みなさんこんにちは、LIGエディターのゆりてん(@yuriten0122)です。
LIGに入社する1年前まではほぼ取材初心者だった私ですが、数回先輩の取材に同行した後、今年の4月頃からひとりで取材に行くようになりました。
緊張してしまうこともまだまだありますが、この記事では取材ビギナーの私目線で、初心者の方に向けた、取材の進め方とコツを解説したいと思います。
目次
取材打診はどうやってする?
関係性がある人の場合
自社サービスの導入事例など、取材相手との関係性ができている場合は、これまで連絡をとっていた手段で、関係性のある人から取材の打診をします。
まだ打診の段階なので詳細な取材内容について伝える必要はありませんが、最低限どこに掲載するのか、相手に何をお願いしたいか(インタビューと撮影に協力してほしいなど)を伝えられるといいでしょう。また、参考記事(導入事例の場合は他社の導入事例記事など)がある場合は、そのURLも共有すると、取材のイメージがつきやすくなるかもしれません。
関係性がない人の場合
初対面の方に取材を依頼する際は、取材依頼書を作成します。取材依頼書に私が記載するのは下記の内容です。
- 記事の概要、どういう意図で制作する記事なのか、なぜ取材をお願いしたいのか、記事のターゲット
- 質問案(後ほど送るにしても、想定している質問をいくつか記載する)
- 記事の完成をイメージできる参考記事URL
- スケジュール
関係性のある方に比べると、取材や記事のイメージが湧きやすいように詳細にご連絡することが多いです。
また、自分が取材される側として依頼されたらを想像するとわかりますが、依頼の連絡が来て一番気になるのは「自分が依頼された理由」だと思います。どんな意図で企画を立てて、なぜその人にお話ししてほしいのかをきちんと記載するようにしましょう。
相手が取材を承諾してくれたら……
相手が取材を承諾してくれたら、さらに詳細な情報を伝えるようにしましょう。
取材方法/撮影場所
対面の取材なのか、オンラインでの取材なのかを伝えましょう。対面の場合は相手のオフィスにお伺いするのか、など場所についてもお伝えできるといいと思います。
とくにオンラインか対面での取材なのかは、移動時間や取材のための会議室確保など、相手への負担も大きく変わる要因になるので、早い段階で共有するようにしましょう。
取材日程候補
直近だとスケジュールの調整が難しいので、一週間後以降で3つほど候補の日程を送りましょう。
また、社内のメンバーと日程を調整するときは、移動時間込みのスケジュールをカレンダー上で押さえるとスムーズです。
取材項目
取材項目も事前に共有します。相手の事前の記入が不要の際は、その旨も記載すると親切です。
取材項目の作成方法については、後ほどご説明します。
今後の大まかな流れ
取材の日程が来まったら終わりではなく、その後完成した記事を相手に確認してもらう必要があります。
初稿を確認してもらうタイミングがいつなのか、最終稿を確認してもらうタイミングはいつなのか、こちらも相手にお願いすることに関してはとくに細かくスケジュールを伝えるようにしましょう。
取材前の準備は何をする?
質問項目作成
どんな記事にしたいかを軸に、質問項目を作成します。
下記は私が社内メンバーにインタビューしたときの質問事項です。この記事の目的は、記事を読んだデザイナーの人にLIGに入りたいと思ってもらうこと、LIGには素敵なデザイナーがいることを知ってもらうことです。
- <入社について>
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- 新卒でデザイナーになろうと思ったのはなぜですか?
- 数ある会社のなかでもLIGを選んだ理由を教えてください
- <業務について>
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- 入社してからどんな業務をやってきましたか?その中で身についたこととともに教えてください
- 入社してから、ご自身が「成長したな」と思ったことはありますか?またそれはどんなときでしたか?
- 仕事をするうえで心がけていることを教えてください
- <LIGという会社について>
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- LIGで印象的だった出来事(仕事でも、カルチャー面でも)があれば教えてください
- 働いていて嬉しい瞬間はどんなときですか
- 働いていて「難しいな」と感じるのはどんなときですか
- LIGのどんなところが好きですか
- <今後について>
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- 今度LIGをどんな会社にしていきたいですか
- どんなデザイナーになりたいですか?これから挑戦していきたいことはありますか?
- <最後に>
-
- LIGに応募する人にメッセージをお願いします
▼完成した記事はこちら
得意分野で戦って、苦手な部分は助け合う。「かっこいいものを作る人」が集まる組織を作りたい
質問項目を作成する際に意識したいポイントが3つあります。
1つめは、重複している質問はないか? ということです。同じことを何度も聞かれてしまうと相手も「先ほども話したんですけど……」と困ってしまうので、ニュアンスが似ているものもひとつにまとめるか、同じタイミングで聞いてしまうようにします。
2つめは、流れは自然か? ということです。ざっと聞きたいことを書き出したら自然な流れになるように並べ替えましょう。インタビュー中に、話の流れで質問が前後するのはOKです。
3つめは、自分がされて困る質問はないか? ということです。たとえば上記の質問項目には「今後LIGをどんな会社にしていきたいですか?」という質問がありますが、今回はメンバークラスの社員へのインタビューなのでこの質問にしています。事業部のマネージャーへのインタビューだったら「事業部の今後の展望」という質問をするかもしれませんし、役員だったら新しい事業の方向性などになるかもしれません。相手の立場に合わせて、聞きたいことは同じでも聞き方を変えたり、相手が答えやすいインタビューになるよう工夫します。
その他取材前に準備することは?
お客様へのサービス導入事例インタビューの場合は、お客様と現場メンバーがやりとりしていたチャットを見ておいたり、現場メンバーにもどんなプロジェクトだったか、お客様とのやりとりはどんな感じだったかヒアリングします。
お客様にとってはプロジェクトメンバーだろうとなかろうと、「LIGの社員」という認識をしてくださっていると思うので、見当違いな質問をしないよう、事前に情報収集をして準備します。
事例インタビュー以外のときは、企画内容にもよりますが、取材相手のSNSなどもチェックしておきます。インタビューや記事のヒントになることがあるかもしれませんし、相手の近況を見ておくとアイスブレイクにも役立ちます。
また、取材前日には確認の連絡もするようにしましょう。日時や場所を確認し、取材項目も再送すると親切だと思います。
あとは、取材に行くのみ! もし場所がわかりづらい場合は早めに行って他の取材メンバーに場所を共有するといいかもしれません。
取材の持ち物は?
私が取材に持っていくものは下記です。
-
- 名刺(たくさん持っていく)
- ボイスレコーダー、スマートフォンなど録音できるもの
- 飲み物
- PC
- <カメラマンも担当する場合>
- カメラ
- ストロボ(電池要確認)
一度、取材先企業の社員さんが大勢同席してくださったことがあり、「もしかして名刺足りない?」と焦ったので、名刺はたくさん持っていくようにしましょう。取材内容にもよりますが10枚くらい持っていくと安心だと思います。
録音はiPhoneのボイスレコーダーが高性能なので毎回使っていますが、もし録り逃してしまうのが怖いので念の為ボイスレコーダーも持参し、ダブルで録音します。取材に同席する他のメンバーに録音をお願いしてもいいと思います。
また、ストロボを持っていく場合は事前に電池があるかも確認するようにしましょう。
取材中に気をつけるべきことは?
取材モードに切り替える
私は普段からテンションが高いほうではないので、緊張すると暗く見えてしまいます。これはまだ修行中ですが、取材中はテンション高すぎじゃない? と思うくらい、外行きモードで話しましょう!
こちらが明るいほうが、相手も明るくたくさん話してくれます。
アイスブレイクをする
いきなり質問内容をぶつけるのではなく、まずは自分と相手の緊張をほぐすためにも、ライトな会話から始めるようにしましょう。
最近の会社のことやオフィスのこと、相手がSNSで話題にしていたことなど、話しやすいことから話題を見つけるといいと思います。
冒頭で企画について改めて説明する
企画書や質問項目を事前に送っていても、改めて冒頭で企画の説明やどういう記事にしたいか、方向性を示すようにしましょう。取材のゴールが見えることで、スムーズに進めることができるようになります。
一番聞きたいことを逃さない
取材で一番聞きたいポイントは事前に決めておくようにしましょう。取材中話がズレて、直接記事企画とは関係ない話になることもありますが、もしかしたらそこにおもしろい話が見つかるかもしれません。
会話を楽しむためにも、「ここだけは絶対に聞きたい」というポイントは決めておきます。そこが聞けたらあとは取材を楽しみましょう!
時間の経過を伝える
取材時間が半分経過したあたりで、時間を伝えましょう。取材相手にも時間を意識してもらうことで、取材項目を意識したスムーズな取材をすることができます。
また残り10分になったら「そろそろお時間なので」と最後の話題に入るようにします。
最後に今後の予定を伝える
取材が終わったら、いつ初稿をご確認いただくのか、いつ公開されるのかを改めて口頭で伝えます。
また、取材後営業時間内にお礼の連絡をします。取材の感想なども伝えられるといいと思います。
取材後の執筆方法
まず、取材時の音源をもとにインタビュー内容を文字に起こします。私は「LINE CLOVA Note」というツールにかけてから、改めて自分の耳でインタビューを聞き直して文字起こしをします。「LINE CLOVA Note」は私が今まで使ったツールの中で一番精度が高く、おすすめのツールです。
文字起こしが終わったあと、取材で何を話していたかを要素として書き出し、どこで何の話をしていたか並び替え、執筆に入ります。取材項目順だとバラバラしてしまうことがあるので、並び替えて改めて構成を見直すことをおすすめします。
さいごに
今回は、取材初心者だった私が取材準備〜執筆の流れとポイントをご紹介しました。慣れてしまうとどれも当たり前なことですが、未経験の私には手探りだった内容なので、初めての方のお役に立てると幸いです!
また、取材経験者のみなさんにとっては「ここはもっとこうしたほうがうまくいくんじゃない?」と思った点もあるかもしれません。アドバイスいただけますと幸いです!(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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