こんにちは。Webクリエイタースクール「デジLIG」運営スタッフの天(@10TEN10TAN10)です!
- デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。デジLIGは上野・池袋・北千住・町田・川崎・大宮にて受講生を募集中。無料個別説明会は毎日開催中!
デジLIGには、さらなるステップアップを目指すクリエイターや、ゼロからクリエイティブ業界に飛び込もうと考える未経験者まで、さまざまな人がその門を叩きます。
今回は、デジLIG卒業生のなかで、現在はフリーランスの映像クリエイターとして活躍する高橋健太さんと、未経験からデジLIGで学習し、LIGにインハウスデザイナーとして入社したぱんちゃんの2人に、クリエイターの転職にまつわる話を伺いました。
フリーランス映像クリエイター 高橋健太さん東京モード学園卒業後、大手企業のWebデザイナーを経て独立。映像、3DCGに特化したクリエイターチームを統括し、CMやMVなどの映像制作全般、3DCG、メタバースやNFTアート制作などを行っている。また、LINE運用構築代行、マーケティング、SNS運用など、マルチに活動の幅を広げている。 |
株式会社LIG インハウスマーケティング室 山崎真由子(ぱんちゃん)新卒でフィットネスのフランチャイズ本部に入社、その後は食品関係の広報として働きながらデジLIGでWebデザインの勉強を行い、LIGに入社。インハウスマーケティング室のデザイナーとして、LIGブログのアイキャッチ、広告バナーの制作などを担当。 |
※本記事は、2022年11月10日(火)におこなわれたトークイベントのレポートです。
デジLIGに入学した理由
――はじめに、お2人のキャリアについて教えてください。
高橋さん:僕はデザインの専門学校を卒業した後新卒でZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥデイ(現 株式会社ZOZO)に入社し、主にLP(ランディング・ページ)などのWebデザインを行っていました。
在職中から副業でカメラ撮影や映像編集の依頼を受けているうちに、本業よりもそちらが楽しくなり、働きながらデジLIGに入学しました。卒業してスタートトゥデイを退職し、フリーランスになって6年目です。
現在は映像制作を中心に、企画から撮影、編集まで一貫して対応し、ほかにも3DCGの制作やSNSのアカウント運用、LINEのアカウント構築など、幅広く手掛けています。
ぱんちゃん:私はデジLIGに通う以前、クリエイティブとはまったく関係のない仕事をしていました。新卒でフィットネスの会社に営業として入社して、その後、食品関係の会社に転職して広報を担当。そのなかで、Webデザインに興味をもってデジLIGに通うようになりました。
在学中からIT系の会社の1人デザイナーとしてアルバイトで半年経験を積み、卒業後にLIGに入社。インハウスデザイナーとして、LIGブログのアイキャッチやバナーなどを制作しています。
――お2人ともまったく異なるキャリアのなかでデジLIGと出会ったのですね。高橋さんが、副業で動画制作を始めた理由はなんだったのでしょうか?
高橋さん:もともと写真を撮るのが好きで、プライベートでカメラを触っていました。僕は昔からダンスをやっているのですが、一眼レフで動画が撮れるようになってきた頃から、自分や仲間のダンサーの動画を撮影・編集して、SNSで投稿し始めたんです。
加えて、ダンサーの繋がりで知り合ったモデルさんを撮影をしたり、アーティストやアイドルのMVを撮ったりしているうちに、徐々にそれでお金をもらえるようになっていきました。
――そのなかで、なぜデジLIGに入学したのですか?
高橋さん:動画編集は完全に独学だったので、基礎をしっかりと専門的に学びたいなと。いろいろな学校を調べたなかで、デジLIGが一番自分が学びたいことを習得できそうだと感じて入学しました。
――ぱんちゃんは異業種からどのようにWebデザインに興味をもったのですか?
ぱんちゃん:転職の2社目で食品関係の会社に入ったとき、「食」に興味があって入社しましたが、広報の仕事を担当することになりました。それがなかなか自分に合っていると思えなかったんです。メディアリレーションがメインの仕事だったのでメディアのことを頑張って勉強したものの、身が入らない自分がいて……。
そんなとき、毎日イキイキと仕事をしている上司が「メディアが好きだから休みの日でも自然と情報収集してしまう」みたいな話をしていたことがとても印象に残ったんです。
休みの日も自然とやりたくなるようなことを仕事にしたいと思って自分を見つめ直したとき、以前から興味のあったデザインの仕事が思い浮かびました。そのタイミングでエンジニアのスクールに通っていた友人から話を聞いて、私もデジLIGで専門知識を身につけて業界に飛び込んでみたいという気持ちが大きくなっていきました。
クリエイターになるために必要なことは?
――クリエイターとして、現在のお2人の働き方やお仕事の内容を教えてください。
高橋さん:まだ法人化はしていませんが、フリーランスとして10人規模のチームを組み、大手企業のWebCMやアーティストのMV制作など、100万円を超える大型案件を中心に受けています。なかには、単価が安くて件数の多い案件は別の仲間に振っているものもあります。また、それ以外で、週2回の専門学校講師が安定的な仕事になっていますね。
僕はこれまで、新しい仕事を獲得するために営業をしたことはほとんどありません。フリーになる以前からのつながりから、リピートや紹介で案件が自然と増えていきました。
ぱんちゃん:私はLIGのインハウスチームで働いています。そのなかでデザイナーは私一人(当時)。マーケターの上司やLIGブログの編集担当のメンバーと、社内で発生する制作物に対して、目的やスケジュールをすり合わせながら制作を進めています。
――高橋さんは、フリーランスとして活動していくうえで大切にしていることはありますか?
高橋さん:僕の周りでも、フリーランスで長く続けることができず、途中で挫折して就職する人がいました。誰もが苦労するのが、「自分のメンタルの弱さと戦うこと」だと思います。僕も最初の頃は、月に80万円稼げるときもあれば、2万円しか稼げないときもあり、「このままだとヤバい……」と感じることもありました。
それでも、フリーランスとして好きなことを仕事にできる喜びや熱量、クライアントに寄り添う気持ちを大切にして、なんとか乗り越えてきました。
また、最初のうちは単価が安い仕事でも取って一つひとつ丁寧に対応していきましたね。それがクライアントからの信頼を得ることにつながり、継続案件が増えていきました。それに、フリーランスはメンタルのバランスを保つために、相談できるフリーランスの先輩や仲間を見つけることも大切だと思いますね。
――うまくいけばしっかり稼げるところがフリーランスの夢のあるところですが、安定しないと確かにメンタルの維持も大変そうですね。
高橋さん:おっしゃる通りです。しかし、不安なときほど自分が成長しなければいけないという力が湧いてくるのかもしれません。僕はそんな不安を感じたタイミングでデジLIGに通い始めました。
メンタルを維持しながら着実にスキルアップしていくためには、仕事でも勉強でも、やると決めたことをとにかく「継続」することと、常にフットワークを軽くして新しいことに挑戦したり、興味のある勉強会やイベントに参加したりすることが大切だと思います。
――とてもいいお話です! 続いてぱんちゃん、未経験からクリエイターに転職するうえで大変だったことはありましたか?
ぱんちゃん:Webデザイナーの転職ではポートフォリオが必要になるので、未経験からそれを作ることが一番大変でした。私の場合、デジLIGの卒業制作で作ったWebサイトや、集中講座で作ったバナーなどがそのままポートフォリオにできてよかったです。また、アルバイト先の制作会社で、実務のなかで作ったものも役立ちました。
――転職に成功した先輩として、未経験からクリエイターを目指す人に向けて、「これはやっておくべき」など、メッセージがあれば教えてください。
ぱんちゃん:転職では企業とのカルチャーマッチもポイントになりますが、クリエイターの転職ではやはり「クオリティ」が重視されます。
私の場合、デジLIGに通うことでWebデザインの基礎的な技術を得て「スタートライン」に立つことができましたが、日頃からアンテナを高く張り、自分自身のクオリティの基準を上げておくことも重要だと思います。
私はPinterestというデザイン系のSNSを定期的にチェックして、自分のなかでデザインのアイデアをストックしています。また、自分で制作したものに対して他者からフィードバックをもらうことも大切です。デジLIGでは、その分野に精通した講師の方から的確なフィードバックをもらい、基準を上げていくことができました。
大切なのは、自分にタイミングが回ってきたときに、そのチャンスを逃さずに掴み取れるかどうかということ。いつでも戦えるようにしっかりと準備をして自信をつけておけば、それが態度にも表れて、面接で採用担当の人に与える印象も変わってくると思います。
クリエイターを目指すみなさんからの質問
ここからはクリエイターを目指すイベント参加者のみなさんから、質問を聞いていきます!
――(ぱんちゃんへ)どのタイミングでWebデザイナーのアルバイトを探しましたか? また、どうやってアルバイト先を探しましたか? アルバイト先ではどんな仕事をしていましたか?
ぱんちゃん:Webデザイナーとして就職する場合、先ほどお話したようにポートフォリオが必須になります。デジLIGの課題で制作したものだけでなく、実務での制作物があったほうが就職で有利になるだろうと思い、転職したい目標の時期に照準を合わせて期間限定で働けるところを探しました。
求人サイトで未経験からWebデザイナーとして働ける募集を探し、5社くらいに応募して最初に面接をしてもらった会社に入ることができました。Webサイトのデザインやバナー、街の歯医者さん看板、電車広告など、いろいろやらせてもらいました。
――(ぱんちゃんへ)転職先に制作会社を選んだ理由は?
ぱんちゃん:転職活動をしていたときは、企業で経験を積んでいつかフリーランスになれたらなと思っていたので、自分のスキルの幅が広がるように、企業案件を手掛けている制作会社のなかから探しました。
とはいえ、LIGではインハウスのデザイナーとして、社内の制作物をメインにつくっています。そのなかで、「つくって終わり」ではなく、数字でその効果を分析しながら改善していくことにやりがいを覚え、今はこの働き方がしっくりきています。
――(ぱんちゃんへ)会社員がいい理由は?
ぱんちゃん:フリーランスへの憧れもありましたが、自分はだらしがない部分もあるし、メンタルもそんなに強くないですし(笑)、それに一緒に働く人がいたほうが楽しめる性格なので、今は会社員が合っていると思います。
LIGは基本的に週2でリモートワーク・週3出勤というバランスも働きやすいし、「自分のライフスタイルに合わせて好きな時間で働く」みたいなこともさらにできるようになっていく気がします。会社員でありながら、フルフレックスでほぼフリーランスみたいな働き方ができたら素敵ですね。
――(高橋さんへ)フリーランスだと駆け出しのうちは安い見積もりで仕事を始めることになると思うのですが、どういうタイミングで金額を上げていけばいいのでしょうか?
高橋さん:継続の案件で途中から単価を上げるのはなかなか難しいので、新規の案件で少しずつ金額を上げていくのがいいと思います。
最初の頃は単価の安い仕事を月に100本くらい、ヒーヒー言いながらやっていました。そんななか、とある案件で1本20万円の制作依頼を受けて、スピーディーかつ高品質で納品したら、次から1本150万円に跳ね上がるという出来事があったんです。
そこで、「クリエイターはこんなにお金をもらっていい仕事なんだ」と、自分のスキルに自信を持つようになりました。今は自分のSNSで「100万円以下の仕事はやらない」と公言しています。
最近では1本350万円という広告制作の仕事も受注しました。クリエイターは、技術を磨きブランディングをしっかりとすることで、大きな仕事をすることができるとても夢のある仕事だと思います。
――(高橋さんへ)未経験でクリエイターを目指す場合、どれくらいの年齢まで挑戦可能でしょうか?
高橋さん:厳しい言い方かもしれませんが、自分で年齢を気にしてしまう時点で挑戦しないほうがいいかもしれません……。クリエイターのデビューに年齢はまったく関係ないと思います。
自分の周りでも、ダンサーの仲間がコロナで現場の仕事がなくなったことをきっかけに、映像編集を本気でやりたいという人がいました。彼はパソコンを買うところから始めて、僕が教えたことを毎日本気でやったら、半年で150万円の制作案件に対応できるまでになりました。
ダンサーの世界でも、50歳からダンスを始めたおばあちゃんもいますし。何歳からでも、何回でも挑戦できますよ!
さいごに
キャリアの異なる2人の経験に基づくお話はとても説得力があり、同時にクリエイターとしての情熱に満ちていました。
ぱんちゃんの転職までのプロセスや、高橋さんのフリーランスとしての報酬の事情など、なかなか聞けないクリエイターの“リアル”を知ることができる貴重な時間だったと思います。
デジLIGでは定期的にWebデザインを勉強中のみなさんに役立つ授業を開催しています。少しでも気になった方は、ぜひ個別説明会へお越しください!
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