こんにちは! デジタルエデュケーション部のめろんです。
私たちが運営するWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」では、多くの方が映像制作を学習しています。
皆さんは普段どんな機器やメディアを通して映像を見ますか? 昔ならテレビや映画館、DVDを通して映像に触れる人が多かったと思いますが、今はYouTubeやスマホアプリ、動画配信サービスなどネットで動画を見る時間が増えたのではないでしょうか?
「ネット動画」が台頭してきて映像業界の在り方は大きく変化しており、それに伴い映像業界での活躍の仕方も変わってきています。
今回は「動画クリエイターがネット動画業界で活躍する場」というテーマでネット動画業界について書きたいと思います。
ネット動画の仕事をしたいと思っている方の参考に少しでもなれば幸いです!
目次
ネット動画業界について
そもそも「ネット動画」って?
YouTubeやSNS、ネットメディアにアップされる動画や動画広告をここでは「ネット動画」と呼んでいます。
テレビ番組や映画、ドラマなどの歴史のある映像制作と対比するとイメージが掴みやすいと思います。
ネット動画業界の需要はうなぎのぼり
下記に引用した動画広告市場の動向に関する記事の通り、見込みが2021年は3,889億円であるのに対し、3年後の2024年には6,856億円に達する見込みで、需要はうなぎのぼりとなっています。(参考:サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表)
自分の生活を振り返って見ても、コロナによって在宅の時間が増えるにつれ、YouTubeやSNSで動画を見る時間も増えたという人も多いのではないでしょうか?
動画クリエイターがネット動画業界で活躍する場について
働き方、職種、必要なスキルについてそれぞれ見ていきたいと思います。
ネット動画業界での働き方
企業に所属する
働くとなると企業への所属をイメージされる方が多いのではないでしょうか? ではネット動画の企業としてどんな種類があるのか見ていきましょう。
- Web動画制作に強い企業
<企業例>LOCUS、エレファントストーン、Crevoなど - YouTube制作に強い企業
<企業例>eviry、MAKEY、Plott、FIREBUGなど - 独自の動画メディアを持つ企業
<企業例>Netflix、dely(クラシル・TRILLを運営)、エブリー(DELISH KITCHENを運営)、C Channel、ユーザベース(NewsPicksを運営)など
ただし、未経験採用かつ映像専門の職種に就く場合、まずはアシスタント(派遣社員やアルバイトなど)からのスタートとなり、一定期間後に正社員登用される場合が多いです。
副業、フリーランス
副業を解禁する企業が増えてきており、副業で映像制作に取り組む人が増えてきています。案件を獲得する方法として以下が挙げられます。
- エージェントに登録して案件の紹介を受ける
- クラウドソーシングサービスに登録する
- SNS経由
- 知人経由
未経験の場合はいきなり正社員並みの収入を得ることは難しく、実績を増やしながら徐々に単価を上げていく必要があります。
ネット動画業界で必要なスキル
動画編集スキル
動画業界で働くのに必要なスキルとして真っ先に浮かぶのはこちらではないでしょうか。動画編集はPCと編集ソフトさえあれば、どこからでも作業することができます。
編集者のことを「エディター」と呼ぶ場合もあります。
ここでは動画編集で必要なソフトについて記載します。
- Adobe Premiere Pro
撮影した動画や写真をつなげたり、色を調整したり、音楽やテロップを入れたり、編集ができるソフトです。YouTubeにアップされているような気軽なWeb動画を作るときはもちろんのこと、ハリウッドの映画制作にも使われています。同様の作業ができるソフトでAppleの「Final Cut Pro」というものがありますが、業界ではPremiereを使う現場が圧倒的に多い印象があります。 - Adobe After Effects
Effect=効果のとおり、After Effectsでは映像の加工・合成ができます。Illustratorで作ったロゴやイラストを動かして、アニメーションを作成することもできます。上記のPremiereの作業はシンプルで比較的取得しやすいため、差がつくのはこちらのソフトのスキルと言えるでしょう。 - DaVinci Resolve
映像の色調整が得意なソフトで、ハリウッドの多くの現場で用いられているソフトです。最近、iPhone 13シリーズに「シネマティックモード」が搭載など、映画風の映像に注目が集まっていますが、撮影した素材の色味を映画風に加工したいならDaVinci Resolveを用いると効率的かつ細かく色調整をすることができます。
撮影スキル
近年はデジタル一眼カメラ(SONYのαシリーズや、CanonのEOSシリーズなど)で気軽に本格的な撮影ができるようになってきており、身につけるにはおすすめのスキルです。編集する素材の撮影まで受注することができたら、報酬はぐーんとアップするでしょう。
デジタル一眼カメラはボディ(カメラ本体)+レンズという構成になっており、「ボディのほうは中古でもOK、レンズは新品がおすすめ」とよく言われています。
映像の撮影にも興味がある方は、まずはデジタル一眼カメラを購入するのがおすすめです。
スマホでも綺麗な映像を撮影することは可能ですが、デジタル一眼カメラは撮影時に細かい調節ができ、かつ撮影現場に持っていっても恥ずかしくないためです。
プロデューススキル
映像作品の企画立案から、スポンサーや出演者の交渉、予算管理など、案件の全体管理をする映像制作の総合的なスキルです。
プロデュースを行う人のことをプロデューサーと呼びます。企画力や交渉力、幅広いコネクションなどが求められます。
ディレクションスキル
映像プロデューサーの企画案をもとに、カメラマン・音声スタッフへの演出や出演者の演技指導など、制作現場での指揮を取る役割があります。
ここでいうディレクションとは演出のことを指します。ディレクションを行う人のことをディレクターと呼び、日本語では「監督」と訳される場合が多いです。
映像プロデューサーの企画案をもとに、アイデアを出し、それを映像で表現する必要があります。
進行管理能力やマネジメント力など幅広いスキルと経験が求められます。ディレクターが、企画から編集まで行う場合もあります。
ネット動画業界の職種
記事のタイトルにもある「動画クリエイター」や「ビデオグラファー」という言葉は最近よく使われますが、実はかなり曖昧な言葉で、具体的な職種は上述した映像の各スキルに則って以下のように分類されます。(記事のタイトルで曖昧な「動画クリエイター」という言葉を使ったのは、動画制作に関わるクリエイターということを簡潔に伝えるためです。「動画クリエイター」という曖昧な呼び方を好まない業界人もいる可能性があるため注意しましょう。)
- プロデューサー
- ディレクター
- エディター
- カメラマン
また、最近ではモーショングラフィックスというアニメーション映像の制作に特化した編集者のことを「モーションデザイナー」と呼ぶなど、新しい職種名も出てきています。
ネット動画業界では幅広いスキルが求められ、各スキルの垣根を越えていろんな作業を担うことが多いです。
まとめ
ここまで動画クリエイターがネット動画業界で活躍する場について見てきました。動画クリエイターとしてこれからの時代を生きていこうと考えていらっしゃる方々の参考に少しでもなれば幸いです!
もし動画クリエイターとして働くことができるスキルを身に付けたい方がいらっしゃれば、私たちが運営するWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」に足を運んでみてください!
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最後までお読みいただきありがとうございました! またお会いしましょう!
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