「海外研修制度」の概要
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- 参加条件:TOEIC 600点以上の取得
- 期間:約2週間
- 費用:交通費・宿泊費・海外保険は会社負担
- 研修内容:個人の目標や課題に応じてカスタマイズ可能
研修内容は画一的なプログラムではなく、参加者それぞれのキャリア目標や学びたいことに合わせて自ら設計していきます。私の場合は、エンジニアではありませんが、テクニカルディレクションやブリッジ業務のスキルアップを目指して、Java学習を中心としたプログラムを組みました。
現在LIGでは、「海外チャレンジ制度」として、TOEIC 800点以上を取得すれば誰もがLIGの海外拠点・セブ勤務に挙手できる社内制度が用意されています。海外で働くことに興味があるという方は、こちらの制度を活用することができます。
▼実際に制度を活用した事例インタビューです。 「海外に行きたい」は本当に叶う?LIG海外チャレンジ制度でセブに渡った新卒二人の話
2週間の過ごし方
基本的に午前は4時間のJavaの講義、午後は4時間の通常業務というスケジュールで過ごしました。
Java研修
プログラミングの経験はほとんどない状態で臨んだ研修でしたが、実務でよく使われる基本的な文法からAPIを動かすところまでをエンジニアと1on1で学ばせていただきました!
課題が難しかったり、そもそも英語が理解できないこともありましたが、常に隣で質問に答えてもらえる手厚いサポートもあり、なんとか最後までやり遂げることができました。
通常業務
CODYのエンジニアとやりとりが多い案件にもともとアサインされていたこともあり、業務内容自体は日本とほぼ変わりませんでした。
ただ、いつもは画面越しにしか見ていなかったエンジニアが目の前にいる状況。
せっかくの機会なので、テキストでのコミュニケーションはできるだけ避けて、エンジニアと直接話しながら仕様を伝えたり、指示を出したりしていました。自分の英語レベルではテキストで伝えたほうが早いこともありましたが、みんな気軽に話しかけてくれるし、話しかけやすい雰囲気だったので、仕事がしやすかったです。
社内イベントにも参加
▲CODYオリンピック開会式の様子
イベント好きなメンバーが多いCODYでは、業務終了後や土日にさまざまなイベントが開催されます。私が滞在中には「CODYオリンピック」というゲーム大会が行われていて、週替わりでポーカーやトランプゲームなどの競技が楽しめます。私が参加した週は、屋内でeスポーツをしました。
4チーム制になっていて、それぞれのチームがオリジナルTシャツを作るくらいみんな本気です! 私は青チームとして参加し、チーム用のTシャツを購入しました(1,000円以下で買えました)。
仕事以外でもこうしたイベントを通じてメンバーと交流できたことで、より距離が縮まり、その後の業務でもコミュニケーションが取りやすくなりました。
日本オフィスとの違い
オフィス内がとにかく賑やかです!
隣の席との間隔が日本オフィスと比べて狭かったり、チームで集まってホワイトボードを使いながら会議しているところに、日本との違いを感じました。
MTG中の人が近くにいてもお構いなしなので、よく言えばワイワイ、悪く言えばガヤガヤしている、そんな雰囲気です。突然”Happy Birthday”の合唱が始まったり、たまに猫の鳴き声真似が聞こえてきたり、ピザパーティが始まったり……日本ではありえない光景でしたね。
CODYに限らず、スーパーの店員も歌いながらレジ打ちしていたりするので、セブでは当たり前のようです(笑)。
研修で得られたこと
2週間での技術力の向上は微々たるものだと思いますが、研修を通じてさまざまな変化がありました。
コミュニケーションに対する姿勢が変わった
「伝えようとする姿勢」の大切さを感じました。上手く言葉にできないけど伝えるしかない……常にそんな状況で、気づけば全身を使って話していました。CODYメンバーが理解しようとする姿勢でいてくれたおかげで、ようやく会話が成立していたように思います。
言葉の壁を越えられた一番の要因は、「自分から話しかける機会を増やしたこと」だったと思います。CODYメンバーからしてみれば、私は突然現れた知らない日本人。初日はかなり勇気が必要でしたが、チャンスがあればできるだけ話しかけるように心がけました。
あまりにも自分の英語が拙すぎて笑いが起こることもあり、少しずつ緊張がほぐれていきました。そうしているうちに、CODYメンバーからご飯やゲームに誘ってくれるようになり、英語への苦手意識を薄くさせてくれたように思います。
明確な意思表示を意識するようになった
現地での仕事を通して「自分の意見を持つこと」を意識するようになりました。仕事以外でも意見を求められることが多かったのですが、”空気を読む”とか”よしなに”といった曖昧な感覚が通じないので、その場で自分の考えを言葉にして伝える必要がありました。
最初はスピード重視で「Yes!!」って答えるようにしていたら、「やましょうってぜんぜんNoって言わないね」って心配されました。曖昧な表現は便利でつい使ってしまいがちですが、英語のドストレートに意見を言うスタイルも日本で活かしていきたいです。
MTGのファシリにも挑戦
帰国後は、デイリーで行っているCODYとのMTGのファシリテーションに挑戦しました。失敗してもフォローしてくれる先輩がいるという心の支えがあってこそですが、研修前は間違いなくできなかったと思います。
先輩の手を借りずに通訳できたときはかなり嬉しいですし、MTGが終わったあとにCODYメンバーからお褒めのDMが来たりして楽しかったです。
フィリピン生活(おまけ)
フィリピンでの生活は、想像よりもはるかに楽しかったです。口にするものはすべておいしくない、ぼったくりが多い、でかい虫がたくさんいる……みたいな、今となっては申し訳ないくらいひどい想像をしていたので、余計かもしれませんが。
お昼ご飯はこんな感じでした。1食200円くらいで食べれます。安すぎ。
休日はCodyのメンバーに誘われてアウティングに行ってきました!
初めて会う人がほとんどだったので最初は緊張しましたが、土地柄なのか全員フレンドリーで楽しむことができました。
海外研修の感想
結論、行って良かったです。
短期間ながらも、日本とはまったく異なる多様な価値観や働き方に触れることができ、視野がかなり広がる経験になりました。
「海外で働く」ことに対するイメージも研修前と研修後でかなり変わりました。海外で働くことは「特別なこと」ではなく、また挑戦したい選択肢のひとつとして身近に感じています。
言語の壁問題も生活環境問題もなんとかなったので、帰国して無事日本に着いたときが今までで一番自信に満ち溢れていた気がします。とはいえ、研修では技術的にも語学力的にも未熟さを痛感したので、研修に意味を持たせるためにも、グローバルで働くことを意識して、日々の仕事と学習に注力していきます!