日本語を直訳しちゃってない?業務でのポジティブな英語表現について学ぼう

日本語を直訳しちゃってない?業務でのポジティブな英語表現について学ぼう

イエン

イエン

皆さん初めまして! イエンです。

LIG初のマレーシア人社員です。LIGブログ初投稿なので、私が得意な英語について書いてみました!

なぜマレーシア人は英語が話せるの?

マレーシアってご存じですか? マレーシアは多民族国家でマレー語が公用語ですが、一般的に英語が使われています。各民族間は母語を使用していますが、教育、ビジネスシーンなど多くの場面では英語が共通語になります。

私が生まれてから最初に話した言葉は英語です。マレーシアの教育制度はイギリスの教育制度を基盤としているので、幼稚園と学校ではマレー語以外の科目(数学、科学など)は基本英語で授業が行われています。

日本に来て感じた違和感

言葉と文化はすごく複雑で、コミュニケーション上では欠かせない存在です。うまく使えば武器にもなりますが、下手に使ったら相手を傷つけてしまうので注意が必要です。

私が初めて文化の差を感じたのは、来日して1ヶ月目のときでした。コンビニに入る際、後ろのおばあさんのためにドアを開けていたら(私はGentlemanだから)

あ! すみません

と言われました。

え? 悪いことしていないのに、なんで謝っているの?

と思って、びっくりしました。

皆さんはドアを開けてもらったとき、「すみません」と言いますか? 「ありがとう」と言いますか? おそらく多くの人は「すみません」と言うではないでしょうか。

ネガティブな表現で仕事がうまくいかなかった

実際に業務であったことを紹介します。ご存じかもしれないですが、弊社はオフショア開発を行なっていますので、フィリピン人とコミュニケーションが必要です。フィリピン人はFriendlyな人が多いですが、敏感な気質を持つSensitiveな人がたくさんいます。

初めて一緒に仕事するとき、何度も謝ってネガティブな感情を与えてしまったことがありました。相手と壁ができ、何かあっても言いにくい環境を作ってしまっていたのかもしれません。最終的に、最低限のコミュニケーションしかできず、仕事の相談もありませんでした。結局業務上の誤解が多く発生して、納品が遅くなってしまいました。

ネガティブな表現をやめよう

「とりあえず謝る」マイナス思考をやめる

こういう思考を持っている日本人は多く、日本特有の思考といってもいいかもしれません。

例)
資料を作成したのに申し訳ないですが、○○を修正してください。

これを英語に訳すと

Sorry for creating this document, but could you fix ○○ please?

こうなってしまいます。文法的には問題なく、ビジネス上よく使用されているフレーズです。しかし、先ほどのドアを開ける場面と似ていませんか? マイナスな気持ちを与えていませんか? 間違えて指示をしたら謝るべきですが、そうでない場合は謝るのをやめましょう。

相手を否定しない

もう一つネガティブな気持ちを無意思に相手に伝えている場面を紹介したいと思います。

例)
間違えています。◯◯を修正してください。

これを英語に訳すと

No, you are wrong. Could you please fix ◯◯?

こうなります。業務上で想定外の提出物が来た場合、相手に「No」、「It is wrong」などを伝えたことがありますか。たしかに求められたものと違う場合は伝える、もしくは修正依頼をすべきだと思いますが、先に相手を否定するのはやめましょう。

なぜなら、他言語で業務指示をする場合、指示が曖昧であることも多いからです。指示が明確になっていなければ、指示を受けた後に、間違える可能性が高いですよね。言わなくてもわかるよねは通用しません。指示を曖昧でなくすことは今回のテーマではないので、改めてLIGブログに書きます。興味がある方はぜひ今度読んでください。

ポジティブなワードを使ってみよう

「否定しなければ、どうやって相手に伝えるの?」

ミスしたのが誰かまだわからない状態で相手を否定すると、不快な気持ちにさせるので、意思を伝えても相手は気持ちよく仕事してくれないでしょう。こういう場合は冒頭に下記のフレーズを使いましょう。

    1. I think there was a miscommunication. Could you……

(誤解があったかもしれないが……)

    1. The output was different from what I expected. Could you……

(納品物は思ったより違ったため……)

    1. Maybe I did not explain myself clearly, I was expecting……

(明確に説明できなかったかもしれないですが……)

誰でも二度手間は嫌いです。わざと間違えた成果物を提出する人間はいません。「No」、「Wrong」などネガティブな言葉を避けましょう!

Be Positive マインドセット

これはとても重要です。先ほども話しましたが、無意識に相手をマイナスな気持ち、もしくは傷つける可能性があります。ポジティブな言葉を使うことによって、そのリスクを軽減することができます。

相手に伝える前に、自分自身のマインドセットをポジティブにしましょう!

以下のステップをご参考にしてください。

  1. Graditute(感謝の気持ちを伝える)
  2. Praise(褒める)

書類を直してもらうシーンに戻ると、下記のように伝えたら間違いなく相手は嬉しく作業してくれます。

Thank you for creating this document(感謝), it looks great!(賞賛). However the output is a little different from what I expected. Could fix ◯◯ please.

まとめ

言語は深い学問であり、長い年月をかけても間違えて使う可能性は十分あります。文法は大事だと思いますが、一番重要なのは相手に理解してもらうことです。

もちろん、表題の通り気持ちよく仕事させることができればベストです。皆さんもぜひ上記のフレーズを利用しましょう!

また次のブログでお会いしましょう。

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Ian(イエン)です!マレーシアから参りました!高校を卒業した後に、日本語学校を通い、2014年に来日しました。大学を卒業した後に、中国オフショア開発のブリッジSEとして働き、その後日本のAIの組織で仕事していました。英語、日本語、中国語、マレー語もでき、将来アジアで活躍できるハイスキルIT人材になりたいと思います!

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