「学びたい」という好奇心が継続のカギ。リスキリングの実態調査

「学びたい」という好奇心が継続のカギ。リスキリングの実態調査

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは、WebクリエイタースクールデジLIG運営責任者の林です。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

2022年10月、岸田首相による「リスキリング支援に5年で1兆円」という宣言とともに一気に広まった「リスキリング」。リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」を意味します。

参考:経済産業省「リスキリングとは」

私たちが運営するスクール「デジLIG」受講生のほとんどは働きながらWebデザイン・動画編集を学んでおり、まさに “リスキリング中である” と言えます。そこで今回、学習中の受講生・卒業生79名にアンケートを実施。リスキリングの実態を調査しました。

「これから学び始めよう」と考えているみなさまにとって参考となれば幸いです。

調査結果サマリ

月30時間以上しっかりと学習に励んでいるリスキリング者の特徴は以下のとおりです。

  • 休日だけでなく平日夜も学習時間に充てている
  • 教材は分散させず、目の前のものに集中して取り組んでいる
  • 「目的を明確にすること」は当然ながら「自分自身で学習スケジュールを管理すること」も重視している
  • 心から学びたいテーマを選んでいる傾向がある

調査結果

Q.月の学習時間はどれくらいですか?(スクールでの学習を含む)

令和3年社会生活基本調査によると、日本人が「学習・自己啓発・訓練(学業以外)」にあてる時間は1日13分。月に換算すると6.5時間です。一方、リスキリング中のアンケート回答者における学習時間は「30時間以上」が34.2%ともっとも多い結果になりました。

新しいスキルを習得するためには、当然ながら「一定の学習時間を投下すること」は欠かせません。今回はアンケート回答者のなかでも「月に30時間以上学習している」人たちとそうでない人たちの結果を比べることで、スキル習得のコツを紐解きます。

Q.いつ学習していますか?

学習の時間帯については、「休日」に多くの票が集まりました。また、月30時間以上勉強している人は「平日夜」の時間帯も有効活用していると言えます。

Q.スクール以外で行なっている学習を教えてください。

スクール以外で行なっている学習方法としては「書籍での学習」が多く挙がりました。ただ意外にも、月30時間以上学んでいる人の40.7%は「スクール以外の学習は行なっていない」と回答しています。教材を分散させることなく、目の前のカリキュラムに集中していることがわかります。

Q.学習にかけた費用はいくらですか?(スクール費を含む)

▼月30時間未満

 ▼月30時間以上

当校が30〜50万円の価格帯で学習の場を提供していることもあり、学習にかけた費用は「50万円以上」が過半数を超えています。また、左右の円グラフがほぼ同様であるとおり「長時間学んでいる人は投資額も大きい」という相関は見受けられませんでした。これは直前の回答を踏まえると納得できる結果です。

Q.新しいスキルを得るために大切なことはなんだと思いますか?

新しいスキルを得るために大切なことは、「目的・目標を明確にすること」にもっとも多く票が集まりました。30時間前後で比較すると、学習時間が長い人は「快適な学習環境を選ぶこと」より「自分自身で学習スケジュールを管理すること」を重視する傾向があると言えます。自分を律する気持ちが強いとも捉えられるでしょう。

Q.スクールに通うことを決めた(新しいスキルを得ようと決めた)理由を教えてください。

最後に、新しいスキルを得ようと決めた理由、すなわちリスキリングの目的を聞きました。当校が転職に強いWebクリエイタースクールということもあり、「転職やキャリアチェンジのため」を掲げた人が75%前後いらっしゃいます。

注目すべきポイントは、学習時間の長い人たちほど「純粋に学んでみたかったから」という回答に票が集まったこと。自分を律し、粛々と学習を続けられる人たちの共通点は「目的思考」の持ち主であるとともに、「純粋な好奇心」の持ち主であると言えるでしょう。

調査概要

アンケート対象 :リスキリング中のデジLIG受講生/卒業生
有効回答 :79名
回答期間 :2023年1月25日〜2月4日

総評

当調査を通して、「リスキリング」を効果的に行うために、多くの人が「目的・目標を明確にする」ことを強く意識していることがわかりました。また、多くの時間を学習に充てることができている方は、自身が「純粋に学びたいもの」を学んでいる傾向があり、さらには「学習時間・環境の計画性」をしっかりと持つことで、時間を有効活用しながらリスキリングを実践しています。

これから何かを学ぼうと考えられている方も、ただ「需要が多い領域」だから選ぶのではなく「自身が心から学びたいと思う分野」を選ぶこと、そして「没頭しやすくなる学習環境」を構築することを実践いただければ、時間やコストに対して良い投資対効果を得られるのではないかと思います。

さいごに

当校に通っている受講生の多くは「昔デザイン/動画編集が好きだったけど、それが仕事になるとは思っていなかった」と、まったく別の就職先に進んでいた方々です。こうしたみなさんは、いざ自分のこれからのキャリアを考えたときに “好きなテーマ” に立ち返っているからこそ、意欲的に学習を進められているのだと思います。

リスキリングは、あくまで自分自身の人生を豊かにするための手段です。学習そのものが目的にならないよう、ぜひ自分にあったテーマを選んでみてくださいね。

また、「デザイン」「動画編集」に少しでもピンときた方がいらっしゃれば、ぜひ気軽に個別説明会へお越しください!

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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