半年間で学んだ、デザイナーを目指す人のための基本の心得

半年間で学んだ、デザイナーを目指す人のための基本の心得

Kobari Eriko

Kobari Eriko

こんにちは!デザイナーのこばりんです。

LIGに入社し、はや6か月が経ちました!
LIGで働くまではほぼ主婦の生活をしていました。そこから一転、はじめての会社勤め、はじめての制作会社……。

仕事やデザインをする上での常識やルールで、知らないことや分からないこともたくさんあり、この半年間でいろいろな失敗もありましたが、業務を通して先輩デザイナーから教わったこともたくさんあり、とても充実した日々を過ごしています。

先日、先輩デザイナーとお話しした際、デザイナーとして、もっと周りをみて行動しましょうというお話をしていただきました。

たしかに! 目の前の仕事に一杯いっぱいで、チーム全体や、会社全体を見ていないことに気づき、「もっとチームの役に立ちたい、会社や社会に貢献したい!」と思うようになりました。

そこで先輩から、頼りになる、いて欲しいと思われるデザイナーになるためのヒントを教えていただいたので、今回はこちらをご紹介したいと思います!

題して、『デザイナーを目指す人のための基本の心得』!

【マインド】【デザイン編】【それ以外の業務編】【最後に】の4つに分けてご紹介します!
一つづつ見てみましょう。

LIGのデザイナーが大切にしているマインド

ホスピタリティ精神を持とう!

先輩から教わったのは、デザイナーは『ホスピタリティ精神が大切』ということ。ホスピタリティとは、相手を思いやる、温かい心のことです。なぜデザイナーにホスピタリティ精神が大切なのでしょうか。

自分がとても忙しくて困っているときに、「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてもらえたら、とても助かるし、嬉しいですよね。相手への感謝の気持ちが生まれ、この人が困っているとき、自分も助けてあげたいと思えるようになります。

また、その人を直接助けてあげられなくても、誰かが困っているときに自分が助けてあげられれば、チームが好循環で成長していけます。

恩返しではなく、恩送りです。感謝のバトンを繋いでいくことで、より良いチームを作り、仕事もスムーズに行うことができます。

また、相手がクライアントなら、困りごとやして欲しいことを先回りして解決してあげれば、「なんて頼りになるんだ!次の仕事もお願いしよう!」と思っていただけるかもしれません。

ホスピタリティ精神を持って、相手に喜んでもらえることを先回りしておこなうことが、新しい仕事につながるし、仕事を円滑に進められる鍵なのです。

デザイン編

仕事は何より正確に!プロの自覚をもって納品前のチェックを!

入社してから、今までたくさんのミスをしてしまいました……。。アイキャッチの書き出しで端にスジが出てしまったり、余白ルールが守られていなかったり、中央揃えがずれていたり……。こうしたミスは先輩とのダブルチェックで提出前に修正していますが、同じことを繰り返さないように自分自身で工夫し始め、今ではミスもほぼなくなりました。

最終的にはお客様に納品するデザインです。プロとしての自覚を持って、指差し確認やチェック項目を目に見える場所に貼っておくなど、漏れのない最終チェックを徹底しましょう!

▼Webのアイキャッチ納品時のチェックポイント
◻始めに提供素材の把握
◻仕様書の内容をきちんと理解し指示を守る
◻塗り足しを必ず設定
◻余白ルールを守る
◻グリッドを意識する
◻カラーがRGBになっているか確認する
◻仕様書の内容と納品物が合っているか確認する

▼紙のデザイン納品時のチェックポイント
◻画像の解像度はA3サイズまでは300〜350dpi、それ以上は200dpi。(※制作物によります)
◻カラーはCMYKに設定
◻リンク切れがないか確認する

チェック項目がたくさんあり大変ですが、一発で納品できると修正作業分の時間が浮きますし、何より信頼へと繋がります!

ファイル名を管理して作業効率化&ミス予防」

また修正などで新しいデータを納品する場合は、バージョン管理できるファイル名をつけましょう。
おすすめのデータ名の付け方は以下の通りです。

データ名_日付(yymm) _01(同日に更新があれば数字を足す)

aiデータならこんな感じです。

〇〇〇〇_202030910_01.ai

クライアントがどのデザインデータが最新か分かるように、また昔のデータも確認できるように、最後に数字を足す仕様にして、区別できるようにしましょう!

デザインの意図を必ず添えよう!

デザインを提出する前には、意図を必ず文章に書き起こしましょう。そうすることで自分の頭の整理になるし、ディレクターもクライアントも提案したデザインの理解度が増し、採用されやすくなります。

デザインでは必ず、なぜ?の問いに答えられなければいけません。以前サイトの改修作業をおこなった際、本来ならば、元のデザインの余白ルールを踏襲して設定しなければいけないところ、余白ルールを無視して、感覚で余白を設定してしまったことがありました。

「なぜこの余白にしたのか」の問いに、「これくらいがちょうど良さそうだった」、というあまりにも無責任な私の発言……。これでは納得してもらえなくて当たり前ですよね(なぜ気づかなかったんだ……)。

色や形、配置など、デザインにはひとつひとつの要素に意味が必ずあります。その意味を説明できれば説得力のあるデザインにつながるので、必ずデザインの意図を文章化するようにしましょう!

気づく力を身につけよう!

印刷物のデザインをしていたとき、テキストはクライアント支給のもので、表記揺れや誤字脱字などがありました。

最終チェックはクライアント側が行うものと思っていたのですが、先輩から、「作業しているデザイナー側でしか気付けないこともある、だから表記揺れや誤字脱字もデザイナー側で修正してあげる」のだと教わりました。

相手がしてくれて嬉しいことを先回りして行う、そうすると、修正回数も減らせるし、クライアントにも喜んでもらえるし、一石二鳥です。まさに、ホスピタリティ精神ですね!

相手を思って行動することが、良好な人間関係を築き、仕事もスムーズに進行することを学びました。

スケジュールを意識して、納期を必ず厳守しよう!

以前初めてデザインの提案を任せていただいたときのこと。別件と並行してデザインを行なっていましたが、別件の方で小さなミスを連発して納品に時間がかかってしまい、デザインの提案を完成させることができなくなってしまいました。

また提案の方のスケジュールで、いつまでに何を仕上げておかなければいけないのか、ちゃんと把握できていなかったのも原因でした。

そのときは先輩が代わりに新しいデザインの提案をしてくださることになり、感謝の気持ちと猛省でかなり落ち込みました。

同じ過ちを繰り返さないためにも、納期から逆算して、スケジュール管理をしっかり行い、自分にお金が発生している自覚と責任を持って、仕事を完遂できるよう気を付けなければいけないと、心に誓った出来事でした……!

常日頃、インプットを欠かさない!

新人は先輩デザイナーたちより、圧倒的に技術や引き出しが足りません。それを補うために日々のインプットが大切です。

参考サイトで気になったサイトをスクラップしたり、Twitterで最新情報を読みに行ったり、自分の引き出しにストックを溜めておきましょう!

先輩からイメージ探しを頼まれた際、さっと出せたら頼りになりますよね! デザインの幅も広がるはずです。

私はこちらのインプット方法を行っています。

アウトプットもたくさんしよう!

頭で考えているだけでは何も生み出せません……! 手を動かして初めてインプットした自分のストックが役立ちます。

とにかく手を動かしましょう!

上長からは「先輩の10倍手を動かすくらいの気持ちで、頑張って追いつこう」と励まされました。
説明画像
アイキャッチを作る際など、フォントを色々試してみる、色味のパターンを出してみる、構成を変えてみる、などなど、これだけで何パターンも作れるし、雰囲気や印象も変わり、どれが一番しっくりくるか見えてくるはずです。

迷ったときは手を動かす! これが上達への近道です!

それ以外の業務

質問や提案は選択肢で!

説明画像
忙しい先輩に質問や提案をする時、あらかじめ答えを自分の方で用意しておきましょう! アンケートなど、テキストボックスの自由記入より、選択肢の方が答えやすいですよね。

考える労力と時間を使わせないことがポイントです。ホスピタリティ精神が試されます!

進行状況や質問事項は、見やすく表でまとめよう!

説明画像
相見積もりの進行状況を、先輩に報告したときのこと。初めはSlackでつらつらと現状報告してしまいました。まず文章を理解しなければならず、すぐに頭に入ってこない状態です。考える労力と時間を使わせてしまっていますね……。

先輩から、「スプレットシートなど、表にして報告してみてください」と提案してもらいました。スプレットシートとはGoogleの表計算アプリですが、質問事項をまとめたり、進行状況を確認できたり、状況確認するのにとても便利なアプリです。

実際スプレットシートでまとめた資料は自分でも見やすく、一覧で進捗が確認でき、とても便利だと気づきました。一覧でパッと確認したい事項があるときはぜひ活用してみましょう!

コピペできる文章をつくろう!

ディレクターにデザインの意図を伝える際は、クライアントにそのままコピペできる文章を書くようにしましょう。

ディレクターの向こう側にはクライアントがいます。クライアントを意識して、デザインの意図が伝わる、丁寧で分かりやすい文章を書くよう心がけましょう!

これはディレクターさんの時間の節約に繋がります。これもホスピタリティ精神ですね。気の利く愛されデザイナーになりましょう。

困りごとを見つけよう!

最近、ディレクターさんがFigmaのデザインデータの一覧をみて、同じ名前がたくさんあって、どの案件の、どのデザインなのか区別がつかないというご指摘をいただきました。

それにいち早く反応したのが先輩デザイナーです。先輩デザイナーから、どの案件のどのデザインなのかが分かるように、命名規則を提案してみてくださいと頼まれました。

こういう社内の困りごとに、さっと気付き対応できると、全体の仕事のしやすさに繋がります。社内の困りごとに目をむけるというのは、今まで全然できていなかったので、社内Slackやチームメンバーの状況を気に掛けられるよう、これから目を光らせていきます……!

自分から仕事を作ろう!

仕事を待つだけでなく、自分から先輩にアクションを起こしてみましょう!

先日忙しそうな先輩に、何かお手伝いできることはないか、声をかけてみました。そのとき時、提案資料の素材作成のお仕事をさせていただきました。

先輩が今どんな案件を行っていて、どんなデザインを作っているのかを垣間見ることができましたし、完成した提案資料の素材はとても喜んでもらえて嬉しかったです。

先輩はその素材をさらにブラッシュアップして、提案資料もものすごく素敵なものを作られていました! このクオリティが求められているんだと勉強になったし、このクオリティのものが作れるようにならなければという目標もできました!

自発的に行動することが、自分の成長にも繋がります。

いろんな方面から仕事を捉えよう!

仕事に対して、いろんな方面から興味を持ってみましょう!

お問い合わせがどこからきているのか、どんな仕事の依頼が多いのか、LIGのどこに興味を持ってもらえたのか、予算はいくらなのか……。問い合わせいただいた情報をチェックすることも重要です。

例えば予算なら、自分がどれくらいでその仕事を完成させなければいけないのか、予算内でできるデザインを考えなければなど、意識しながら仕事をすることに繋がるし、ゆくゆくは自分で予算が組めるようになります。

最高のパフォーマンスを出せるように、ぜひいろんなことに興味を持って日々のタスクをこなせるといいですね!

最後に

目標を持とう!

最後に目標です。これがデザイナーの最重要項目です。

最近は目標がなく、フワフワした不安な気持ちだったので、自分がやってみたい仕事や作ってみたいサイトを集めてみました。ビジュアルで集めると、自分が仕事で取り組みたい方向性やジャンルが明確になってきて、やるべき行動が見えてきました。

仕事は人生と深く関わり合っています。目標を持って、自分の人生を豊かにしていきたいですね!

まとめ

ここまでご紹介しましたが、私もまだ全然できていないことばかりです……!!自分の胸に心得を刻みつつ、行動あるのみです!!

デザイナーとして成長したい、頼られる人材になりたい! 社会にもっと貢献したいと思っている新人デザイナーさんのヒントになれば嬉しいです。基本を制して、頼られる愛されデザイナーを目指して頑張りましょう!!

デザインを学びたい人はスクールもおすすめ!

Webデザインは自分ひとりで学ぶことも無理ではありませんが、頼れるプロと一緒に学ぶとより確実に実力を身につけられます。

LIGが運営するWebデザインスクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称:デジLIG)」では、プロ基準のスクールとして、現場とコラボした実践的なカリキュラムを展開しています。

私もデジLIGを卒業し、LIGに入社しました。気になる人はぜひ相談会を予約してみてください!

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美術大学の立体系デザイン学科卒業後、フリーランスで地域で活動されている方たちのロゴやフライヤーのザインを行う。デザインの力で地域を盛り上げていきたいという想いがあり、地方創生やブランディングに興味がある。

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