感情表現が苦手な私が学んだ「良い印象の作り方」

感情表現が苦手な私が学んだ「良い印象の作り方」

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは、トラです! デジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営メンバーとして、日々奮闘しています。

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(以下「デジLIG」)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。
Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開しています。

主な業務としては、お客様に目的に沿ったスクール活用をご提案する「個別説明会」の実施をしています。

突然ですが、皆さんは普段「テンションが低い」と言われることは多いでしょうか? 私は多いです。親からも「何を考えているかわからない」と30年間言われ続けてきました(笑)。

LIGに入社して、個別説明会を初めて担当した際にマネージャーのペイさんから「まずテンションが低い」「気持ち上げていきましょう」と真っ先に言われた過去があります。自分としては内心テンション高めだったのですが、感情が表に出にくい性格のためか、即ダメ出しをいただいてしました……。

このように普段から、感情表現が苦手で損しているビジネスパーソンもきっと多いのではないでしょうか?

そんな方々のお役に立てればと、今回は良い印象の作り方についてご紹介します!

このような人に読んでほしいです!
  • テンションが低くてもどうすれば分からない人
  • 良い第一印象与えたいと考えている人
  • コミュニケーションが苦手な人

テンション低いとどんな影響があるのか?

「テンションが低い」というとマイナスに感じますが、人によっては「落ち着いている」「まじめ」と捉えることもできると思います。

感情表現が苦手な人は、第一印象でどのように見られ、その後どのような影響を与えてしまうのでしょうか。

人の印象は一瞬で決まる

第一印象の形成で有名な心理効果である「メラビアンの法則」によると、見た目の第一印象は出会って3秒〜5秒で判断されると言われています。

さらにアメリカのプリンストン大学の研究では、0.1秒で決まるという結果もあるほど、ほんの一瞬で見た目の印象は判断されるのです。

その後、2分程度の会話を通して、その人の内面に対する印象を決め、どういう人なのかを判断すると考えられています。

つまり、出会って数秒〜2分程度で、その人の見た目と内面に対する好感度が決まるのです。

第一印象はどのくらい重要なのか

第一印象は一瞬で決まることはわかりましたが、皆さんも友人や恋人などで、「第一印象最悪だったけど、しばらくすると仲良くなった」という経験はないでしょうか?

そのような経験から、最初でつまづいても、多少時間が経てば印象は変えられるのでは? という期待も抱いてしまいますが、実際どうなのでしょうか。

初頭効果

第一印象について調べていくと、「初頭効果」という言葉も必ず出てきます。

初頭効果とは
初頭効果(プライマシー効果, primacy effect)とは、最初に与えられた情報が印象に残って長期記憶に引き継がれやすく、後の評価に影響を及ぼす現象のこと。情報を並列に扱った場合に起こりやすいとされる。人物や物事の第一印象が長期間に渡って残るのは、初頭効果の影響である。

引用:初頭効果(プライマシー効果)とは 意味/解説 – シマウマ用語集

つまり、面接やビジネスシーンなどで挙げられる「人は第一印象で決まる」というのは、この心理効果の働きであると言えます。

またこの初頭効果に関係して、「確証バイアス」という心理現象が働くとされています。

確証バイアスとは
「確証バイアス」とは、認知バイアスの一種で、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のことをいいます。最初に思い込みがあると、多様な情報があっても、最初の考えを支持するような情報ばかりが目に付いてしまうのが確証バイアス。ビジネス、SNS、医療、政治、科学、雇用など、実生活のさまざまなシーンで散見されます。

引用:確証バイアスとは―『日本の人事部』

つまり、第一印象が悪いと相手の「悪いところ」を探すようになってしまい、逆に好印象だと「良いところ」を無意識に探すようになる傾向があるようです。

同じ商材やサービスでも、第一印象によって、その後の印象が左右されてしまうというわけです。

さらに、その第一印象を変えるには、大体3ヶ月から半年かかると言われているため、第一印象はかなり重要であると言えます。

そのため、第一印象で「テンションが低い」「暗い」「話かけにくそう」と感じ取られると長期間その印象は残り続け、覆すことは難しいでしょう。

私の場合、デジLIGの学習期間は3ヶ月〜6ヶ月であるため、受講生の皆さんの第一印象が良くないと致命的であることがわかりました。思っていたより深刻な問題だったのです……!

第一印象をよくするために

では、その第一印象を良くするためにはどうすれば良いのでしょうか。そもそも性格的に感情表現が苦手なため、大きく変えていくことは難しのでは? とも思います。

見た目や表情を改善する

第一印象を形成する情報の55%は「視覚であるとされています。これは、先ほども登場した「メラビアンの法則」に基づくものです。

身だしなみや、姿勢、表情などが重要であるとされていますが、以前にデジLIG運営のまるこさんが、下記記事にもまとめてくれています。

感情表現が苦手だともっとも苦労するのが「表情」や「笑顔」かと思いますが、ちょっとした工夫で表情も少しづつ変わってきます。

特にオンラインの説明会では、マスクを外すため、私も色々試行錯誤しています。PCスタンドを使いカメラを目線の高さにしたり、白Tシャツを着ることでレフ板効果で顔を明るくさせたりなどしていますが、ちょっとした改善でもしてみることをオススメします!

会話を改善する

表情や笑顔が大事とされますが、マスク越しだとなかなか表情が読み取れません。そのため、まずは話し方から意識してみるのがオススメ! この方法は表情を改善するのが難しい方にも、ぜひ実践してみてほしいです。

メラビアンの法則でも、視覚の次に聴覚も重要であるとしていますが、会話において話の内容よりは、声のトーンや調子が印象形成においては重視されます。

「ソ」の音階を意識する

印象に残りやすい声のトーンは、「ファ」か「ソ」の音階だと言われています。正しい音階でなくてもよく、自分で「ドレミファソラシド」と声にしたときの音階で大丈夫です。

ずっと単調にはせず抑揚も大切なので、話し始める最初の音を「ソ」に意識すると良いでしょう。

聞くことに徹する

最初は話す内容よりも相手の話に耳を傾けるようにしましょう。何を話そうか、と無理に考えていると、自然と無表情になってしまいがちなので、相手の目を見て話を聞くことが大切です。

さらに話を聞くときの相槌、うなずくスピード感はゆっくりにすることも意識したいポイントです。

私も同僚のしもさんに、説明会のレコーディングを見ていただいた際に「なるほどを連呼しすぎ」と言われた過去があります。

相槌や、うなずきのスピードが早いと、相手に「本当に伝わっているのか?」と不安にさせてしまうこともあるようです。

オウム返しをする

無理にこちらから話そうとせずに、相手の話したことをそのまま繰り返すことも有効とされています。シンプルに何を話せばいいかわからない状態から脱することもできますし、しっかりとこちらに伝わっていますよと相手に安心感を与えることで、会話が広がっていくためです。ただこれは使い過ぎると不信感も与えるので要注意ですね。

まずはゆっくりと傾聴し、共感することで、安心して話を聞いてくれる人だと感じさせることが重要。

ここまで、印象づくりで重要な、視覚と聴覚のコミュニケーションについて触れてきました。コミュニケーションが苦手な方でも、初対面の商談や打ち合わせで、良い第一印象を与えるために参考にしていただければ幸いです。

しかし、もし最初の2分でコミュニケーションが思うように進まず、第一印象づくりにつまづいてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。「失敗したかも……」と気になって、またどんどん表情が曇ってしまいそうですよね。

そこでご紹介したいのが「親近効果」というまた新しい心理現象です。

最後の別れ際も大事

「親近効果」とは「初頭効果」と逆の効果として言及されるものです。

親近効果とは
新近効果(リーセンシー効果, recency effect)とは、最後に与えられた情報や直前に与えられた情報が印象に残り、評価に影響を及ぼす現象のこと。「新近性効果」「終末効果」とも呼ばれる。より直近の新しい記憶の方が短期記憶に残りやすく、再生率が良い状態である。

引用:新近効果(リーセンシー効果、終末効果)とは 意味/解説 – シマウマ用語集

例えば、気になっている商品について、ネット上に良い評価と悪い評価があり迷っているとき、判断材料として最新の情報が気になったということであれば、それは親近効果によるものとされています。

また、飲食店で食事をしている際にサービスが行き届いておらず、なかなか料理も運ばれてこないことにイライラしていても、会計時に懇切丁寧な謝罪やフォローがあると、印象が一転することもあり得ますよね。

つまり、第一印象が悪くても、親近効果によって印象が新たに更新される可能性は十分にあるのです。「初頭効果」とどっちが大事なのかと思いますが、結論どちらも重要とされています。

人は、最初と最後が記憶に残りやすいということであり、真ん中の記憶は残りにくいという特性があると言われています。

第一印象で良好な対人関係を築き上げるだけでなく、最後の別れ際も重要であるということですね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

感情表現が得意でない方は、最初はどうしても笑顔を作るなど苦労するかもしれません。

また良い人間関係を築き上げるために重要な第一印象は、最初の2分で決まるため、最初は緊張感のある状態では、強張ってしまうことも考えられます。

ですが裏を返せば、始めの2分間だけでも表情豊かに好印象を与えられれば、確証バイアスによってその後の流れが良好に進む可能性が高くなります。

性格的になかなか難しくても、第一印象で好印象を与えるようにチャレンジしてみることをおすすめしますし、たとえ途中で失敗したとしても最後にしっかりと気遣いやフォローができれば、相手も良い印象を持ってくれるはず!

ちなみに妻は私のことを「第一印象が良かった」と言っておりましたが、「最近は何か違うかも」と呟いてます(笑)。初頭効果が切れてきました。

自信を持って共に頑張って参りましょう!

以上トラでした〜!

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / School Adviser / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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