【Web制作運営座談会】「バグはなぜかいつもローンチ直後に見つかる」…これってWebサイト制作運営あるあるじゃないですか?

【Web制作運営座談会】「バグはなぜかいつもローンチ直後に見つかる」…これってWebサイト制作運営あるあるじゃないですか?

Nozomi Nishiyama

Nozomi Nishiyama

こんにちは、エディターののぞみーるです。ひとまず「こんにちは」から文章書き始めるのってLIGブログあるあるじゃないですか?

というわけで今回は、以前下記の記事で「KARTE Blocks」をご紹介した株式会社プレイド様がWeb業界のあるある満載「わかりみかるた」を企画するということで、LIGでもWeb制作や運営の仕事をやっていると遭遇する“あるあるネタ”を集めてみることにしました。

LIGで日ごろWeb制作運営に携わっているプランナー、エンジニア、デザイナー、エディター、マーケターで集まって「Webサイト制作運営あるある座談会」を敢行。司会進行は、私のぞみーるが担当しました。

Webサイト制作運営あるある座談会の参加者

ico アカウントプランナー/ノブ制作ディレクターとして、サイトのコンセプト決めや要件定義、エンジニアやデザイナーなどへのディレクション、進行管理などを担当していた経験を持つ。現在は営業の窓口となるアカウントプランナー(AP)として活躍中。LIGに入社して2年10カ月。
ico エンジニア/づやバックエンドもフロントエンドもインフラエンジニアとしての役割も担うLIGのスタープレイヤー。創業時からのメンバーの1人。LIGに入社して14年。
ico デザイナー/おまめ主にLIGブログのアイキャッチ画像やバナー、広告などのデザインを担当。新卒でアパレルメーカーに入社して営業職を経験後、フリーフォトグラファーに転向。その後、実務未経験でLIGに入社してデザイナーに。入社して1年8カ月。
ico エディター/ミッチー主にLIGブログの編集を担当。以前はSEOメディアやインタビューメディアの運営に携わっていた。その後、2021年5月にLIGに入社。入社して3カ月。
ico マーケター/まこりーぬWeb担当もこなす。Web担としては、サイト上にミスや古い情報、改善したいところなどがあればエンジニアなどと連携を取りながら適宜修正などを施していく役どころ。LIGに入社して3年半。

まずはWeb業界あるあるから
「横文字使いがち。次々と新しいカタカナ語が出てくる」


――まずは、Web業界で働いているなかで、あるあるだと感じることはありますか?

まこりーぬ自由度が高いのは確実にありますね。私はLIGに入ったとき、イヤホンしたまま仕事してる人がいるのにびっくりしました。ありえない、まじかーと。

ミッチー:確かに、面接したときみんなラフな格好をしてるので驚きました。

ノブ:営業でお客さんのところへ行くときでも、基本こんな感じ(Tシャツ)で行きますもん。

づや:自分は一時期ニット帽をかぶって社内で仕事をしてた。最近はもうやめましたけど。

――服装が自由なのはあるあるですね。あと横文字を使いがちっていうのもありますよね。

ノブ:アジェンダとかレジュメとか、最初わかんなかったですね。

――自分も使うけど、次々と新しいカタカナ語が出てくるからついていくのが大変。

まこりーぬ:新しい横文字言葉って、コンサルの人から入ってくる気がします。コンサルの人たちが仕事柄使ってて、社内に持ち込むようになるとみんなにその血が注入されるんですよ。

づや:チームメンバーをアサインするとか、フェーズとか。

ノブ:知らない横文字が出てくると密かに調べてることもあります。会議中にMacBookを広げて、わからない言葉が出てくると実はググってる

づや:最近、“ドーン”もよく見る。

――“ドーン”、チャットでよく見かけますね。

おまめ:なんですか“ドーン”って?

――d・o・n・e。doneで「完了しました」「済み」みたいな意味で使いますね。「打ち合わせdone」とか。

ノブ:えっ!

まこりーぬ:それ「ダン」じゃないですか?

――ええ?あれ、ダンって読むんですか!?

まこりーぬ:ダンです!

――文字でしか見たことないから勘違いしてました……!

づや:いや俺もいま知った。

ミッチー:「do」の過去分詞ですね。

づや:コマンドでもそうなんだけど、かけるけど発音しないからわかってない言葉ってあるんだよね。でも文字だけで知ってる言葉って、口に出して話すと逆に伝わらなかったりすることもあるし……。

ノブ:あと、同じ略語なのに職種ごとに違うことがあるのもややこしい。

まこりーぬ:「WP」はマーケティング寄りだとホワイトペーパーだけど、Web制作寄りだとWordPress。素で間違えられたことあります。

Web制作会社あるある
「エンジニアにここをちょっと直して欲しいって頼むと、すごく時間がかかる」

――次は、Web制作会社で専門職である皆さんが一緒に仕事するなかで、不思議に思うことやよくあるトラブルなどを教えてください。

ミッチー:僕が感じたのは、社内のコミュニケーションは大体チャットツールを使いますよね。

おまめ:私、入社して初めてづやさんとお話したいと思ったとき、づやさんがパソコンをすごく真剣な顔で操作してるから話しかけちゃダメなのかと思ったのを覚えてます……。それでまずチャットで、「今、話に行ってもいいですか?」って聞いて、スタンプをもらえて、ようやく話しかけに行きました。

づや:そうだったかもしれない。全然いいんですけど、いつ話しかけてもらっても。

――同じオフィスにいるのにみんなチャットで話してて、フロアはシーンとしてる……っていうのもあるあるかも。

まこりーぬ:そういえば最近気づいたんですけど、づやさんって「つ」に点々で「づや」じゃないですか。それで、うちのSlackで「す」に点々で「ずや」って打つとどうなるか知ってます?

おまめ:どうなるんですか?

まこりーぬ:チャット中にbotが立ち上がって「づやだよ!」って言われるんですよ。

ノブ:間違いを指摘するbotプログラムが仕込まれてる。

――誰が作ったんですか?

づや:まあ……俺。ずっと自分の名前は「つ」に点々で「づや」にしてるんだけど、あるとき「ずや」って書かれてるのを俺以外の人が指摘してるのを見たことがあって。それで仕込んでみたんですよ。

――エンジニアの技術を駆使してる(笑)。

ノブ:あと、エンジニアさんとのやりとりで、「ここをちょっと直して欲しい」って頼むと、すごく時間がかかることがあるのが不思議です。こちらは感覚的に「頼めばすぐに直るだろう」と思ってても、それが意外に技術的に大変なことだったりする。5分でできると思ってたのに1時間かかったとか。

まこりーぬ:なんで時間がかかるのかわからないことはありますね。

づや:エンジニアの立場から言わせてもらうと、いろいろ事情があるんですよ。とくに他の人がやったプロジェクトを引き継いだときなんかは難しい。ゴールはテキストを変えるだけでも、まず開発の環境を動かすのに時間がかかることもある。サイトってフタを開けてみるまでわからないことが多いんです。

ノブ:そうなんですね。職種が違うとお互いやっていることがわからないので、なかなか理解し合うのが難しいですよね。

クライアントワークあるある
「そもそもリリース日は基本的に延びます」

――Web制作会社だとクライアントワークの人も多いと思いますが、クライアントから言われがちなこと、やりとりでありがちことはどうですか?

まこりーぬ:社長さんや偉い人の鶴の一声でいきなり大修正が入る……というのは本当によくありますね。

づや:リリース直前の仕様変更とかもね。

まこりーぬそもそもリリース日は基本的に延びます

ノブ:それはめっちゃあるあるですね。

――むしろ、なんの問題もなく最初の予定通りにリリースされるほうがものすごくレア。

まこりーぬ:あと修正で困るのは、クライアントさんから感覚的なフィードバックをされたとき。どう直せばいいのかわからなくなります。

ミッチー:なにが正解かわからないやつですね。

まこりーぬ:そう。とくにLIGだと「面白いもの」とか「インパクトのあるもの」みたいなオーダーをされることが多いので、よけいにその傾向があると思います。いろいろと考えて提出したら、「なんか違います」「これじゃない気がするんですよ」とか言われて頭を抱えちゃう。

――面白くてボツになるケースもありました。いいアイデアが浮かんでお客さんに提案したら「これだとストーリーの面白さしか頭に残らないですよね」って言われて。結局、面白い部分は省かれてただのPR記事になっちゃった。

ミッチー:せつなすぎる。

ノブ:Webの制作って通常で3~4カ月、長いと半年~1年くらいかかるので、時間かけて作ってると関係者がみんな飽きてくるというのもありますね。

まこりーぬ:え、それは頑張らないと。

ノブ:そうなんですけど、最初は面白いデザインのものができてわーって盛り上がるんですけど、何カ月後かになると、クライアント側からも正直飽きてきてる空気が流れたりします……。

おまめ:それもせつない。

づや:それでようやくリリースに漕ぎつけても、なぜか直後に必ずバグやミスが見つかるんだよね。

――うわー。

づや:あのローンチ後に修正箇所が見つかるという現象はなんなんだろう……。たぶん、リリース前って一生懸命やってるんでめっちゃ視野が狭くなってるんでしょうね。それでリリースしてから落ち着いてサイトを見ると、「なんでこんなことになってんの?」っていうのが見つかる。大体細かいことなんだけど。

噂に聞く・・・Web業界のちょっと怖い話
「できる人がいないのに、新規事業を立ち上げちゃう」

――ここで、前職や他社さんから聞いた、Web業界のちょっとだけヤバめなあるあるも教えてください。

まこりーぬ:知人の話ですが、偉い人にあるベンダーを紹介されて、動画を再生するサイトを作ってもらったことがあるらしいんです。そのサイトができたというので見てみたら、どうも動画が上手く再生できない。原因は再生ボタンのクリック可能範囲がものすごく狭かったみたいで。「え、これ再生できませんけど」ってなったらしいです。

――めちゃめちゃ再生しづらい動画サイト!?

まこりーぬ:そう、「普通再生ボタン押せるよね? 押せないんですけどこれ」みたいな。なにがどうしてそうなったのかわからない。

ノブ:たぶんそのベンダーが動画サイトを作ったことがなかったんじゃ?

まこりーぬ:そう思います。作ったことがないのに、「作れます」って言って受注しちゃったんじゃないかと。それでベンダーを急遽変えることになって、結局1千万円レベルの予算をドブに捨てることになったとか。その話聞いたとき震えが止まりませんでした……。

――ああ、でも私が前に同業者から聞いた会社もそんな感じでした。新規事業を立ち上げたとき「新しいことを始めました」ってアナウンスをするんですけど、内部では「できるのこれ?」っていうことがよくあったらしくて。

ミッチー:見切り発車だ。

――ですね。そのとき流行ってるサービスを開始したはいいんだけど、実はまだ社内には詳しい人がいなくて、「これから勉強します」みたいな。

おまめ:発注が来てから考えるやつですね。

づや:この業界、わりと多いパターンかもしれない。それでも受注してなんとかできる優秀な人材がいればいいけど、いないと悲惨なことになりかねない。

まこりーぬ:偉い人の紹介で会社を選ぶのも善し悪しですよね。いい会社とつながりができるのはありがたいけど、ダメな会社だと、そうとわかっても切りづらい。

ノブ:それもちょっと怖いあるあるですね。

“Web業界のあるある満載わかりみかるた”がわかりみが深かった!

――最後の質問です。今回のような座談会を行い、クライアントであるプレイド様がWeb業界のあるある満載「わかりみかるた」を作ったそうです。

 

 

――実は座談会で話題に上がったネタもいくつか重複していたのですが、座談会参加者の皆さんが一番「わかりみ!」と思ったものを教えてください!

づやセレクト“Web業界のあるある満載わかりみかるた”

ico急ぎで頼まれて必死こいて間に合わせたのにレスポンス来たのが翌日だったとか。下手すると翌々日とか。マジ勘弁して欲しいあるあるですわ

おまめセレクト“Web業界のあるある満載わかりみかるた”

icoローンチ後にバグや修正点が見つかるのはあれ、“バグ発見力”が高まってるからだったんですね。ディレイ効きすぎじゃないですか?

ノブセレクト“Web業界のあるある満載わかりみかるた”

ico社長の鶴の一声ですべてがひっくり返ったり巻き戻されたりする。ドラマチックな大どんでん返しは現実世界にはいらない、と切に思うあるあるです

まこりーぬ、ミッチー、ノブセレクト“Web業界のあるある満載わかりみかるた”

ico更新されていないんですが?……と言われたら99%これで直ります
icoキャッシュクリアは、最高の魔法の言葉です
icoたまに全然関係ない不具合もキャッシュのせいにすることも……あります(苦笑)

まこりーぬセレクト“Web業界のあるある満載わかりみかるた”

ico私調査でも、美人・動物・赤ちゃんは強いです。猫かわいいですよね

まとめ

Webサイト制作運営あるある、話し合ってみたらけっこういろいろなパターンがあるなあと思いました。Web業界の皆さんいろいろ苦労されているんだな……と思いつつ、それも教訓にして、今後も柔軟かつ前向きにがんばっていきましょう!

もっとたくさんの「Webサイト制作運営あるある」を知りたい人、もっとあるぜ! という方は、ぜひこちらの「かるた企画」もチェックしてください!実物のかるたがもらえるプレゼントキャンペーンもやってるそうですよ。ほ、ほしい……!!!!!

Web業界のあるある満載「わかりみかるた」企画を見る

また、そんな座談会のなかでも出てきた「ここをちょっと直して欲しい」が簡単にできない問題も、ノーコードで誰でも簡単にサイトの運営改善ができる「KARTE Blocks」なら簡単に対応できることも! この度、月1万PVまで無料で使えるフリープランをスタートしたそうなので、ぜひお見知りおきを。

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以上、のぞみーるでした!

 

イラスト/おほしんたろう
撮影/橋本千尋

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Nozomi Nishiyama
Nozomi Nishiyama Digital Marketing / Media Director / 西山 望美

大学卒業後、出版社にて記者・編集者としての経験を積む。編集者として、エンタメ雑誌の媒体担当として4誌を歴任。その後SEO・Webマーケティング会社に転職し、年間50社以上のSEOコンテンツ制作に携わる。LIGでは、主にLIGブログのPR記事を担当。Webツールレビューや経営者インタビューなど幅広いテーマの記事を企画・制作している。

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