コンサルティング業界に入ってから6年がたち、さまざまな企業様のコンサルティングに従事してきました。専門知識・ITの知見など、プロジェクトによって必要なスキルセットは変わりますが、ベースとなる働く姿勢や習慣はどんなプロジェクトでも共通している点があります。
そこで今回は、3年目までに身につけるべき習慣を3つ紹介いたします。
1.下請けではなく、頼れるパートナーとして堂々と振る舞う
お客様の考えや意見をすべて取り入れることや、ただ与えられたタスクを請け負うことはコンサルティングではありません。コンサルティングとは、お客様が達成したいゴールに向かって導くパートナーです。
クライアントが自らの力だけでの解決が難しいから、コンサルティングを依頼してきているのであって、クライアントが言っていることをすべて鵜呑みにしていては何のバリューもありません。
業界またはITのスペシャリストの目線での指摘・アドバイスをしてこそコンサルタントです。もちろんプロジェクトにおいてスペシャリストでもわからないことや、難しいと感じることもあるかと思いますが、もじもじしたり不安そうな顔をせず、すぐに調べて知識をつけていきましょう。
もじもじしたり不安そうな顔をすることは、クライアントも不安にさせてしまい、結果としてコンサルタントとして大丈夫か疑われてしまいます。
2.話のネタ・タスクの貯蓄
クライアントと1時間のMTGを予定して、その議題のための準備をしていたとしても、用意していた議題が思ったほど深い話にならなかったりすることは多々あります。
そんなときに早く会議を終わらせてしまうのは、コンサルタントとして心もとなく感じられてしまうかもしれません。私はそんなときのために常に数週間先までの議題のたたき台やタスクを終わらせておくことを心がけております。
また、プロジェクトにおいて、情報やタスクがコンサルタントからクライアントへの一方通行ではなく、クライアント側に発生する場合もあります。
クライアントのカウンターパーソンは日々の業務と並行してプロジェクトに参画していることもあるので、クライアント側に発生するであろうタスクは、早めに共有し、時間の余裕をもって進めていただきましょう。
3.Inputは積極的にもらう
私は、とある業界のコンサルティングに従事して5年が経ち、それなりの業界知識は身に着けておりますが、新しくコンサルティングさせていただく企業様から話を伺うと、初めて耳にする独自のプロセスや名称がたくさんあります。
そんなとき、恥ずかしいからといって、知ったかぶりをすると後々大変なことになります。お客様としてはその独自のプロセスや名称を使い慣れており、それが普通なのでいちいち丁寧に説明してくれないこともあります。そんなときは正直に聞きましょう。
一度聞いたことは覚えていられるように議事録に残し、心配ならその日のうちに議事録としてお客様に送付しましょう。そのような名称や言い回しが多い場合には単語帳を作成することもおすすめです。
上記三点が私がコンサルタントとして仕事をするうえで大切にしている姿勢・習慣です。もちろんこれに加えて専門知識をつけてこそコンサルタントです。これからコンサルティング業界に挑戦したいと考えている方、駆け出しコンサルタントの方やはぜひ参考にしてみてください。