コーポレートサイトのリニューアルはどのぐらいの頻度でおこなうべき?

コーポレートサイトのリニューアルはどのぐらいの頻度でおこなうべき?

Ryotaro Hasegawa

Ryotaro Hasegawa

こんにちは、デザイン部アカウントプランナーの長谷川です。

私はこれまでさまざまな企業のコーポレートサイトのリニューアルをお手伝いしてきました。

コーポレートサイトのリニューアルについて、どのタイミングでしたらいいのかわからない、リニューアルしたほうがいいことはわかっているけど、予算がとれず後ろ倒しになってしまっている……などさまざまなお悩みがあるかと思います。

この記事では、コーポレートサイトのリニューアルはどのぐらいの頻度でおこなうべきかについて、解説します。

どのぐらいの頻度でおこなうべきか?

コーポレートサイトは企業そのものの概要や事業内容、提供しているサービスを正しく伝えるためのものなので、ブランドメッセージを変更するとき、新しい事業をはじめるとき、新しいサービスを提供しはじめるとき、そして創立からの周年記念などは、リニューアルすべき良いタイミングだと考えます。

そういったイベントが発生することを考えると、リニューアルの目安は3年に1回くらいが妥当ではないでしょうか。というのも、多くの企業では3年を一つの区切りとした中期経営計画を立てていることが多く、その節目のタイミングで事業やメッセージの変更も伴うことが多く、一緒にコーポレートサイトもリニューアルを検討すべき良いタイミングになるためです。

ただ、上記は概ね数十ページくらいのサイトを想定した話です。企業規模によっては、数万ページにわたるようなWebサイトもあり、リニューアルをするだけでも一苦労です。5年や、場合によってはそれ以上の周期にしないと、更新の負担や労力と見合わないケースもあると思います。サイト規模を念頭に考えると良いでしょう。

コーポレートサイトがとくに重要な企業

企業のなかでもとくにコーポレートサイトが重要なのは、無形商材を扱うBtoB企業です。

たとえば弊社LIGでは、「フルオーダーメイドのWeb制作」、「コンサルティング」といった無形商材を提供しており、有形の商品が存在しないため製品写真を見てお客様になにかを判断していただくことが難しいです。

見込み客となりえる方々は、お問い合わせ時に、Webサイトに載っているテキスト、動画、画像の情報以外に、感じ取る雰囲気、ユーザー体験、カルチャーなど、コーポレートサイト上の情報や見たときの印象で、自分が求めているものを提供してくれそうかどうかを判断していると推測されます。

したがって、有形商材を取り扱っている場合よりも、無形商材を取り扱う企業は、相対的にコーポレートサイトの重要性が高いといえます。お問い合わせを獲得するために、コーポレートサイトが適した状態になっているのか、そうでないのかは、リニューアルを検討する際の大きな判断材料になります。

LIGも実際に事業状況が大きく変化していて、「DX with Global Team」を標榜し、コンサルティングから、デザイン制作、システム開発までを一気通貫に手掛ける企業へと変貌しているため、CI(コーポレートアイデンティティ)から見直しをおこない、ひいてはWebサイトもリニューアルいたしました。

コーポレートサイトの重要性がやや低い企業

一方でコーポレートサイトの重要性がやや低いのは、有形商材を扱うBtoC企業です。

有形商材を扱う企業の場合、商品そのものの認知度や購買意欲を高めるプロモーションに積極的な投資が発生し、コーポレートサイトへの誘導や、来訪促進が発生しづらいためです。

最近よくあるコスメのYouTube広告なども、広告の行き着く先はLP(ランディングページ)やサービスサイトで、コーポレートサイトではありません。コスメを買うときに消費者が気になるのは「その企業の良し悪し」ではなく「製品の良し悪し」です。

また、コスメを買うときに気になるのは、「全体の中でその商品がどの位置にいるのか」など、消費者の口コミ情報だと思います。このため無形商材型の企業に比べると、コーポレートサイトに対する投資優先度は下がるのが一般的です。有形商材型の企業は、コーポレートサイトよりも、サービスサイトやLPに力を入れるべきです。

古いサイトを使い続けるリスク

問い合わせの機会損失をしてしまう

先ほども述べましたが、3〜5年で事業や提供サービスが変わる企業は多くあります。とくにIT関連は変化するのが速いと感じます。新しい事業やサービスが生まれたとしても、コーポレートサイトなどに反映していないと世間への認知が十分にされず、新たなお問い合わせも生まれません。

無駄な問い合わせが増える

機会損失に加えて、もう活動していない事業がコーポレートサイトに載っている場合、無駄な問い合わせが発生してしまうという弊害もあります。

せっかく問い合わせてきてくれたお客様に対して、「もう扱っていません」という返答をすることは、企業の信用を落とすことにもつながりかねません。

デザインが古いことでネガティブな印象を与えてしまう

Webサイトは見られるデバイスも移り変わっていることから、フォントサイズやレイアウトの横幅の使い方など、年々トレンドは新しくなっています。5年間も同じコーポレートサイトを使い続けると「なんだか古めかしいな」という印象を与えかねません。

取引先のみならず、求職者にも影響を与えてしまう可能性があります。求人票を見て魅力を感じていた矢先、Webで検索して到達した古めかしいWebサイトを見たら、応募意欲の優先度が下がってしまった……そんなケースも考えられます。

「古めかしいな」と感じさせてしまうことで、お客様や求職者の心証が悪くなり、期待値の低下とともに、知らず知らずのうちに機会損失が起こっているかもしれませんので、該当するケースは注意が必要です。

リニューアルの前にお客様側で決めていただきたいこと

目的を明確にする

制作会社に依頼する前に、「このサービスが載っていないから載せる」、「今後はこういう求職者を採用したいからリニューアルする」など、リニューアルの目的を明確にしておくことが大切です。

目的のためにどういうサイトにするかという部分でLIGはお手伝いすることができますが、リニューアルの目的はお客様の事業の課題でもあるので、依頼前に明確にしておいていただけるとスムーズです。

意思決定が可能な責任者を決める

Webサイトリニューアルプロジェクトの責任者、プロジェクトオーナーを決めておくことも大切です。

「上司にリニューアルしろと言われたから」と決定権がない方がプロジェクトオーナーになってしまった場合、周囲の確認を取らないと判断が下せなかったり、逆に上司の意見で一度決まったことが覆ってしまったりと、制作会社の都合ではないところでプロジェクトが滞ってしまう可能性があります。

Webサイト制作には、「ページを追加したら当初の納期に間に合わない」、「デザイン修正を予定以上に繰り返すと予算と時間がかかる」など、なにを犠牲にするか判断する局面が多くあるので、ある程度の意思決定権を持つ責任者の方を決めておくことが重要です。

予算を決める

より企業に合ったWeb制作会社を探すためにも、予算を事前に決めておくことが大切です。

当然ですがコスト的に赤字になってしまうと、制作会社側はどうしてもお受けすることができません。予算が合うか合わないかをお互いに早く見極めるためにも、予算は事前に決め、早い段階で伝えていただく必要があります。

お時間をいただき詳細を詰めて、いざ見積をお出ししたら予算乖離が大きく進めるのが難しいとなった場合、双方にとって無駄な時間になってしまいます。お問い合わせ時から予算を明確にご提示いただけると、ロスを最小限にできると思います。

作業時間を十分に設ける

LIGにお問い合わせいただくお客様の中には、制作期間をお急ぎの方もいらっしゃいます。Webサイト制作のプロジェクトは時間がかかるので、リニューアルをしたい日から逆算して、6ヶ月ぐらい前には制作会社に相談することをおすすめします

また、先ほどもお話しした中期経営計画に合わせたサイトリニューアルを検討いただく場合、計画が始まるタイミングでご相談いただいたとしても、制作期間分だけリリースが遅れてしまうので、非常にもったいないことになります。LIGでは目安として制作に4~6ヶ月程度時間を要しますので、そのことを考慮したうえでご相談いただけると幸いです。

▼Webサイト制作の依頼方法について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

サイトリニューアルでよくある質問

見込める効果はどのくらい?

「会社のこの事業を押し出して、売上を上げるため」にサイトリニューアルした場合、実際にサイトリニューアルでどのぐらい効果が出るのかの予想は、残念ながら不可能というのが本音です。実際にリニューアルしてみても、それで売り上げが伸びなかった場合、Webサイトに問題があるのか、コンテンツにあるのか、事業自体に問題があるのかなど、さまざまな要因が考えられます。

しかし、Webサイトを変えないとイメージが変わらないのも事実です。Webサイトを変えて、「変えましたよ」という認知を広めていくか、戦略を練る必要があります。

サイトリニューアルでアクセスは増える?

リニューアルしたからといって、突然サイトへのアクセス数が増えるわけではありません。ユーザーの新規獲得は非常に難しいことです。リニューアルをする際は、アクセスを獲得するためにSEOを考慮したコンテンツもセットで考える必要があります。

最近はサイトをリニューアルする際に、ブログコンテンツを新規に投稿できるようにしたい、といったご相談もよくいただきます。メディア運営などのコンテンツマーケティングについても、ぜひLIGにご相談いただければと思います。

さいごに

コーポレートサイトのリニューアルの目安は3年で、事業の計画とセットで考えていただくことで一層リニューアルの効果を発揮します。

今回お話ししたのはあくまで一般的な話なので、ページ数が多く規模が大きなWebサイトなどは、3年毎のリニューアルは難しいかもしれません。また、扱う商材によってはコーポレートサイトではなくLPやサービスサイトに力を入れたほうがいいかもしれません。「事業とWebサイトをセット」で考えることが大切です。

LIGではこれまでさまざまな企業のWebサイトをリニューアルしてきた知見を活かし、お客様の事業計画を実現するため、制作パートナーとして伴走いたします。コーポレートサイト制作や、リニューアルをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
 

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Ryotaro Hasegawa
Ryotaro Hasegawa Design / Manager / Account Planner / 長谷川 亮太郎

1977年生まれ。東京理科大学を中退後、DTS、Jストリームで主に動画配信関連のプロジェクトを多数経験。2020年LIGにジョイン。コンテンツ配信、Webシステム開発、アプリ開発、システム運用などの経験を活かした提案営業を担当。

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