フィリピンのエンジニアと円滑にコミュニケーションをとるための5つのコツを紹介

フィリピンのエンジニアと円滑にコミュニケーションをとるための5つのコツを紹介

Yuma

Yuma

こんにちは、テクノロジー部のゆまです。

実は今、セブ支社に出張に来ています! 私はブリッジディレクター業務とセブ支社の経営企画業務をやっているのですが、今回の出張は経営企画業務の一環です。

▼ちなみにゴウさん、コージさんはコロナ禍のフィリピン、ノアさんはセブが超大型台風の被害を受けたときの様子をレポートしています。

現在はコロナ規制はだいぶゆるくなり、台風被害からの復興もオフィス周辺は進んでいる状況です。ただ、まだメンバーによっては自宅の電力がよく停電する、ネットワークが安定しないなど、インフラが不安定なエリアもまだまだある状況です。

こちらに来て早一ヶ月。日々オフィスで社員と話したり、暮らしの中で現地の人と交流する中で新たな発見や鮮明になったりした点があります。今回はそれらを一気にご紹介しつつ、うまくコミュニケーションをとるコツもご紹介します!

想像以上にみんなシャイ

セブで働いていた社員からも「フィリピン人はシャイ」だと言われてきたのですが、「いやいや日本人の方が圧倒的にシャイでしょ」と舐めていました。

しかし、フィリピンの方はかなりシャイで、日々Slackやオンラインミーティングで話しているメンバーでさえ、最初はちょっとよそよそしかったです(笑)。あまり接点のなかったエンジニアに至っては打ち解けてやっと性格がわかるレベル。

ただ、こちらから声をかけると会話してくれます。おしゃべりが好きなメンバーは自分から話かけてくれますが、基本はこちらが口火を切ってます。

これは「シャイ」とはちょっと違うかもしれませんが、ショッピングモールなどでも話しかければなんでも助けてくれます。それまでは自己解決を見守っている感じです。

対策案

シンプルに「こちらから話しかける」です。日本人でも初めて会う人(かつ仲良くなりたい人)に向こうから話しかけてもらったら嬉しいですよね? それと同じで、とても喜んで返事をしてくれるし、そこから会話にも発展します。

直接オフラインで会話できない環境でも、チャットやミーティング中にアイスブレイクの軽い会話があると関係構築が進むかもしれません。

英語は話せるけど超得意なわけではない

これはモールやカフェに出かけても感じることです。フィリピンでは英語で教育もされており、触れ慣れてはいますが、日々のコミュニケーションはセブアノ語です(厳密にはベースがセブアノ語で、英語がちょこちょこ混ざっているルー大柴スタイル)。
※セブはセブアノ語がメイン。タガログ語は主に首都であるマニラで話されている言語です

社員同士の会話も基本セブアノ語で、私が会話に入っているときはオール英語に切り替えてくれる感じです。

対策案

日本側も英語が超得意という人は少ないかと思います。そんなお互いがスムーズにコミュニケーションするためには、文章や図で補足説明するのが確実です。

オンラインmtgでも、画面共有やチャットを活用しましょう。機械翻訳の謎英語を理解するスキルはさすがにない(そもそも求めるべきではない)ので、一発で伝わらなかった場合はリフレーズが必要な場面もあるかもしれません。

ランチはしっかり取りたい

ランチタイムが近づくと皆んなソワソワし始めます(笑)。それくらいご飯は大事なようです(余談ですが、フィリピンでは朝昼もしっかりご飯+おかずを食べます)。

私も日本でテレワークしているときはサンドイッチ食べながら資料チェックとかしてましたが、そういう「ながら文化」はありません。

対策案

ランチタイム確保の権利を尊重し、その時間はSlackなどを送らない(もしくは送っても即レスを期待しない)のがベストです。自分もしっかりお昼を食べて午後に備えましょう。

お願いにはイエスマン

チームメンバー同士だったとしても、日本側メンバーを上司だと見がちです。上下関係は必要以上に意識するなと感じます(そういう年功序列文化が根強いのかもしれません)。

そのマインドが根本にあるからか、急ぎのタスクや残業などは「もしできたら」と頭に付けたとしても必ずYesと返ってきます。能力的にできない場合でもYesと言ってしまう傾向もあるので要注意です。

対策案

このマインドを前提においてコミュニケーションを取りましょう。例えば、「本当に緊急のとき以外は急ぎのお願いをしない」「もしできたら、という点をめちゃくちゃ強調する」など。

スキルが足りない可能性がある場合は、一回任せて途中で様子をチェックするなど、丸投げしないよう注意しましょう。

何か困っていてもまずは自分で解決しようとしがち

これはシャイなところに関連しているのかもしれませんが、思ったより個人主義というか、あまり周りを頼ろうとしない印象を受けました。

「まずは自分で解決してみよう」と思って作業した結果、時間が結構かかってしまったということもあります。

対策案

「シャイ」なことに対する対策案と似てますが、こちらからの歩み寄りが大事です。プロジェクトであれば定例mtgなどを設け、困ってるフラグを見つけるきっかけを定期的に設けましょう。

考え方としては、「ちょっと困ってそう」に見えたらそれは「かなり困ってる」と思っていいかもしれません。そんな様子が見受けられたら、「もしかして困ってる?」と聞くのではなく(おそらく「いや、大丈夫」と返ってくる)、「一緒に解決しよう、mtgセットしようか」などこちらから能動的にアプローチしてみてください。

さいごに

実体験に基づいた気づきと対策案を提案してみましたが、いかがでしたでしょうか? 少しでも日々の開発チーム運営に使える情報が提供できていれば幸いです。

まだ残っている出張期間をより充実させるためにも、私自身も対策案を活用していきたいと思います!

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大学卒業後、大手CRM企業に新卒入社し新規及び外資クライアントの営業を担当。その後、インド系ホテルベンチャー日本法人にて通訳/翻訳に従事。LIG入社後はブリッジディレクターとしてシステム開発案件に入り日本・セブ間コミュニケーションを円滑化する傍ら、セブ子会社経営サポートも兼任。現在は管理本部にて海外子会社の内部統制を担当。

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