スクール卒業生に聞く!「未経験だった私たちがWebデザイナーになるまで」イベントレポート

スクール卒業生に聞く!「未経験だった私たちがWebデザイナーになるまで」イベントレポート

Shota Utsunomiya

Shota Utsunomiya

こんにちは。Webクリエイタースクール「デジLIG」運営スタッフのショウタです!

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・北千住・町田・川崎・大宮にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

デジLIGの受講生には、未経験からWebデザイナーに転職したい方も多く、どのように転職活動をするのか相談を受けることが多くあります。本当に未経験からデザイナーとして転職できるのか、不安になる方も少なくありません。

そこでデジLIGの卒業生であり、無事に転職活動を成功させ、現役Webデザイナーとして活躍する2名に話を聞く座談会を開催しました。イベントでは、お二人がデジLIGに通うことを決めたきっかけや、転職活動のリアルな様子について語っていただいたので、その内容を紹介します。

Webデザイナー  尾形紗智子さん【STUDIO池袋 2021年11月生/Webデザインベーシック講座+集中講座+卒制】
文系大学卒業後に、未経験ながらにシステムエンジニアとして就職。バックエンドに近しい領域で4年ほど働いた後、好きなことを仕事にしたいと思い、退職してデジLIGにて学習を開始。2023年1月よりWeb制作会社にてデザイナーとして働いている。(@LsIaGchi
Webデザイナー 菅野友香さん【STUDIO上野 2022年2月生/Webデザイナー専攻】
新卒でアパレル関連の会社に入社し接客職を経験。その後好きなことを仕事にしたいと決意し、Webデザインを勉強するためデジLIGに入学。卒業制作で作成したイラストレーターSHIZUKAさんのWebサイトがTwitterで話題となる。(@yukalqqqozlz

デジLIGに入学した理由

ーはじめにお二人のキャリアとWebデザイナーを目指したきっかけを聞かせてください。

尾形:私は新卒でSEとしてキャリアをスタートしました。もともとデザインが好きだったのでフロントエンドに興味があったんですが、徐々にバックエンドの開発が増えてきてしまって。入社4年目にキャリアのことを考えた際、ITの仕事とデザインを組み合わせてWebデザイナーになろうと決心しました。

実は入社1年目にも、同じようにWebデザイナーになろうと思ってスクールに通ったことがあるんですが、カリキュラム内容が合わなくて途中で挫折してしまったんですよね。デジLIGはカリキュラム内容が学びたいことに合いそうだったのと、校舎にも通えて、現役デザイナーからの作品を添削してもらえる環境が良いなと思ったので、入学しました。

菅野:私は就職活動の際に「人生の大半を仕事に費やすのだから、好きなことを仕事にしたい」と思ってアパレル会社に入社しました。服が好きだったので、服に関わる仕事なら頑張れると思っていたんです。当初は販売として働いていましたが、キャリアの選択肢としてあったのは企画やEC担当といったポジションで、残念ながらどれも「やりたい」と思えませんでした。服は好きだけど、仕事自体は好きになれなくて。

その経験から「何が好きかではなく、何をするのが好きかが重要」だと気づいて、「自分は何をするのが好きなのか」を自己分析してみました。そのときに思い出したのが、幼い頃からPCでデザインをしていたこと、個人でブログを作ってデザインをカスタマイズしたり、フォトショップで好きなアイドルの待ち受けを作ったりしていたことでした。

そこでWebデザイナーになろうと思った私は、デジLIGで学ぼうと決意しました。

ー数あるスクールの中から、なぜデジLIGを選んだのですか。

菅野:尾形さんと同じく、校舎に通えるからです。オンラインの授業ではモチベーションが続かないと思っていたので、実際に通えるほうがいいと思って。

また、説明会に行ったときに、親身に話を聞いてくれたのも入学を決めた大きな理由です。「今はこんな仕事をしているけど、将来はWebデザイナーとしてこういうふうに働きたい」という話を真剣に聞いてくれて。それが嬉しくて「ここなら頑張れる」と思い入学を決めました。

デジLIGでの学び方

ーデジLIGに入学してから、どのようなスタイルで学んでいたのか聞かせてください。

尾形:私はもともとコーディングをしていたので、デザインだけの3ヶ月コースを受講しました。入学前に会社も辞めてフルコミットすると決めていたので、毎日校舎に通って動画を見ながらカリキュラムを進めました。早く課題を終わらせて自主制作に取り掛かり、いち早くポートフォリオを作るのが最初の目標でしたね。

実際に最初の1ヶ月でカリキュラムの動画はすべて見終わり、そこからは自分で課題を設定しながらトレーナーの方にフィードバックをもらうのを繰り返しました。特に意識していたのは、得意分野を伸ばすよりも苦手な分野をなくすこと。とにかく数をこなして、カリキュラムで設定されていた3~4倍の量のデザインを制作しました。

ー数をこなすために、どのようにスケジュールを組んでいましたか。

尾形:月初に「今月はLPを1つ、バナーを3つ作る」と課題を設定したら、あとは「LPは2週間ぐらいかかるから、バナーは3日で作らないとな」とざっくりスケジュールしていました。

ただし、デイリーで細かくタスクを決めてしまうと達成できなかったときにつらくなるので、ざっくりスケジューリングするのがポイントです。「今日は少しゆっくりだったから、明日は頑張ろう」というふうに余裕を持たせてスケジュールを組んでいました。

ーデジLIGのトレーナーの印象も聞かせてください。

尾形:はっきりフィードバックを言ってもらえるので安心しました。自分がダサいと自覚していたものに対して、はっきりと「これはダサいね」と言ってくれたトレーナーさんは信用できると思いました。あまり優しく言われると不安に思ってしまうので、はっきり言ってくれる方に積極的にフィードバックをもらいにいくようになりました。

ダサいと言われて平気なわけではありませんが、トレーナーさんはどうすれば良くなるのか時間をかけて教えてくれるので、とてもありがたかったです。現役のデザイナーだからなのか、職場の先輩に相談しにいくような感覚でした。

ー菅野さんはどのように勉強していたのでしょうか。

菅野:私は尾形さんと違って仕事を続けながら通っていたので、就業後や週末の時間を使ってカリキュラムを進めていきました。週の頭に「いつまでにどこまで終わらせるか」ゴールを決めて、ゴールから逆算して日々のタスクをスケジュールに落とし込んでいきました。

特に意識していたのは、中間課題までとにかく早く終わらせること。トレーナーさんに見てもらえる期間が限られているので、なるべくカリキュラム中にいっぱい制作してフィードバックをもらえるよう頑張りました。

ーお仕事を続けながら、どのように勉強時間を確保していたのか教えてください。

菅野:退勤後や週末の時間を使って勉強していました。私は夜型なので、4時ぐらいまで勉強することも多くて。あとは休日に遊びに行く予定の前後の時間を使うなどして「今日はこれを絶対に終わらせる」と決めて時間を捻出していましたね。

睡眠時間を削るのを推奨するわけではありませんが、自分が決めたスケジュールにコミットすることが大事だと思います。

ー実際にデジLIGに通ってみて、いいと思ったことはありますか?

菅野:Twitterでいろんな人とつながって、自分の作ったものを見てもらえたのはモチベーションになりました。最初は他の人の作品を見て怖気づいていたんですが、勇気を出して自分の作品を見てもらったら、いろんな繋がりができて。

Twitterでつながった人がスタジオにいると思うと、自分も頑張ろうと思えました。一人でパソコンに向き合っている時間が多いので、同じ立場で頑張っている仲間がいることが心強かったです。

転職活動の進め方

ー未経験からの転職活動をどのように進めたか聞かせてください。

菅野:私は本格的に転職活動を始める前から「URAGAWA」というギャラリーサイトで「この会社は〇〇の系統だな」「この会社はこういうところが強いな」という分析をしていました。おかげで行きたいと思う会社を見つけられたんですが、そのほとんどが未経験者の募集をしていなくて。

ポートフォリオができて本格的に転職活動を始めた私は、諦めきれず未経験者を募集していない2社に直接連絡を取りました。。「未経験なのですがスクールに通ってポートフォリオを作ったので、よかったら見てもらえませんか」と。しかし、2社とも断られて。

その後は、ジャンルに偏りのない会社を探して、2社から内定をもらったので、その内の1社で働いています。

ー尾形さんはいかがですか?

尾形:私もポートフォリオを作ってから転職活動を始めて、最初はデジハリが主催しているクリエイターズオーディションという企業とのマッチングイベントに参加しました。企業の担当者へプレゼンをして、何社かとお話させていただいたのですが、業務内容や勤務地などが希望と合わず、選考には進みませんでした。

その後も何社か応募したんですが、未経験のデザイナーよりも経験のあるエンジニアやディレクターとして誘われることも多くありました。そのうち「デザイナーとして就職するのは無理だから、ディレクターで就職しようかな」とも考えたこともあったんですが、「後悔して同じことを繰り返すだけだ」と思ったので、デザイナーにこだわることにしたんです。

その後はエージェントに登録したり、Wantedlyでカジュアル面談をたくさんして、今の会社に就職できました。5ヶ月くらい転職活動をしていたので、けっこう苦労しましたね。

ーお二人とも全く別の経験をしていたのですね。転職活動をしているときに意識していたことがあれば教えてください。

尾形:転職活動の途中から職務経歴書の重要性に気づきました。最初は前職の経験しか書いていなかったので、デザイナーとしての可能性を全く感じてもらえていなかったんです。エンジニアやディレクターとして誘われたのも、それが原因だと思います。

デザイナーとしての実績はなくても「こういうところを大事にしてデザインを勉強しています」と書くようにしただけで、少しだけ書類が通りやすくなりました。加えて「どうしてもデザイナーになりたい」と思い続けることも重要ですね。私も一度はあきらめかけたんですが、数年後に後悔したくないと思えたことで転職活動を続けられました。

ー菅野さんはいかがですか?

菅野:私は会社選びをこだわりました。たとえば、私は興味の幅が広く、いろんなジャンルの案件に携わりたいと思ったので、ジャンルが偏っていない会社を探しました。ギャラリーサイトでいろんな会社を見ながら、自分がやりたい仕事ができそうな会社を探すのが大事だと思います。

また、「早くメインで仕事をさせてもらえる会社」かどうかも重要視しました。未経験なのでアシスタントから始まるのは覚悟していましたが、最短でメインの仕事にチャレンジさせてくれる会社に入りたくて。

あとは人ですね。今の会社は最初の面接で、雑談も含めて3時間も話してしまって。こんなに気兼ねなく話せるなら、楽しく働けるだろうと思いました。一緒に働く人たちとの相性はとても大事だと思います。

ポートフォリオの作り方

ーお二人ともポートフォリオを作ってから転職活動をスタートしていますが、ポートフォリオを作る際に意識していたことがあれば聞かせてください。

尾形:私は量にこだわっていました。一つひとつの質にこだわるのもいいと思いますが、とにかくやる気を前面に押しだしたくて。スキルがないのはわかっていたので、とにかく量を作って熱意を見せようと思っていました。

また、採用担当者の方が欲しい情報にたどりつけるように、構成はよく考えました。企業の採用担当の方も忙しいなかで、一つひとつ細かく見れないと思ったので。量を作ることと、構成づくりは最初から意識していました。

ー菅野さんはいかがでしたか?

菅野:私は逆に質を重視していました。自分が納得して人に見せられるものを厳選していたので、最終的に作品は6つしか載せませんでしたね。

構成については、自分がどんな人間か伝えられることを意識していました。そのために自己分析には時間をかけましたね。自分がどんな人間で、どんなスタイルが好きで、どんな仕事をしたいのか。それをどういう構成や見た目にすれば伝えられるか考えて作っていきました。

ーお二人のポートフォリオを見ると、それぞれの個性が伝わってきますよね。どのように自己分析をしていたのかも教えて下さい。

菅野:「私はなんでデザイナーになりたいのか」「どんなデザインが好きなのか」から考え始めました。自分の好きなデザインを集めてきて、共通するものを探したうえで、なぜそういうデザインが好きなんだろうと深掘りしていきましたね。

尾形:私も最初は同じようにやっていたんですが、やればやるほど自分がわからなくなって。結局、人に聞くようにしていました。家族や昔から仲のいい友達はもちろん、知り合って間もないデジLIGの受講生にも自分がどういう人間か聞いて周りました。

いろんな人の意見をかき集めて、それを抽出して自己分析していきましたね。

今の働き方

ーお二人ともデザイナーとして働いていますが、今の仕事について聞かせてください。

尾形:私は主に不動産のサイトを作っている会社に入社して約2ヶ月が経ちます。不動産業界は特殊なルールが多いので、入社直後に研修がしっかりあり、業界のルールやデザインの仕方を学びました。

そのあとは先輩のメンターがついて、適正を見ながら先輩のアシスタントをしていました。今は先輩が作ったトップページに対して、その下層ページを作る仕事をしています。

ー菅野さんはいかがですか?

菅野:私は少し特殊だと思いますが、最初からメインで案件を任せてもらえました。入社1週間のタイミングで、ちょうどコスメの案件が入ったのでアサインしてもらえて。企画からはじめて、資料づくりから提案までさせてもらいました。

今はそのプロジェクトのデザインをしていて、ブラッシュアップしている段階です。他にもフードや漫画など、違う案件の企画などもさせてもらっています。入社3~4ヶ月で3件のプロジェクトを担当しています。

ー未経験で入社したのにすごいですね。

菅野:他の会社さんではそんなことはできないと思うので、とても運がよかったと思っています。企画・提案から担当させてもらえるのはとてもいい経験で、デザイン前の段階からディレクターさんと一緒に考えられるのはとても楽しいです。

ジャンルも幅広く担当させてもらえて、入社前に希望していた仕事ができています。

ー実際にデザイナーとして働いてみて、どんなスキルが必要だと思ったか聞かせてください。

菅野:クライアントに提案する難しさを痛感していますね。自分のデザインを言葉で説明するのが思っていた以上に難しくて。特にクライアントはデザインの経験も知見もないので、プロである私たちが、どういう意図でこういうデザインにしているのか細かく説明して説得しなけれなりません。

あとはマルチタスクですね。スクール在籍時のように一つずつ課題が与えられるのではなく、同時にいくつものタスクをこなさなければならないので、より高いスケジューリング能力が必要になりました。

ー尾形さんも、デザイン以外で必要になるスキルはありましたか?

尾形:スケジューリング能力に近いですけど、納期に対する意識はより強くなりましたね。仕事には必ず納期があって、納期が来てしまうと自分が納得していなくても先輩が手直しして出さなければいけません。いかにクオリティを保ちながら納期まで終わらせるか、スピードを強く意識しています。

これからスクールでデザインを習う方は、在学中から納期を意識して進める習慣を身に付けたほうがいいと思います。

ー最後に未経験からWebデザイナーになろうとしている方にメッセージをお願いします。

尾形:根性論みたいになってしまいますが、どうしてもWebデザイナーになりたいという強い気持ちを持ち続けることが大事だと思います。私はうまくデザインができなくてつらかったり、周りの人と比べて諦めかけたりしたときもあったんですが、最後は「デザイナーになりたい」という気持ちがあったからこそ続けられました。

つらくなったときは「なぜデザイナーになりたいと思ったのか」スクールに入学した気持ちを思い返してみてください。その気持ちを忘れなければ、つらくてもコツコツ勉強を続けられますし、いつかはデザイナーとして働けると思います。

菅野:インプットとアウトプットを毎日継続することが大事だと思います。Webデザイナーとしての学びは、働き始めても終わりはありません。継続して学び続けられることは、転職してからの大きな武器になるはずです。

手軽に始められるものだと、毎朝ギャラリーサイトを見てレビューをすること。好きなサイトを見つけて、なぜそれがいいと思ったのか頭の中で整理して言語化してみるといいと思います。少しの時間でできることなので、ぜひ試してみてください。

さいごに

キャリアの異なる2人がWebデザイナーになっていくお話はとてもリアルで、同時に「Webデザイナーになりたい」という情熱を感じました。

尾形さんが苦労しながらも転職活動を続けたプロセスや、菅野さんが働きながら学んだ経験は、なかなか聞けない“リアル”を知ることができる貴重な時間だったと思います。

デジLIGでは定期的にWebデザインを勉強中のみなさんに役立つ授業を開催しています。少しでも気になった方は、ぜひ個別説明会へお越しください!

 
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Shota Utsunomiya
Shota Utsunomiya Digital Education / School Adviser / 宇都宮 翔太

愛媛大学を卒業後、地元の印刷会社にて、法人営業としてデザイナーと連携してパンフレットやカタログ・Webサイトの企画提案や進行管理などを担当。自身も写真を趣味としており、クリエイティブな分野に携わっていきたいと思いLIGに入社。現在はDigital Education部にてクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の営業、運営企画、受講生のサポートを行う。

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