「映像制作会社に聞く!映像クリエイターの働き方・採用のリアル」イベントレポート

「映像制作会社に聞く!映像クリエイターの働き方・採用のリアル」イベントレポート

Jumpei Hayashi

Jumpei Hayashi

こんにちは! Webクリエイタースクール・デジLIG運営スタッフの林です。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

昨今需要が高まる映像制作業界。映像クリエイターを目指す人も多いですが、実際の現場ではどんな職種があり、どんな役割で活躍しているのでしょうか。

今回は、映像制作会社・株式会社エレファントストーンのマネージャー・山部哲也さんに、映像クリエイターの働き方や、採用のリアルな事情などを伺いました。

会社紹介

株式会社エレファントストーンとは
「象る、磨く、輝かせる。 MAKE YOUR HEART SHINE.」をコーポレートスローガンに掲げ、映像を通じて人や企業、街の誇りを創るプライディングカンパニーです。現在は渋谷区を拠点に、映像制作・広告運用をメイン事業として、クライアントの想いに寄り添った映像づくり、広告運用で映像制作業界に貢献。

ゲスト紹介


株式会社エレファントストーン ディレクター/マネージャー
山部哲也さん
鳥取県鳥取市生まれ。2007年上京し、東放学園映画専門学校に入学。卒業後、フリーランスとして活動。Web映像やMVを中心に映像制作を行う。その後、2016年に株式会社エレファントストーン入社。TVCM、WEBCM、企業ブランディング映像など様々なジャンルの作品を制作。現在はマネージメント業務を中心に活動している2児の父。

モデレーター紹介

株式会社LIG Digital Education部 林隼平日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在はマネージャーとしてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

※本記事は、2022年11月24日(木)におこなわれたトークイベントのレポートです。

急拡大する映像市場。「1分の映像でテキスト180万文字の情報量を伝えられる」

林:山部さんからお話を伺う前に、みなさんは「映像」と聞いてどんなものを思い浮かべますか? テレビをはじめ、WebサイトやYouTube、TikTok・InstagramなどのSNS、LIVEストリーミングやタクシー広告、電車内の広告など、いろいろなところで映像を目にしますよね。

出典:図表2 媒体別広告費<2019年~2021年>|2021年 日本の広告費

広告の目的で使われることも多い映像ですが、今、広告市場はかなり大きく変化しています。以前はテレビやラジオ、新聞や雑誌といったマスメディアが日本で使われる広告費の中心でしたが、ついに2021年、インターネットの広告費がそれを上回りました。

出典:動画広告市場規模推測・予測<広告商品別>(2020-2025年)|サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表

サイバーエージェントが公開している調査データによると、映像市場の推移は明らかに右肩上がりで需要が拡大傾向であることが見て取れます。

山部さんは、映像の需要が拡大している理由や映像の魅力について、どのようにお考えですか?

山部:まず、情報が溢れる現代において、限られた時間で多くの情報を伝えられるのが需要が高まっている理由だと思います。

アメリカの調査会社、Forrester Researchの研究結果によると、1分間の映像から伝わる情報は文字に換算して、180万文字。Webページにすると3,600ページに相当すると言われています。

BGMやナレーションなども使いながらストーリー仕立てでエモーショナルに物事を伝えられるところも映像の魅力ですよね。ネット媒体なら、共感した人が共有もしたくなり、さらに拡散していく。映像は広告媒体としてとても優秀なコンテンツだと思います。

林:これだけ需要が伸びているなか、映像クリエイターの人材は足りているのでしょうか?

山部:正直なところ、まったく足りていないですね。弊社も常に人が足りていない状況です……。

映像クリエイターの働き方。役割や仕事の実情とは?

林:現時点で人が足りていない映像業界。興味を持つ人も多い一方で、実際のところ、どんな人がどんな仕事をしているのかわかりづらい面もあると思います。

そこで、ここからは現役で映像制作会社で活躍する山部さんに、みなさんが抱く疑問を一問一答形式でお聞きしていきます。

Q1:そもそも映像制作会社ってどんな仕事をするんですか?

山部:シンプルに、クライアントが作りたい映像を作ることが私たちの仕事です。映像をどんな媒体で誰に向けて届けるのか、クライアントの課題を映像で解決します。

一つの映像を制作するために、次のような役割の人たちが関わり、共同でプロジェクトを進めていきます。

  • プロデューサー・・・クライアントの一番近くで制作全体を統括する立場です。クライアントとディレクターの間に立ち、予算管理・予算交渉、進捗管理や品質管理などを行います。また、新規/既存顧客への営業活動なども行います。
  • ディレクター・・・映像制作の全工程に関わるクリエイティブの責任者。クライアントからの要望をヒアリングして、それを絵コンテや企画書に落とし込むところからスタートし、キャストのアサインや指示出し、クオリティチェックと、納品まで一貫して携わります。
  • エディター・・・撮影した映像などをの素材を使って映像編集をしていく編集者。主にAdobeのPremiere ProやAfter Effectsなどのソフトを使って映像を編集します。また、3Dやアニメーション作成など、高度な編集技術を駆使して映像を仕上げていきます。
  • 技術・・・映像制作では、撮影部・照明部・録音部の三部署を中心にした技術スタッフも欠かせません。そのほか、ヘアメイクやスタイリスト、小道具などが入る場合もあります。

林:一本の映像を制作するために、かなり多くの人が関わるのですね。デジLIGの受講生さんも含め、映像制作を勉強しているときは1人で取り組む機会が多いですが、実際の現場ではチームプレイということを知っておいていただければと思います。

Q2:働いていて、しんどいなと思うときは?

山部:しんどいことがない仕事があれば逆に聞きたいくらいです(笑)……もちろん大変なときもあります。

私は編集をするのが大好きなので、遅い時間まで編集をするのが嫌ということはまったくないです。

クライアントに企画を提案してうまくいかないときや、要望に応えられないときはしんどいですね。提案の段階でOKが出たものの、撮影や編集が終わって試写の段階で「ちょっと違います」となってしまうこともごく稀にあって……。

映像制作はたった数分の映像でもとても工数がかかるので、それらが水の泡になってしまわないように、事前のすり合わせから慎重に進めていきます。

Q3:正直なところ……家に帰れていますか?

山部:他社はわかりませんが、弊社の場合は徹夜はほぼゼロですね。

繁忙期は帰りが終電近くなることはありますが、一週間家に帰れないみたいなことは絶対にないです。全社的に社員一人ひとりの業務状況を集計し、どんな仕事で時間がかかっているのかを把握して業務改善につなげています。

労働基準法も変わり、クリエイティブ業界全体がホワイトになりつつあると思います。

Q4:映像制作会社での仕事のやりがいとは?

山部:2つあって、1つはシンプルにいい作品ができたときです。クライアントや一般の方から「面白かったです」「感動しました」などのリアクションをもらえたときは本当に嬉しいです。

もう1つは、自分たちが作った作品を日常で見かけたとき。フロンターレさんのスタジアムに足を運んだとき、大勢のサポーターが映像を見て歓声を上げている光景を目の当たりにして、言葉にならない感情が湧き上がりました。

「自分はこんなに人を感動させる仕事ができるんだ」と、自分自身を褒めたくなるというか……クリエイター冥利に尽きる瞬間がたくさんあります。

映像制作会社マネージャーが考える映像クリエイター採用のリアル

林:山部さんはマネージャーという立場で、採用活動にも関わっているそうですね。ここからは未来の映像クリエイターを目指す人が就職活動をするときに抱く不安や疑問について、企業側の目線でお答えください!

Q5:即戦力でないとダメ? 未経験でも入れますか?

山部:当然即戦力はありがたいですが、映像業界やクリエイターとしての経験がなくても入れます!

弊社の場合、会社のカルチャーやフィロソフィーにどこまで共感できるのかという点を重要視しています。

ちなみに未経験者の場合、一般的にはアシスタントディレクター(AD)から始まって下積みを経験しますが、弊社は少し違います。

アシスタントという役割は設けず、最初からディレクターとして入ってもらいます。先輩の仕事のサポートで撮影の許可申請やプロジェクトを進めるためのリサーチを覚えてもらったうえで、カメラマン1人とディレクターだけで進めるような小規模な案件から任せます。

そこから、目標をクリアするごとにディレクターとしてのグレードが上がり、担当する案件の規模も大きくなっていくという流れです。

Q6:30代以上から映像業界へのキャリアチェンジはできる?

山部:弊社の社員の年齢層は20代が6割と若手が中心ですが、業界全体で見ると30代以上の人も非常に多いです。現場では、映像業界での経験がなくても、長年のビジネスキャリアで培った感覚が武器になる場合もあります。

特にディレクターの場合、クライアントの伝えたいことを読み取り、それを技術担当者やエディターにわかりやすく伝えるコミュニケーション能力がある人は活躍しやすいです。

そのほか、弊社のようにマーケティングチームをもつ制作会社もありますので、市場を分析して戦略を立てるスキルや、顧客視点をもっている人も重宝されます。

Q7:採用で応募者のポートフォリオ・デモリールを見るとき、どんなところを評価しますか?

山部:僕の場合、次の3つのポイントで確認しています。

基本スキル

実写系なら、フレーミングや間の取り方、音の使い方、演出、デザイン面など、基本的な映像編集のスキル的な部分を確認します。

オリジナリティ

何かの映像を真似して作った作品は意外とすぐにわかり、目を惹きません。その人の独自性が感じられると印象に残りますし、「こういう案件に合いそう」という具体的なイメージをもつことができます。

クライアントワークの経験

これは必須ではありませんが、クライアントからの依頼で映像編集をした経験があると評価しやすいです。

クライアントワークでは、例えばインタビュー映像のように、一見すると地味な制作物もあります。

派手で個性溢れるデモリールのように、自分の表現したいことだけでなく、クライアントの意向に沿ってビジネスライクで真面目な作品を制作した実績があると、会社の即戦力になりそうだと期待できます。

Q8:映像制作会社に入るために必要なものとは?

山部:エディターはもちろん、ディレクターであっても最低限の映像編集スキルは必要になります。AdobeのPremiere ProやAfter Effectsが使えるとすごくいいですね。カラーグレーディングやCG作成ができるとさらに重宝されます。

また、入ったばかりのうちは制作指示を出したり、撮影のアポを取ったりするような泥臭い仕事から覚えていくことになります。そういったクリエイティブ以外の仕事も楽しめるマインドも重要なポイントです。

Q9:映像クリエイターの働き方として、フリーランスではなく会社に所属することの良さとは?

山部:僕自身もフリーランスだった時期があり、自分の経験から会社に所属する良さは大きく2つあると思います。

1つ目は早く成長できるということ。会社ではいろいろな人と関わって仕事をします。そのため、先輩のクリエイターやクライアントの担当者さんから直接フィードバックをもらえる機会が多く、1人ではできない経験が広がっていきます。

2つ目は大きい案件にチャレンジできるということ。

フリーランスとして個人の名前で仕事をする場合、大きな案件を受けるためにはある程度、実績を積む必要があります。会社に所属していると、年次が若くても大きいクライアントと付き合ったり、チャレンジできたりする機会が用意されていて、やりがいを感じやすいのではないでしょうか。

Q10:最後に、山部さんはどんな人と働きたいですか?

山部:クライアントや関わる人達の想いを想像できる人と一緒に働きたいですね。

弊社の行動指針に「想像力を、ホスピタリティにも活かそう。」という言葉があって、僕はこの言葉がすごく好きです。

現在、エレファントストーンでは映像クリエイターを絶賛採用中です。新卒も中途も積極的に採用していますので、私たちの想いに共感してくれる方はぜひ奮ってご応募ください!
 

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さいごに

山部さんのお話から、映像業界や制作会社のリアルな事情を知ることができました。

デジLIGでは、映像制作の基本的なスキルを一から学ぶことができます。3ヶ月でプロの動画クリエイターを目指すネット動画ディレクター専攻、アニメーションの表現力を強化するAfter Effect デザイン集中講座、実際のクライアントワークに挑戦するクライアントワーク実践講座をご用意しています。

映像クリエイターを目指したいと思っている方は、ぜひお気軽に無料個別説明会へお越しください!
 

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日本大学芸術学部卒業後、テレビ、ラジオ、Webメディア、プロスポーツイベント等、複数の媒体にてディレクター職を経験。2018年9月からLIGにセールスメンバーとして入社し、教育事業部に配属(現デジタルエデュケーション部)。自身がクリエイターを行なっていた経験を生かし、現在は部長としてWebクリエイタースクール事業「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の事業企画、運営を行い、クリエイター育成をミッションとしている。

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